- Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150311650
感想・レビュー・書評
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ハーモニーの対となる作品。
ハーモニーを先に読んでいたからか、そこまでの目新しさを感じられなかった。
精神性を徹底的に疑い、人を極めて物質的にとらえようとする思考実験。
自由とは選択できること。
『虐殺器官』で描かれるのは「無法」という名の自由の世界。
『ハーモニー』で描かれるのは「秩序」という名の自由の世界。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
映画化するということなので重い腰をあげて購入。
高校生の頃、全く不謹慎な話だが、戦争というものは、実は、人間の総量調整をして自然界のバランスを保つために必然的に起こる営みで、いわば自然の自浄作用のようなものなのではないかと思ったことがある。この本を読んでいて、そんなこと考えていたなと思い出した。 -
中々難解で読み応えがあった。虐殺の器官について、少々曖昧な点があると思った。ハーモニーとは正反対の世界設定だが、人間の選択や意識の所在など、哲学的なテーマは一緒であり、考えさせられる作品だった。
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うまく表現できないし、解釈も間違っているかも知れないし、理解もできてないかもしれないけど、とにかく、なんかわかる!と思いながら読みました。
久々に誰かにしっかり、面白いから読んでみてと言いたくなる作品でした。
虐殺器官というタイトルも好きです。 -
今現在ときちんと地続きになっているSFで最高だった。2006年でこの未来への洞察力は凄まじい。細々散りばめられる哲学が嬉しい〜!
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おもろい
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これがSFの醍醐味
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とても面白かったです。10日で書き上げたって、凄すぎる。小島監督やメタルギアシリーズをよく知ってると想像しやすい描写もところどころありました。
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ざっくり腑分すると世界/人間×表層/深層の2×2のマトリクスで本書は出来ていて、表層→深層の言説が大小強弱織り混ぜながら色々出てくる。まずその知的興奮がものすごい。ハッとさせられる。
それは言葉つきにも表れている。表層と深層のバッファを顧みず、イコールで縫いつけてしまう。暴力的なフレーズの生成。これが非常に気持ちいい。