黒猫の刹那あるいは卒論指導 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 741
レビュー : 85
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150311353

作品紹介・あらすじ

卒論に悩む私は、ある事件をきっかけに黒いスーツ姿の青年から美学とポオの指導を受けるようになり……『黒猫の遊歩あるいは美学講義』の2年前、二人が黒猫と付き人になるまでの物語

感想・レビュー・書評

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  • 「黒猫」シリーズのゼロ・エピソード集。
    本シリーズの語り手である助手と黒猫の出会いから、半年のあいだに起こった出来事を綴った連作短篇集です。
    短篇ですが、美学の観点からポオ作品を紐解いていくドキドキ感は変わりません。

    ストーリーが進むに連れて呼び方が変わっていたり、相変わらずの思わせぶりな黒猫の発言があったり…と、2人の関係の進み方にもドキドキさせられっぱなしでした。

    相変わらず登場人物たちが美男美女で、少々気圧されてしまいます。
    その中でも群を抜いた存在感を放つ黒猫に圧倒されつつ、しかしこの先も見続けたい魅力を感じているのでした。
    シリーズ続編も追いかけていこうと思います。

    そして、巻末に収録されているインタビューでびっくり!
    著者は男性だったのですね!!
    女性視点でストーリーが進んでいるため、いつの間にか女性作家なのだろうと思い込んでいたのです…。
    結果的に「そ…そうだったのか…」という衝撃の余韻が一番強烈に残った読後でしたw

  • 黒猫シリーズ第4弾。黒猫と付き人がまだ学生時代だった話をまとめた短編集。スピンオフに近いものがあるので、本編とはあまり関係ないだろうと、読まないつもりだったが、第5弾の「約束」を読んだら、無性に読みたくて、珍しく人に借りて、読んだ。シリーズ5作目にして、ようやく面白さが分かってきたような、と言うか、作家さんの力みが少なくなってきた分、読みやすくなってきたような、とにかく読んでいて楽しい。洒落た言い回しも、最初は苦手だったんだけど、最終話の「最後の一壜」に出てきた「モントレゾール」、この一言に涙がこぼれた。「約束」を先に読んでしまったので、残るは「回帰」のみ。本来、シリーズは続けて読まないけど、これは読む!

  • 今回もよかった!!!
    黒猫は学生時代から素敵過ぎたなぁー。
    こんな人がいたら、そりゃ気になるよねぇ付き人。わかるよ付き人。
    2人ともかわいい!それに微笑ましくて、とても癒されました。
    ミステリーも秀逸。
    もっともっと続き読みたいなぁ。

  • 上質のワインが喉を通った後のようなすばらしいこの余韻。
    なんてステキな酔い心地。
    黒猫と私との出会いと極めて美学的事件の数々の短編集。

    ひとつひとつの物語が宝石のように輝いている、そんな1冊。
    買ったのはずいぶんと前だったのに
    大事に大事に一章ずつ読んでいたのでわたしにしては珍しく時間がかかった。
    それでも読み終えるのがもったいなくて。
    もうちょっと黒猫と私の美学的世界にひたっていたかったな。
    この後味が消える前にぜひ次作を!

  • 2019/7/2(火曜日)再

  • 黒猫と付き人が出会った大学4年生の頃のはなし。
付き人は、「まだ何者でもない」と自分で言っているように、付き人でもないので、呼び名がない。
    この頃の方が自然というか、普通に付き合ってる感があるんだけど…
黒猫は最初から付き人が気になってたぽい。造形の美しさかなあ。てことは一目惚れなのか…?
    安藤先生の恋のはなしが良かった。
アモンティラード、飲んでみたい。

  • 黒猫と付き人の出会い編。美学とポオの交わってゆく話が分からないなりにも面白い。
    こんな存在が近くにいたら、そりゃあ意識もするよね。

  • 黒猫と主人公の出会いなどが詰まった短編集。

  • 黒猫シリーズ第4弾にして、エピソードゼロとなる「黒猫」と付き人である「私」の出会いを描く学生篇。

    第1弾の頃に比べると肩の力が抜けて文体も論理展開もシンプルになったと巻末掲載のインタビュウで作者が言うように、昨日読んだ「黒猫の遊歩・・・」よりはわかりやすくて楽しめた。

    それでも今回も、事件の謎解きよりも「黒猫」と「私」の関係性にドキドキ、やきもき。この二人、これからどんな関係性になっていくのか楽しみで仕方がない。
    とはいえ作者自身は「相手と自分について深く考えながら、距離を調節するのが恋愛」と言っているから、これからもやきもきは続きそう。

  • シリーズを読んでる本。

    面白かったけど、水の戯れに歌詞があったのかと思ってびっくりした。題辞のことをいってたのね。

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著者プロフィール

1979年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。ライターとして漫画脚本などを手掛けながら小説の執筆活動を続け、『黒猫の遊歩あるいは美学講義』で第1回アガサ・クリスティー賞を受賞(早川書房刊)。同作は続刊も刊行され、「黒猫シリーズ」として人気を博している。ほか、『名無しの蝶は、まだ酔わない』(角川書店)の「花酔いロジックシリーズ」、『ホテル・モーリス』(講談社)、『偽恋愛小説家』(朝日新聞出版)、『かぜまち美術館の謎便り』(新潮社)などがある。

「2020年 『歌舞伎町シャーロック 囚人モリアーティ 解放のXデー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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