黒猫の接吻あるいは最終講義 (ハヤカワ文庫 JA モ 5-3)

著者 :
  • 早川書房
4.02
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本棚登録 : 556
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150311605

作品紹介・あらすじ

黒猫と付き人がバレエ鑑賞中に遭遇した事件は、どうやら黒猫の過去と関係するようで……

感想・レビュー・書評

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  • 黒猫シリーズ第2段。
    相変わらず、作者の『美』に関する知識量に舌を巻きます。
    所々出てくる『黒猫』の講義が難解であり、芸術に疎い私にとっては明らかに読むスピードが落ちます。
    一個一個調べてもキリが無く、逆に袋小路に迷い込むという、、、笑
    次作に期待して、もう一回読み直すか!

  • たがいに微妙な距離感を継続中の黒猫と付き人は、バレエ『ジゼル』を鑑賞中にダンサーが倒れるハプニングに遭遇する。五年前にも同じ舞台、同じ演目でバレリーナが死亡する事件が起きていた。

    「ジゼル」は、とても好きで何度も見た映像があるのだけど、何回見てもヒラリオンかわいそうだな…と思う。それから、ジゼルがアルブレヒトを愛しているというよりも、恋に恋しているようにしか見えなかったので、2幕でとつぜん変わるのがなんで??というかんじだった。
    美学的には、バレエにおける踊り子は「記号」だから、そういう見方をするものではないらしいけれど。
違う解釈だったり違うダンサーだったりしたらまた全然違う「ジゼル」になるのだろう。
    
黒猫の講義は相変わらず難しくて、理解できてるかどうか怪しいけど、頭のなかに自分と同じものを好きな小人がいるって思うと可愛いし楽しいな。
    事件については、アーティストならあるだろうなあ、と思った。命を懸けて完成させたジゼル。

  • 相変わらずの綺麗な描写表現。
    しかも今回はバレエにガラスに、と著者さんの文章の美しさがより一層引き立てられる内容だった気がします。
    長編でしたがミステリ要素は薄まってかなり恋愛小説な感じに。
    付き人さんと黒猫のこの距離感が大好きです。
    ジゼルも見てみたくなりました。

  • 運命の女に翻弄されているのは塔馬だったのか、それとも愛美、幾美だったのか。
    優美な世界に囚われて完璧な作品を追い求めていく幸福と悲劇。
    運命の女の話は興味深くて他の作品も色々見てみたい。
    登場から塔馬は魅力的で、特に黒猫と出会った酔っ払った大学構内で夜空に手を伸ばしているシーンも印象的だった。

  • バレエ「ジゼル」とポー作品を絡めて解釈に徹した話。事件は二の次!!!美学と解釈が大事なのだ!!!という気概を感じる。あとバレリーナ姉妹の感情と性格が読みにくい。肝のはずなのに描写が薄くて潔い舞台装置。

  • 5年前に起きた事件と交わる今回の事件。キーはバレエとジゼル・ガラスアート。昔にバレエを習っていた付き人は、事件の真相が気になり、夢中で調べるが…。そんなか、黒猫にとっての最終講義が始まる。嫉妬と憎悪と愛情が渦巻く今巻!

  • ミステリーを楽しむということもありますが、この二人の仲がどのようになっていくかということのほうが気になる作品です

  • 2019/06/07

    ・まさかの概念的接吻だった

  • リーズ初の長編。 黒猫の友人であり、ガラスアート職人の塔馬を中心とした事件を扱っています。そんな中、彼の恋人であるバレリーナが舞台で倒れるという事件が起きます。過去にも舞台上で死亡する事件があり、興味を持つ付き人ですが、彼女とも接点のあった黒猫は何も語りません。そこで付き人は自ら塔馬について調べ始めます。 バレエの演目である『ジゼル』の解釈とともに読み解かれていく真相と、黒猫の過去。単なる事件が芸術家たちの情念で色を変え、美しく輝く展開は見事で、やはり好きなシリーズです。

  • 黒猫シリーズ第2弾。

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著者プロフィール

1979年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。ライターとして漫画脚本などを手掛けながら小説の執筆活動を続け、『黒猫の遊歩あるいは美学講義』で第1回アガサ・クリスティー賞を受賞(早川書房刊)。同作は続刊も刊行され、「黒猫シリーズ」として人気を博している。ほか、『名無しの蝶は、まだ酔わない』(角川書店)の「花酔いロジックシリーズ」、『ホテル・モーリス』(講談社)、『偽恋愛小説家』(朝日新聞出版)、『かぜまち美術館の謎便り』(新潮社)などがある。

「2021年 『使徒の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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