演奏しない軽音部と4枚のCD (ハヤカワ文庫 JA タ 13-1)
- 早川書房 (2014年3月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150311513
作品紹介・あらすじ
16歳の春、私の人生を変えたのは「演奏しない」軽音部と4枚のCDとの出会いだった。
感想・レビュー・書評
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叔母の遺したCDの謎を解くため、楡未來は聞く専門だと言う軽音部の塔山を訪ねる。
塔山の豊富な音楽の知識を活かして日常の謎を解く青春ミステリー。
こういうふわっとした終わり方もまた良き。青春だなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルに惹かれて、
とにかく好きなミステリです
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謎解きや音楽の知識など、あるのですがどうしても共感できませんでした。随所に散りばめられている音楽の知識はどれも一面的であまり納得できるものではありませんでした。一応最後まで読みましたかちょっと辛かったです。
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音楽がキーになっている連作の青春ミステリ短篇集。どの短編も非常にロジカルでよく練りこまれている。犯人の予想がつく短編も中にはあるが、青春ミステリらしいホワイダニットに重きに置いており、結末で明かされる真相はどれもほろ苦く切ない。作品を彩る洋楽の名曲も、雰囲気作りに一役買っており、それらを聴きながら読むのもまた一興かもしれない。キャラクターも嫌味がなく、文章も取っ付きやすい。以前の『奈々子さんのシナリオ』よりは万人受けする出来になっている。特に音楽の絡み方がどの短編も秀逸。
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"「運命はいくつもある。生きるというのは、死を迎える時にようやく全貌を現すたった一つの未来と出会うために、たくさんのたらればと別れを告げる行為なの。"、"高校に入ったら男の子の友達を作りなさい。信用のおける人で、できれば音楽に詳しい人がいいな"という叔母の言葉に導かれるように高校生活に入った未来。周りが引くくらい昔の洋楽に詳しい塔山くんという探偵役を得て、おばさんが残したメッセージ、文芸部の盗作騒ぎ、軽音部室で早朝に鳴る騒音、校内で続発するボヤ騒ぎ、などの謎を解決していく、と。正直、ザイリーカあたりの手際は鮮やかだったけど、ライトな外観に反して、未来のおっちょこちょいすぎるキャラにちょっと...とか廿日市先輩のありえないくらい歪んだキャラに引いたり、おばさんのメッセージ回りくどすぎないかとか、解決編の後味が悪いケースがあったりで(あくまで個人の感想です)。吐痙唾舐汰伽藍沙箱とか、メタル・マシン・ミュージックはどんなのか聞いてみたい。
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ミステリ。音楽。連作短編集。
音楽に関する知識はなくても問題なく楽しめる。
学園、日常の謎、ボーイミーツガール、コミカルな会話、と全体的には定番の設定。(主人公が女の子だからガールミーツボーイ?)
伏線の回収が上手く、完成度は意外と高い。
軽めのミステリが読みたい人には、オススメできる作品。 -
06/30/2018 読了。
図書館から。
初著者作品。
気になっていて借りたもの。
もう発売から3年経っていたなんて。
サクサク読めました。
音楽知識ほぼないので、推理上は特に…。
ユッキーのキャラ好み笑 -
青崎有吾さんの『体育館の殺人』とか、似鳥鶏さんの市立高校シリーズ『理由あって冬に出る』とかが好きな方にはオススメ。
各章がちゃんと最後につながった!
作中に登場するCD、聴いてみたいかも。 -
実在するバンドの曲が出てくるからテンションが上がる。ドアーズはいいバンド!