- Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150311667
感想・レビュー・書評
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非常に面白かった。ユートピアが実現した世界で人々が破滅の道を歩むとしたらどうなるのか、人間の意識と意志の仕組みと必要性、進化との繋がりなど、決してファンタジーに頼ることなく科学的・哲学的に書かれていたので勉強になった。
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とにかく面白い!旧版を読んでいましたが、いま読んでも新しい。フーコーやドゥルーズの「管理社会」をSF的に突き詰めた作品だなと当時感じました。
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うーん。面白いは面白いけれど、個人的には、より理詰めで女の子とかストーリーとかなければもっと良かった気がしました。
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伊藤計劃 初読み
世界観の描写が丁寧でどっぷり浸かれる感覚がいい
ユートピアなのかディストピアなのか、危うい平和は大好物です
面白い -
ダイエット中と言いながらスイーツを頬張り自己嫌悪。早起きをしなきゃいけない日に限って前夜に夜更かしをして大後悔。貯金したいと思いながらコスメに散財
こんな明らかに非合理的な行動に走るのも、私の中に明確な「意識」や「内なる欲求」があるからこそ。それがなくなるのは「自分」が「自分でなくなること」と同等であり、想像するだけでも恐ろしい。
と言いながら、仕事で煩雑な思考が必要とされたり人間関係で行き詰まったりすると、もう何も考えたくない〜となるわけですが・・・ -
健康であることを徹底的に管理されたディストピア世界でおとなになることを拒絶し、危うげな絆で結ばれた少女たちの物語。ハードなSFでありながら、少女小説のような美しさ。わたしにとってのSF小説の原点です。
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文体が合わず飛ばし読み。世界観とコンセプトは面白い。
「生」を自分でコントロールする必要がなくなり、その意志も薄まったとき時、生きてるのか生かされてるのか。「生」の条件が問われる。
そして人類みんなの幸福とはなんなのか。その達成方法は。この作品では一つの解が与えられるものの、人間の「生」の条件に「意識」はどのような位置付けであるのだろうか。
「生」と「幸福(私的、社会的どちらも)」について考えさせられる -
痺れた。
本当に数百年後に起こるんじゃないかって思わせるくらい緻密に描かれた世界観が素晴らしい。
いいSF。 -
人類が老い以外の病を克服した世界。息苦しい世の中で自分を傷つけることで世界に抗う。
オチは微妙かなと思ったけど、ミァハに辿り着くまでのテンポの良いストーリー展開は良かった!