- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150311544
作品紹介・あらすじ
2300年から来た少女・ホタルによって1992年夏に起きた『リライト』の真実が明かされる
感想・レビュー・書評
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リライトの解答編になっているようで全然わからない三巻目。
リライトで雨宮友恵が何をやったのか。
実際に起きた過去と、雨宮友恵が小説家として書いた「リライト」との違いは何なのか。
西暦3000年からやってきた園田保彦を追うホタルが、友恵と保彦の邂逅に介入する。
友恵とホタルが仕組んだ演技、リアクトとは。
実際に起きたことに加えて、あらに友恵が書いた小説の内容がごっちゃになって構造が分からなくなってきた。
未だに話の構造が分からないまま最終巻、リライブに続く。 -
『リライト』『リビジョン』に続くシリーズ3作目。平たく言うと未来を変えるために過去を望む方向に持っていく話なのだが、実際にあった過去と『リライト』で描かれた過去が混線しながら話が進むため、かなりややこしい。正直理解しきれていない。
『リライト』で悪役だった雨宮友恵が実質的に主人公となり、『リライト』の種明かしという側面が強い今作だが、解決しきったわけではない。特に『リビジョン』の話には全然触れられないので、『リビジョン』の話はなんだったんだという気になる。シリーズ最終作『リライブ』でそのへんが総括されるのかもしれない。 -
シリーズ3作目。これが一番面白かったかも。イマイチ何を言っているかよくわからないところもありつつ、1作目「リライト」のからくりや新事実もわかったので楽しめた。
でもやっぱり何だか置いてけぼり感があるんだよなー。説明がわかりづらいのか、私の理解力が足りないのか。2作目ほどではないにしても、一方的にどんどん話を進められている感覚は今回もあった。急に双子になった気もしたし…。
4作目で完結らしいんだけど、今回で終わりで良いのでは?というのが正直な気持ち。キレイに終わったと思ったんだけどな。
3部作と思い込んでいて4作目は持っていないので、買うか迷うところ。最後でスッキリできるなら読みたい。 -
前2作「リライト」「リビジョン」を読んでいることが前提で、相当しっかりと考えながら読まないと混乱します。しかもそれまでに受けた衝撃と起きていると思っていたことがここで違った観点で覆され驚きました。それによってさらに混乱し、正直一部は分からないまま放棄…。読みなおすなら最初からだけれどそれでも理解できる気がしなくて。4冊で完結とのことなので完結巻が出たら、三冊を再読して挑むか、いっそ結末までわかってから4冊通して読むか、と考えています。こんな状況でも次作でどんな結末を持ってくるかすごく楽しみだったりします。
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前々作『リライト』前作『リビジョン』から続くシリーズ3作目。『リライト』の裏側の真相が明かされており、事態はより複雑化しエントロピーの増大した構成となっている。パラドックスの穴をつきつつ、矛盾を改めて演じ直すというのは分かりにくいものの、その真相は圧巻で非常にロジカルなものとなっている。前2作にあったホラー的な要素はやや薄れているものの、代わりにSF色とミステリ色は濃くなっている。理不尽を結末に置くことの多い著者ではあるが、今回はその理不尽さは動機になっている趣が強く、理不尽に演じ直す(リアクト)していく様は非常に面白かった。余談だが、文章は個人的にはかなり好みで複雑な構成ながら分かりやすく感情的な文になっている。
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三作目。
これが、シリーズで一番難解なんじゃないか。
一作目の設定を、あくまでくだらない自己満足に仕立て上げ、乗ってあげてる的なムードが満載。
甘酸っぱい恋物語みたいなものは書きたくないんだな、てのはよく分かった。 -
2018年75冊目。案の定複雑。今回の展開は面白かった。新しい複雑なピースがピッタリとはまっていく爽快感がある。