天冥の標 VII 新世界ハーブC (ハヤカワ文庫JA)

  • 早川書房 (2013年12月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784150311391

作品紹介・あらすじ

男性24905名。女性27339名。成人1029名。残存人類、52244名──第7巻のさらなる絶望

みんなの感想まとめ

少年少女たちのサバイバルと、彼らが築く社会の姿が描かれる本作は、シリーズの第7巻にあたります。物語は、前巻から引き続きセレスを舞台にし、残存する人類の数や困難な状況を通じて、さらなる絶望を描写していま...

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第7巻。前巻に続きセレスが舞台となる。少年少女たちのサバイバルが描かれる。ハーブCとメニー・メーニー・シープの由来が明らかになる。そう第1巻へとつながっていくんだ。

  • 全10巻、計17冊
    7巻目(10/17)
    残り人類52244名、1巻へ直接繋がる物語

    僕らの勇気未満都市というか、17.18歳が懸命に生き社会を形成していく物語
    大興奮でとんでもなく面白いけれど、シリーズを読んでる人用と感じた
    逆にまったく読んでない人はこれから読んだらどう感じるのでしょ

  • 「さらなる絶望」とあるが、「底」からいかに立ち上がるか。
    第1巻の29世紀から第2巻の21世紀まで遡った物語が
    ようやく第1巻の世界へ繋がりかけてきた。
    ただ第1巻の記述と、まだ食い違うところがあるので
    明らかになっていない真実を注意深く読みすすめなければならない。
    で、8巻の帯にはメニー・メニー・シープの『二百万人』とある。
    いつの時代なのだろう。(再び)早くも、次が待ち遠しい。

    ただ、非情な決断のパートや、政変のパートの描き方が
    少々淡白に感じてしまったのが残念。

  • やっっっとたどり着いた。何というミスリード。人々が歴史の中で繰り返してきた国作りのように、土地を広げて、秩序を保ち、この新世界で願望のような神話を語り、真実は一部の人の中だけに生きる。SFを読んでいるはずなのに途中で人類学を読んでいる気持ちになってきた。

  • 「行きましょう、アイン。今はもう、ここが世界よ」

    「宿怨」の世界を逃げ延びた人類の生き残り50000人を、ほとんど成人が居ないので17歳くらいの少年少女たちが何とかして生き延びさせようとする。読み終わってみると7巻がこれまでで1番重かった。
    地下世界でなんとかして生き延びようと、統率したり居住区を広げたりしてて…重機や作業をするロボットや兵器があるとはいえ、全てを取りまとめているのは、何もかも初めてなアイネイアやミゲラ、ジョージたちスカウト。
    こういうとき大人ほど脆いのかもしれない…という出来事があるし、戦闘や疫病によって一時は20000人を切ったけど、それからかなりイザコザして、
    1巻に続く小惑星セレスが出来上がる。

    セレスの地下都市ブラックチェンバーを居住区として整備し、そのまま地上を降ろして(この辺りのラゴスのテクノロジーがよくわからない…)新しいセレス・シティにしてる。
    フォートピーク、これか!と思ったり。

    ブラックチェンバーで生活を始めて50年でここまできたけれど、エピローグでのアイネイアの慟哭には貰い泣きしてしまいました。
    アイネイアたちがぶつかり合いながらも世界を創ってきたのはかなり凄いし、尊い。
    でも、彼ら自身が「偽物の世界」と思っている。本物の…地球人類文明はとうに喪われてしまった。薄っすらとでも覚えている彼らが居なくなったら完全になくなる。

    つらい…でも1巻に続く感じで生き延び……と思ってたら、7巻でも「救世群はセレスの地下からやってくる」が会話に出ていました。
    1巻のラスト、そうでしたね。。

  • SF。シリーズ7作目。
    政治と都市計画。
    比較的サプライズの少ない、控えめな展開だったが、遂に1巻と繋がった…。
    あと7冊。とても楽しみ。

  • リアリティすごない???
    これまでも圧倒的な世界観の作りこみ具合を見せられてきた読者でも更に驚くレベルのリアリティですよ。
    この圧倒的世界観に、極限までに追い詰められた人々の心の機微が組み合わさって、これは現実の我々の未来を見ているのか?と思わざるを得ないような展開の連続だった。
    親兄弟と引き離されて明日も生きられるのか分からない環境に閉じ込められた想像を絶するような辛さとか、全てが手探りで何が正解なのか誰もが分からない中で一からルールを作って統治しなければならない苦しみとか、生き残るためにその時の統治者に気に入られようと擦り寄るずるさとか、病気や事故や…そして人為的に亡くしてしまった人々への悼みと反省、誰かを愛し人肌を求めあう悦び、そして苦しみを乗り越えついに平穏無事な暮らしを手に入れられた安心感…こういう、人間の持ち合わせる普遍的な感情全てがここに語られていた。すごかった。

    人類…無事に命を繋ぐことができた…んだけど、統治のカラクリを知るとこれは仮初めの平和でしかなくない…?
    まだ救世群は太陽系をうろうろしているようだし、国民は偽史を信じさせられているままだ。ここからⅠに繋がっていくし、まだまだ争いは続くんだろうな…

  • Ⅵ巻の絶望を生き延びたスカウト達を待ち受ける長く過酷な現実に、読んでいるこちらまで心がすり減っていくような感覚を覚えた。Ⅵ巻の直後なだけに、スカウト達の決別に心が痛む。Ⅰ巻に至るまでの真相がようやく明らかに(長かった…!)。Ⅰ巻で描かれた植民地の暮らしを創り上げるためにどれほどの血が流されたかと思うと寒気がする。サンドラの取った手法が(彼女は知らないだろうが)救世群と同じなのは皮肉だ。

  • 小川一水版『ルナゲートの彼方』
    しかしまあ、なんていうか、よくもここまで壮大な話を書いてくれたもんだ。
    とりあえず、ここで一旦『メニー・メニー・シープ』に戻って復習後に先に進みます。

  • 絶望的な世界から何とか社会を形成するまでを描いた一作で、1人1人の苦悶が浮かぶような巻であり、ようやく1巻の謎が本当に解け始めた瞬間です

  • CL 2025.2.8-2025.2.9
    6巻の直後。今までと違いそのまま繋がっている。
    太陽系の人類が滅亡して、残された人々を託されたのは17,8歳のスカウト9人。
    そしてメニー•メニ•ーシープ。1巻で語られたハーブCの真実が明らかになっていく。それでもまだ1巻の2800年まで300年。その間に何があったのかー

  • これからの展開が楽しみに。

  • 全10巻全17冊

  • Ⅵではここまで広げたものが結びついて想像以上の規模になった被害に胸が痛むけど、Ⅶは長らえるよう願いを託された子たちが曝された生存のための環境の厳しさ…これは想像の外の世界だ…新世界…。

  • 1巻のメニーメニーシープの成り立ちの話。
    救世群による太陽系の破壊、そこからの逃れ、少年少女達による地下世界社会の確立。5万人から2万人
    に減ったり、その真実の隠蔽など。

    アインとミゲラ、その他スカウトのメンバー達も何とか70歳までちゃんと生き永らえてるのが凄い、人間って逞しい。

    蝿の王も読んでみたくなった。

  • 作者いわく、50000人で蝿の王をやりたかったとのこと。

    生き残っているのがほぼ子供の状況の中、我々の生活がいかに整えられたインフラで成り立っているのかを思い知らせれる。

    食べ物の生産、ゴミの廃棄、電力の供給、死体の処理、etc...。

    当たり前の話だが、誰かがそれらをやってくれているのであり、何もせずに全て自動的に行われるわけではない。

    特にスカウトの少年たちが、死体を放置したことで起こった現実を目の当たりにして戦慄を覚えるシーンは…。

  • 1巻に完全に繋がった……。そもそも、そこで語られていたことがミスリードでもあったわけね。議会が「スカウト」である意味も。
    でも、まだ話は続く。

  • 再読。絶望的な状況で子供たちがどう動いたか。つらい状況の中で、最後に次の世界に通じる風を感じられる。

  • 過酷な宇宙の閉鎖空間で5万人が生活するという困難が、次々降りかかる問題によって嫌でも見せつけられる
    SF的な空想を十分に堪能できるシュミレーション
    急激な記録の改ざんはちょっとあれだけど、感染症とか反乱とか開拓の進み具合とかなかなかリアル
    主要な人物たちは前の巻からの登場であり、もう少し個性がはっきりあってもよかったかもしれない
    ちょっと人数も多くて、準主役的な人物が散漫な印象になったのがちょっと残念かもしれない

  • 著者:小川一水(1975-、岐阜県、小説家)

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著者プロフィール

’75年岐阜県生まれ。’96年、河出智紀名義『まずは一報ポプラパレスより』でデビュー。’04年『第六大陸』で、’14年『コロロギ岳から木星トロヤへ』で星雲賞日本長編部門、’06年「漂った男」で、’11年「アリスマ王の愛した魔物」で星雲賞日本短編部門、’20年『天冥の標』で日本SF大賞を受賞。最新作は『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2』。

「2022年 『ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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