黒猫の薔薇あるいは時間飛行 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
4.07
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本棚登録 : 282
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150311810

作品紹介・あらすじ

渡仏した黒猫と、日本に残った付き人。二人がそれぞれに出会う“時を超えた恋”の物語

感想・レビュー・書評

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  • 恋 時間 今

    切ない、お互いを思う気持ちがありながら叶わなかった恋、過去、でも今も目の前に浮かぶその時のこと

    芙蓉の花

    この恋を芙蓉で結んだのがなんとも美しいと思う。

    プロローグのもやもやはエピローグで鮮やかに回収されました。

    2017.4.19

  • 遠く離れた土地でリンクする謎が面白い。
    そして離れていてもお互いに想い合っている二人の関係が素敵です。
    素直に言葉や行動に出さないのに、どうしてもにじみ出る相手への思いが感じられます。

  • 2019/06/09

    ・洒落たことしよる

  • 黒猫の渡仏から半年後。付き人は博士論文に挑む日々のなかで、作家・綿谷埜枝の短篇に出会う。ポオ「アッシャー家の崩壊」の構造を持つその短篇を研究するには、消えた薔薇の謎を解く必要があった。一方、パリで研究を始めた黒猫は恩師の孫娘マチルドから、亡き父がよく聴いていた音楽家の音色が変わった原因を調べてほしいと頼まれる。ふたりは初めてべつべつに推理するが、そこには意外なつながりが…シリーズ第3弾。


    「外的な時間は流れていきますが、体験を吟味し、考察するときには内的な時間は維持されています。それこそが、真の意味で<美的時間>なのです。」
「彼女がふつうに動き、笑い、よくしゃべった頃、我々は彼女の何を理解していたのだろう?(略)ただ一緒に過ごした時間があるだけだ。それはこれからも変わらないんだよ。ともに時を刻むだけだ。」
上は黒猫の講演、下は唐草教授の台詞。
    「美的」ということには、辛いとか悲しいとか苦しいとかも含まれるのだろう。
とは思うけど、教授の境地にはなかなかなれない…
リディアとバリーはともかく、唐草教授と埜枝は何とかならなかったのかな、と思ってしまう。

    「アッシャー家の崩壊」は、本当に建物が崩壊してびっくりしたんだけど、これを読んで納得した。

  • とても良いものを読んだなと。二人の違う視点の中で重なる点や美的時間、植物の使い方など展開に良い意味で使われるガジェットとされていてすばらしい。ラストは今まで説明されてきたことを盛り込んで甘く仕上げている。文句なしですな。

  • (内容)
    黒猫の渡仏から半年後。付き人は博士論文に挑む日々のなかで、作家・綿谷埜枝の短篇に出会う。ポオ「アッシャー家の崩壊」の構造を持つその短篇を研究するには、消えた薔薇の謎を解く必要があった。一方、パリで研究を始めた黒猫は恩師の孫娘マチルドから、亡き父がよく聴いていた音楽家の音色が変わった原因を調べてほしいと頼まれる。ふたりは初めてべつべつに推理するが、そこには意外なつながりが…シリーズ第3弾。

  • 「黒猫」シリーズは、読んでいて情景がふっと浮かんでくることがよくある。
    視覚的な感覚を刺激されるのかもしれない。
    静かな佇まいと美しい情景・・・。
    このシリーズの楽しみのひとつにもなっている。
    予想外のところから切り込んでくる黒猫の解釈も面白い。
    単なる読書ではなく研究者として作品を捉えている黒猫には、まったく違った様相が見えているのだろう。
    楽しいから物語を読む。
    そんな単純な楽しみ方だけれど、「黒猫」シリーズでは意外な解釈を聞くことが出来る。
    彼の美学講座は、付き人でなくても魅了されるものに違いない。

  • 黒猫らしい理屈もあり、美学の講義もありだが、
    3組の男女の恋愛を描いた恋愛小説の要素が強いのでは。

  • 前作の長編は今一だったが、本作はかなり楽しめた。実質的には中編2作品。このくらいの長さが心地よい感じかな。

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著者プロフィール

1979年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。ライターとして漫画脚本などを手掛けながら小説の執筆活動を続け、『黒猫の遊歩あるいは美学講義』で第1回アガサ・クリスティー賞を受賞(早川書房刊)。同作は続刊も刊行され、「黒猫シリーズ」として人気を博している。ほか、『名無しの蝶は、まだ酔わない』(角川書店)の「花酔いロジックシリーズ」、『ホテル・モーリス』(講談社)、『偽恋愛小説家』(朝日新聞出版)、『かぜまち美術館の謎便り』(新潮社)などがある。

「2020年 『歌舞伎町シャーロック 囚人モリアーティ 解放のXデー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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