黄金の盾 (ハヤカワ文庫 JA ク 2-27 グイン・サーガ外伝 26)
- 早川書房 (2014年12月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (494ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150311773
作品紹介・あらすじ
グインの愛妾ヴァルーサ。踊り子が豹頭王の子を身ごもるに至るその数奇なる運命とは?
感想・レビュー・書評
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この作家が本編を書いた方が面白いと思う。しかし、この一冊で一年かかってしまったというのでは、ちょっと遅いか。
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おぉぉ〜、やっとヴァルーサが何者かわかってスッキリした
堅物グインがシルヴィア以外になぜ?ってずーっと疑問だったけど
そういうことならそれはありだね!!
しかし、なんとも気持ちいい物語だった、ちょっとシンプルだったけどね
これなら御大も喜んでるんじゃないかな?
楽しく読ませていただきました、久しぶりにワクワクしたよ!! -
本巻はグインの愛妾ヴァルーサの物語です。
作者円城寺忍はこれが事実上のデビュー作です。
しかし面白いです。
ヴァルーサの生い立ちから、グインと出逢うまで、出逢ってからの様子が語られるのですが、この人とてもこれがデビュー作とは思えない。よく書けています。
そして、本編で栗本薫が記憶喪失になったグインが大道芸人に化けてウロウロしているエピソードを書いていた頃、不遜にも(笑)何チンタラしてるんだ、早く先に進め、等と思いながら読んでいたのですが、その頃のエピソードが本巻できれいに回収されています。お見事です。
円城寺さんはこれから本編の執筆にも参加するんでしょうか。こうやっていろんな人が出てくると、なんだかグインサーガが一つのプラットフォームになっていくように思えますね。こうなったらもっともっと新しい人来たれ。 -
外伝26
栗本先生の死後、ずっと離れていたグイン・サーガの
世界に、どっぷりはまったー!
初めて、7人の魔導師を読んだ時のおどろおどろしい
暗いパワーに圧倒された感じと、血湧き肉躍る感じ、
を思い出しつつ、ふたたび味わうことができた!
本篇でのエピソードも織り交ぜてあって、
いちいちその話を思い出し、ムフムフしながら
読み進め。
まさかの黄金の盾!
ヴァルーサ、カッコいい!健気!愛おしい!
なんて魅力的なヒロイン!
筆者のグイン・サーガへの深い愛、
ちゃんと受け取りました!
約500ページを一気読みしました
楽しい〜〜
再びグイン・サーガに出会わせてくれて
ありがとう!
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グイン王の愛妾、ヴァルーサがどんな経緯でグインと結ばれたか、という、本編でも外伝でもすっ飛ばされていた部分が描かれています。
本編で暗躍しているエイラハの企みと綺麗に繋がっているので、まさにミッシング・ピースの部分がバチッと嵌った感じで、すっきりしました。
だって、グインに愛人?っていうのは、私はずっと
違和感があり、納得の行く経緯が読みたかった。
ですから納得も行ったしすっきりもしました。
ああ、そういうことか、と。
ただ、やっぱりちょっと、そんなに深く愛しあって
始まった二人という印象はもてませんでしたが。
むしろ成り行きに近いな、と。
それにヴァルーサの恋人がガンダルだったとかは
ちょーっと苦しかったかなあ。
ただ、物語としては文句なく面白いです。
サイロンを狙う布石がこんなところに!
って引きは、流石です。続きに手が伸びますもの。 -
いい出来だ。
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グインの愛妾、ヴァルーサの話。
これを読んでから「七人の魔導士」を読み返すのもいいかも。
栗本薫が書いていないのに、ちゃんと世界観がつながり、本編ともきちんと流れが合ってさすが!
本編ではグインの子達を出産したことで、これからどんどん登場してくるのかな?
表紙もイメージ通りで素敵です♪
関係ないけど魔界水滸伝好きの私は、作者の名前に萌えました… -
作者亡き後を引き継いだ彼らによって、もしかしたら、この壮大な物語は見事な復活と完結を迎えることができるのかもしれない。正直、期待してなかったのだが、ここまでのものが出てくると行けるんじゃないかと思う。
リスペクトが高じて本物以上に本物っぽい出来。かなり本筋に踏み込んだ展開で、話を進めるためにはこれくらいの思い切りが良い。