天冥の標VII 新世界ハーブC (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
制作 : 富安健一郎 
  • 早川書房
4.32
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本棚登録 : 431
レビュー : 57
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150311391

作品紹介・あらすじ

男性24905名。女性27339名。成人1029名。残存人類、52244名──第7巻のさらなる絶望

感想・レビュー・書評

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  • 「さらなる絶望」とあるが、「底」からいかに立ち上がるか。
    第1巻の29世紀から第2巻の21世紀まで遡った物語が
    ようやく第1巻の世界へ繋がりかけてきた。
    ただ第1巻の記述と、まだ食い違うところがあるので
    明らかになっていない真実を注意深く読みすすめなければならない。
    で、8巻の帯にはメニー・メニー・シープの『二百万人』とある。
    いつの時代なのだろう。(再び)早くも、次が待ち遠しい。

    ただ、非情な決断のパートや、政変のパートの描き方が
    少々淡白に感じてしまったのが残念。

  • 小川一水版『ルナゲートの彼方』
    しかしまあ、なんていうか、よくもここまで壮大な話を書いてくれたもんだ。
    とりあえず、ここで一旦『メニー・メニー・シープ』に戻って復習後に先に進みます。

  • まず、前巻の素直な続編であることに驚く。そして第1巻の前日譚であることにも。取り残された少年少女の苦闘を描くのは、十五少年漂流記と言うよりは、蠅の王的か。一方、外敵の存在もあり、内部の争いにそこまでバランスが割かれているわけでもないが、未来の世界に暗い影を残している。外敵と共に。羊はかわいい。

  • やっと七巻まで辿り着きました。

    六巻の三冊が激ヤバ過ぎた。

    ほんとどうなるんですか、これ。
    どこをどうやってハピエンのオチをつけるんだ!?

    ノルルスカイン、もちっとやる気出せよー。

    ひつじ可愛い。

  • プラクティスにより太陽系の人類社会がほとんど壊滅させられ、わずかな人類の生き残りの一部は小惑星セレスの地下に隠れている。
    恒星船ジニ号に乗っていたアイネイア・セアキとミゲラ・マーガスはセレスに墜落するものの、オラニエと共になんとか生き残った。他の生存者を探しているとスカウトの仲間たちと連絡が取れ、セレスの地下に移ることに…

    本シリーズにしては珍しく、前巻である第6巻宿命から地続きとなっている作品。

    セレスでの生き残りはほとんどが十代の子供で、その子供たちがいかにしてこの地下世界で生き残るか、という物語。
    太陽系社会から見ると小さくも、子供達から見ると想像もできないぐらい大きな世界を維持し、新たな社会を形成しなければならない苦悩と葛藤が次から次へと巻き起こる問題とともに表れる。

    筆者の思考実験があまりにもすごく、筆舌に尽くしがたい。
    巻き起こる問題にはリアリティがあり、人間味があり、追い詰められたときの恐ろしさを感じる。
    この感動をうまく言葉にできないのが大変もどかしいが、とにもかくにも練り込まれた物語であると感じた。

    最終的には第1巻のメニーメニーシープへと繋がっていくので、第1巻の伏線回収がままある。
    例えば、羊飼いがなぜプラクティスを知っていたのかは、おそらくメララの子守唄による伝承が200年以上も続いたのだろう。

  • ようやくメニー・メニー・シープが登場した。800年を経て物語が1巻に追い付いてきた。しかし住民が惑星上と錯覚する地下空間てどれくらいの広さなんだろう。

  • 小惑星セレスの地下シェルターに逃げ込んだ人類のあけぼの。

    ここでやっと「メニーメニーシープ」につながりました。彼の地の始まり、そして太陽系の終幕。

    次巻から「メニーメニーシープ」の続きになっていくのか?「救世群」が外で何をしているかはわからないけども。「メニーメニーシープ」は西暦2803年。「新世界ハーブC」終了時点は2555年。この語られていない時間で、「咀嚼者」たちは何をしていたのか。

    メララの子守唄に込められた心情が、未来への希望になってくれることを願わずにはいられない。
    『ちゃぁこいアラート、ちゃぁこいアラート
    サソリに遭ったら逃げ込んだおることよ
    ぼんだい体とからまる血、おごい気性に、はさみ腕
    すっぱり切られてしまいおるよ』
    『ちゃぁこいアラート、ちゃぁこいアラート
    サソリに会っても恐れぬことよ
    けだかい心とこはくの瞳、つよい力に、かたい殻
    しっかり応えてくれおるよ』

  • なんというか、もう言葉にならない。
    ここまで深く「人間」をえぐり取った作品も珍しいんじゃなかろうか。

    壮大なシリーズも、ついに終盤かな。
    ここからどうやってまとめに入るのか、お手並み拝見、だなあ。

  • そして、メニー・メニー・シープへ続く……となるまで、前巻からどれだけあったのか。んも〜なんで一巻一巻ごとにこんなにぎりぎりと地獄を見せられるんだろう。ええ、いろんな地獄がありました。今回の地獄もまたえぐい。でも今回は「こどもだけの世界」のために、そのえごい中でも光がどこかから当たるような……こともあったり……ほぼないけどね……。今回も面白かったです!(負け)

  • この巻で一巻に繋がる。
    ここまで読んだら
    完結まで行くしかない。
    読むほど繋がっていく、いよいよ
    振り出しに戻ってきた。

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著者プロフィール

小川 一水(おがわ いっすい)
1975年生まれ。岐阜県出身。男性。1993年、17歳で応募した第3回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞に、「リトルスター」で佳作入選。1997年、『まずは一報ポプラパレスより』で作家デビュー。
2004年、 『第六大陸』で第35回星雲賞日本長編部門を受賞。2006年、 『老ヴォールの惑星』に収録されている「漂った男」で第37回星雲賞日本短編部門を受賞。 『老ヴォールの惑星』は「このSFが読みたい!」ベストSF2005国内編で1位にも選ばれた。2011年、「アリスマ王の愛した魔物」で第42回星雲賞日本短編部門を受賞。2014年に『コロロギ岳から木星トロヤへ』で第45回星雲賞・日本長編部門賞を受賞。

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