ハーモニー〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
制作 : redjuice 
  • 早川書房
4.14
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  • (4)
本棚登録 : 1840
レビュー : 179
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150311667

感想・レビュー・書評

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  • イマドキのSF感。古めかしいのばっかりだったから新鮮。

  • よかった!

  • 調和、人としての感情と理性。管理された世界、息苦しさ、消された思い、消さねばならない意識。ユートピアの臨界点、わたしと私のさようなら。
    どうレビューを書いたら良いのか分からない、けれど一つだけ。
    人の意志を奪うことが、本当に天国なのかもしれない。それこそが、ユートピア。

  • 人間が作った『社会性』が人間を殺していく世界とは、なんて恐ろしいと思ったが、それすらも自身の社会性が『世界の平和』に適応していないのではと、読みながら何度も考え込んでしまった。何度も読まないと理解できない。

  • 天才としか言いようがない。
    こんな素晴らしい作家を病で奪うとは、、、


    SFの枠に収まらない稀代の天才。
    未来を正しく予見し、その世界を文化や思想の面からここまで生々しい且つ美しく描いている。
    生きるとは?死とは?意識とは?幸せとは?


    哲学的かも知れませんが2017年、人間が真正面から捉えなおさなければならない問題に向き合っている本作品。


    読んでこの衝撃を感じて欲しい。
    虐殺器官・ハーモニー・屍者の帝国と続く世界観を感じて下さい。きっと伊藤計劃という男に魅了されます。

  • 伊藤計劃の2冊目。虐殺器官の続き。
    大きな混乱の後の平和な世界のお話。後述のインタビューでも触れられていたけど、虐殺器官からの世界の変化がとてもロジカルに描写されていて良かった。大きな混乱→過度な平和主義の図。ユートピアの臨海点いう表現がしっくりきてる。この順番で読めて良かった。
    生とは、死とは何かという問いに対して自意識の有無の観点から話を展開していて、一見難しそうわ話題だかさくさく読めた

  • この人の本、もっと読みたかったなーと
    色んな人が思ってることでしょう。
    虐殺器官とタイトルの対比が激しすぎるけど
    柔らかいタイトルだからこそより生々しくも感じる。

    次は短編集読みまーす!

  • 21世紀後半、大災禍〈ザ・メイルストロム〉と呼ばれる世界的な混乱を経て、人類は体内に常に健康状態を監視する医療分子を入れ大規模な福祉厚生社会を築き上げた。
    病気はほぼ放逐され、誰もが善良で無害で調和(ハーモニー)の取れた世界。
    しかしそんな見せかけの優しさに溢れた社会を「真綿で首を締められる」ように感じる3人の少女は餓死する事で反抗を試みる。
    13年後、死ねなかった少女トァンは同じく死ねなかった少女キアンと再会するが、トァンとの食事中にキアンは「うん、ごめんね、ミァハ」と唐突に呟きテーブルナイフを首に突き刺し自殺してしまう。
    同じ時刻、世界の至る所で6582人もの人間が同時に自殺を試みていた。
    この異常事態の陰に13年前に死んだはずの友人ミァハの影を見る。
    そんな話。

    徹底的な管理社会の成立で人は自分の意思で決める事が減り、食事からライフスタイルまで全てアドバイザーのいいなりになっている。

    そんな生活はやだなー。

    一見ユートピアに見えるディストピア。

    主体性を失った人類の行く末を抉り出してます。

  • 悟った人達が過半になると、天国になる?社会学、経済学のモデルと完全に一致した時、人間って。

    1年後にまた読む。

    私は白い装丁が良いな。

  • SF。サスペンス。ユートピア。
    『屍者の帝国』は既読、『虐殺器官』は積読状態。
    ストーリーは比較的シンプル。
    円城塔さんより、文章は読みやすい。
    リソース意識、WatchMe、螺旋監察官といった設定は、非常に興味深い。
    時折挟まれる、ミァハとトァンの会話の回想シーンが好き。
    この結末は、ハッピーエンドと捉えて良いものかどうか…。考えさせられる終わり方。

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著者プロフィール

1974年東京都生れ。武蔵野美術大学卒。2007年、『虐殺器官』でデビュー。『ハーモニー』発表直後の09年、34歳の若さで死去。没後、同作で日本SF大賞、フィリップ・K・ディック記念賞特別賞を受賞。

「2014年 『屍者の帝国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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