虐殺器官〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
制作 : redjuice 
  • 早川書房
3.97
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本棚登録 : 1564
レビュー : 155
  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150311650

作品紹介・あらすじ

米情報軍大尉クラヴィス・シェパードは、後進諸国で頻発する内戦や虐殺の背後に存在する謎の男、ジョン・ポールを追うが……。現代の罪と罰を描破した30万部のベストセラー。

感想・レビュー・書評

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  • 『ハーモニー』は好きだったけど、こちらはあまり好みではなかったな。ミリタリー系なのが共感に欠けるからだろうか。オチが微妙だったからだろうか。
    大量虐殺を引き起こす虐殺の文法。結局その正体はよくわからなかった。
    個人的にわたしは言語学というものが好きではない。言葉は好きだけど、わたしはそれを解き明かすために言語学という手段は用いなかった。言葉について、『虐殺器官』でも『ハーモニー』でも共通した主題だとは思うが、また違った観点から書かれているような感じがした。

  • 暗殺を生業とする主人公は、人を殺すことで生まれる感情を外部から抑圧されている。自身の感情に向き合い、罪を背負うことはできない。
    自由とは、選ぶことができるということである。責任を持って選択すること。
    真実に向き合い、自分自身の罪に向き合うこと。
    そうやって私たちは利己的な部分と利他的な部分のバランスをとらなければならない。

  • いや~、良かったよぉ〜
    ハーモニーを先に読んでしまったので、なんか順番間違えたぁ〜って思ってたけど、逆にハーモニーのあとで良かったって感じの、実にリアリスティックで伊藤計劃の言いたいことが感じられる作品でした。
    この感覚まさに初めてで、ものすごく興奮しました。
    人は朽ちれど物語は永遠と生き続ける、されど、この才能による新しい物語はもう生み出されないと思うと・・・残念でなりません。

  • 半年ぐらい読みさしでちょこちょこ読んでたけど最後の100ページは一気に読んだ。

  • これは、哲学ですな。
    販売した時の世界情勢を鑑みるに、近未来を設定することで、当時求められていた倫理観を超えて、踏み込んだ哲学を突きつけられた気がした。

    ラストの主人公の選択が、個人的に最高に良かった。

  • 伊藤計劃2冊目
    正直、まさかの結末に読み終わったあとに声を上げてしまった。
    罪を背負った暗殺部隊の主人公と、罪を背負った学者との虐殺を巡った長い闘い。意識とは、言葉とは。なぜ虐殺が行われるのか。主人公の感情の動き、伊藤計劃らしいテーマと、それを表現する文章。改めて良い作品だと思う。

  • 言語が支配するものは何か?言語は思考を操作するのか?そういった疑問を持ったことがある人、言語学に興味がある人には面白い本だと思う。
    かなり作者が知識のあることが分かる文章で、設定が練りこまれていて勉強しつつ世界観に引き込まれる本。
    主人公の決断がかなり衝撃的であり、彼にとっては必然的であるように感じられ、この本のタイトルを聞くだけで主人公のことが思い出されるほど。

  • 3.5。
    冒頭の描写で引いて、読みきれないかもと思ったものの、凄惨なシーンに意外と生々しさがなく、それなりに楽しんで読了。文章の緻密さゆえか、ディテールに引き込まれる。

  • プライベート・ライアンはアタマ15分間がいちばん面白いとか、自分の目の届かないところでは凄まじい地獄が繰り広げられているのでは?!という周りからの質問に俺はカーツ王国から帰ってきたウィラードかよと思うのとか(地獄の黙示録)わかる

    (すごくどうでもいいところだった)

  • 映画、結末が楽しみで、恐ろしい。
    この作品(というか、伊藤計劃作品すべて)の魅力は、私にとって「混沌」だ。
    「ちゃんちゃん」で終わる物語に慣れた私に、彼の作品は、「混沌」という結末を正面からぶつけてくる。
    「混沌」でありながら、「うやむや」でも「めちゃくちゃ」でもない結末が、この世に存在するなんて。
    どうか、映画も、そのままでありますように。

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著者プロフィール

1974年東京都生れ。武蔵野美術大学卒。2007年、『虐殺器官』でデビュー。『ハーモニー』発表直後の09年、34歳の若さで死去。没後、同作で日本SF大賞、フィリップ・K・ディック記念賞特別賞を受賞。

「2014年 『屍者の帝国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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