リライブ (ハヤカワ文庫JA)

  • 早川書房 (2015年3月20日発売)
3.30
  • (11)
  • (37)
  • (43)
  • (17)
  • (4)
本棚登録 : 411
感想 : 36
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784150311896

作品紹介・あらすじ

転生し続ける女・国枝小霧(くにえださぎり)。2013年春、彼女の結婚式に寄せられた一通の祝辞が、1992年夏から続く"時を巡る物語"の真実を告げる

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『リライト』から始まったこの四部作、なんとか読み切りました(疲れた………)。

    「シキ」とか「カケル」とかの文字遊びみたいなのは好きだったんだけど、全体を通して物語が進むごとに難解になっていき、ストーリーを楽しむことより、構造を理解することに頭を割いて、気づいたら物語が終わってしまった印象。

    なので、この作品を100%堪能したとはいえないかも。作品全体を通した評価も難しいところ。
    ただ、個人的にはこういうギミックのある小説群は好きなのです。

    北村薫さんの本もいつか読みたい!

  • ただただ難解でめんどくさいストーリーの、収束を見届けるためだけに読んだ。因果は分かった。だが、全然納得できない。保彦のやったことの報いが小霧一人にふりかかったのはなんで?(これまでは旧校舎崩壊とか地震とか人を選んでいなかったのに、急に個人の話になって不可解)小霧は兄である保彦のこと大嫌いって言ってたのに、ラストで掌返してるの何?真実を知ったら許せた?本当に?千年の重み、お前のせいだったのか!ってブチ切れたっていいだろうと思った。今までの小霧を見てると、そっちの方が自然じゃないか……物語を綺麗に収めるためにこんな反応になったとしか思えなくて冷めた。こんなんだったら、いっそ人類滅亡エンドが良かったよ。
    途中、時のルールの謎の声が聞こえ始めたのもやめてくれと思った。あれじゃ、まるで時のルールに意思があるみたいじゃないか。人間じゃないんだから、意図を感じさせないでほしい。
    霞と邦彦が消えたとき、ヤスヒコが消えなかったのはなんで?の疑問は解決されないままだし。千年前に飛ばしてヤスヒコを消そうとしただと?時のルール、頭悪すぎる。

  •  ハチャメチャに面白い『リライト』から続く全4作のシリーズの最終巻。正直3作目の『リアクト』でほぼオチが着いてたのでどうなるかと思ったら、ここに来て新キャラが主人公。しかも「転生」という新要素が追加され、話のややこしさに拍車がかかって解説の佐々木敦も理解を諦めていた。SFというよりファンタジーな部分があったし。
     評価の微妙さは話のややこしさのせいだと思うので、うまいこと映像化されれば見直されるかもしれない。

  • 最後まで、読めませんでした。
    70ページの途中まで頑張ったんだけど…。

    完結編だしと読み始めたものの、のっけから同じようなフレーズの繰り返しで、たちまちげんなりしてきてしまった。内容も相変わらず訳がわからない方向に行きそうな感じがしたし、ひとつのことを長々と引き伸ばして書いているような感じもしたし、読んでいるうちに苦痛を感じてきたのでもうやめてしまった。

    読むの諦めるってほとんど経験ないんだけど!

    パラパラ見たら、
    『それだけで、僕にはわかる(ライブ)。
    見る(ビジョン)だけで、すべてが繋がる(アクト)。
    さあ、行こう。あの物語の続き(ライト)を読むために。』
    という文があった。カッコの中の文字はルビで。

    なんか、ここの部分を読んだら、すごくこじつけて結末を迎えたのかなという気がして、やっぱり読まなくてよかったかと思ってしまった。

    あらすじは4部作どれも面白そうに思えるのになー。ショートショートくらいにまとめてくれた方が楽しめたかもしれない。

  • もうややこしすぎて、自分の中で整合性が取れなくなってくると、途端につまらなくなる。
    これは読者のせいか?
    読解力がないせいか?

    春だの夏だの秋だの冬だの、冗長な表現や言葉遊び、過剰な改行にもイライラしてくる。
    最終巻に至っても指示語や伏字が多いのもイライラ。

    『リライト』は複雑な時間SFだったが、今ではご都合ファンタジーとしか思えない。
    「あったこと」を「なかったこと」にはできないというルールが提示されているが、霞の消滅とか、破られていることが多い。
    時空に干渉しすぎると人類が消滅してしまうみたいな記述もあったが、それってあったことがなかったことになっているじゃないか。
    都合のいいように解釈して、都合の悪いところは隠してしまっているようにしか見えない。

    時間移動だけではなくて、未来に干渉する力が受け継がれるだのと、唐突なファンタジーが気に食わない。

    保彦の本来の目的が、最終巻になって初めて出てくるのも納得いかない。
    これまでに伏線があって、最後に明らかになるというのならいいが、一番のキーとなる妹が最終巻で初登場というのは……。

    ひぐらしのなく頃にの解答編を思い出した。

    ラノベ作家が分不相応なプロット組んじゃった、という感じ。

  • 「リライト」から続く、不条理タイムリープシリーズの完結編。前作の「リアクト」もかなり複雑ではあったが、本作もそれに負けるとも劣らない難解さである。前作、前前作を読んでいてもいまいち読解が追いつかず、一読で完全に把握できないのはやや惜しむ部分であるとは言える。ただこの複雑さはある種のメタ的な意味も多分に含まれており、著者の得意とする「不条理さ」を現しているとも言えるので一概には否定出来ない。時のルールは絶対で、一度狂えば全て狂い、無限拡張していくという、ある種の当たり前を煮詰めに煮詰めた作品であるともいえよう。情報の複雑さを除けば、結婚式を間近に控えた、輪廻転生するたびに記憶を保持し続けた盲目の女という設定は非常に上手いと思ったし、あらゆる人間を犠牲にしてでも全ては妹のこの日のために捧げた兄のヤスヒコという関係性もシリーズの総括としては申し分ない。輪廻転生とタイムリープを絡めたアイディアは斬新ではあるし、結局は個人の物語に収束することにより、親しい個人を目的としたタイムリープは、その他大勢の人間の運命を狂わせるという、タイムリープものの負の側面をしっかり断罪しているので個人的にはそこそこお気に入りです。最終章としてのまとまりもいい。

  • 忘れてたけど実はこうで、暗示が解けて思い出したとか、あり?
    リライトは、無くても良かったてこと?
    保彦が最低の自分勝手男だっていいたいだけのラストのような。

  •  小説巻末の解説者も明らかに全部理解できてなくてウケる。
     作者あとがきでフローチャートをプロットにしたとあるが、完全に腹落ちしてるのは作者だけなんだろうと思う。

     だが、「史上最悪のタイムパラドックス」の帯通りに、実験的な小説だった。
     起こってしまったことは、起こる。
     それを無理やり改変しようとするとどうなるか。
     時空の果てにぶっ飛ばされるか、
     時間のループに閉じ込められるか、
     単純に時のルールに殺されるか。

     どうあがいても未来を見れない。
     生きて死んでの繰り返しに陥る、生まれるたびにつけられる「小霧」が最終巻の主人公。
     
     小霧がどうしてこんな運命になってしまったのか。
     保彦自身による解答と、彼女への贖罪を。

  • とにかく文章が拙いし底が浅い。
    資料もなく知ってる知識を書き殴った感じ。
    推敲も大してしていないのでは?
    同じ登場人物の独白の中での理由のない矛盾が多すぎてキャラ造形も甘い。
    あとがきでやり切った感を出して執筆スケジュールを公開しているが本来この小説そのものがプロットみたいな印象だったのでモヤモヤ。
    解説の佐々木さんの文章からも苦笑いというか失笑というかがジワジワ伝わってくる。

    三作目まで惰性で買っていたのでけりをつける為に4巻を買って購入。

    リライトの結末には多少なりとも感心した分残念。
    タイムパラドックスものの着想のタネとしては面白い部分もない事もない。
    図書館で拾い読みするくらいで十分。

  •  リライト、リビジョン、リアクト、リライブ4部作完結編。3週間かけてやっと読破できた。
     ただ読み進めるだけなら3週間もかからないと思うが、如何せん、この作品群は少なくともメモを取り、そのメモを読み返し、行きつ戻りつしないと読み進められないブツです。
     落としどころは、保彦と小霧との ――― 人類滅亡あるいは人類など最初から存在しなかったとなりかねない ――― 数千年の時空移動を駆けた愛のオマージュ物語でした。
     あーしんどかった。


    時を、駆ける少女。
    時を、書ける少女。
    時を、欠ける少女。
    時を、欠ける少女。
     いずれもが私に当てはまり、同時に、そのすべてに当てはまらない。(「1四季」p17)

    私は、国枝小霧。
    四季を繰り返す女だ。
    (「1四季」p20)


    夏に『美雪』が溶けてなくなり、
    秋に『霞』時間を覆し、
    冬に『蛍』が舞い、
    そして・・・・春に『小霧』が光となる。
    (「2私記」p56)


    駆けた。―小霧として、どういう人生を送ろうが―――。
    欠けた。―その人生とは、すなわちもう一度欠ける・・・、死ぬためだけのもの―。
    賭けた。―だからもう、賭けるという意味の期待すら、意味がない―。
     今回も、私は賭けたのに、この人生もまた失うだけの人生だった。
    (「3死期」p59)

    「久しぶり」
    それが、少年の第一声だった。
    国枝小霧と、一条保彦。
    その最初の出会いは、夏だった。
    (「3死期」p75)

    『秋』に消えた母の因果を、
    『冬』に姉からもらった力で、
    『春』が見えない妹を、
    『夏』の物語を導くために・・・。
    (「4始期」p94)

     私の名は、
    冬における『一条保彦』。
    春における『国枝保彦』。
    夏における『園田保彦』。
    秋における『千秋保彦』。
    (「6指揮」p131)


    晒される夏
    繰り返す秋
    解明かす冬
    回帰する春

    春の霞に、生まれた命が、
    夏の蛍に、導かれ
    秋の小さな霧へと、姿を消し、
    冬の、美しい雪と出会う

    時に、1992年7月1日
    この日
    “霞”―すべての始まりとなる『夢』を見る日
    “蛍”―すべての始まりとなる『本』を彼女に貸した日
    “小霧”―すべての始まりとなる『彼女』の誕生日
    “美雪”―すべての始まりとなる『彼』と出会った日
    そして
    “保彦”―名前のない彼が、『名前』と出会った日
    (「時と四季のエピローグ」p231)
     



    (作品紹介)から
    未来へ跳んだ夏、過去を変えた秋、時に挑んだ冬。
    すべては君の、完璧な春のために――。

    2013年春、転生し続ける女、国枝小霧(くにえださぎり)の結婚式に届いた一通の祝辞が、
    物語の真実を語り出す――。

    未来から来た少年・保彦を救うため、
    中学二年の美雪が時を超えた1992年夏『リライト』。

    予知能力を持つ千秋霞が、
    息子が死ぬ未来を変えた1992年秋『リビジョン』。

    タイムパトロールの少女・ホタルが、
    ある書籍を持った少年と邂逅した1997年冬『リアクト』。

    すべての出来事は、この完璧な春のために……四季を巡る物語、完結篇

  • リライトシリーズ4作目で完結篇
     
    前世の記憶を引き継いで転生を続ける小霧の結婚式に届いた祝辞が物語の真実を語りだす

    最初は保彦との繋がりが分からなかったけど小霧の連鎖を断ち切るために‥

    僕はただある本の続きを読みたかっただけなのに?
    真相知ると印象変わるな

  • リシリーズの最終章。

    タイムループ少年は実はタイムパトロールのボス。自分で自分を探す。妹の霞は1000年前から死んだり生まれたりを繰り返す。その妹の目を治すために未来に飛び、過去に戻ってきてリライトをしたりした。

  • 全部読むとすごい仕掛けのお話である事はわかる。
    が、スッキリ納得するのかといえば別で、わかりにくい話を繰り返し説明されてるうちに終わったなという感じ。

    『リング』シリーズなんかを読んでいると、このシリーズ展開の持つインパクトもそう大きくはない。
    にしても錯綜した話で???と思ってる間に四部読み通してしまう勢いや筆力はあるんじゃないかな。

  • これまでの話「リライト」「リビジョン」「リアクト」でのややこしさが少しは解消されるかと思い気や、なかなかそうも行かなかった。

     名前を覚えるのが元々苦手なので、誰が誰というのが本当にややこしくて理解するのに時間がかかる。映像にして貰った方が理解出来るかもしれない。
     解説者でさえ理解しきれていないらしいので、一般読者の私が理解できなくてもよしとしよう。

    「リライト」は映画化されるのだけれど、一体どこまで見せてくれるのだろうか。

  • 2018年76冊目。シリーズ最終巻。全てがスッキリとはいかないものの、最後は感動的。ただ唐突な展開にはやや置いていかれた感がある。

  • 冒頭。今回の主人公がさぎりさんというそうですが、正直どちらさまですかね、という状態。
    4冊目の今回でフィナーレを迎えるのですが、一番最初にリライトを読んだ時の衝撃が一番すごくかったので、最終話まで読んでは見たけど後付け感がぬぐえなくて、ああうんよかったねえ、しか感想が残らなかったです。
    ただ4冊かけた春夏秋冬や名前の使い方の表現なんかは詩的ですごく好みです。

  • リ、シリーズ4作通して一気読みし、タイムパラドクスもののSFとして楽しかったが、シリーズが進むにつれて次々と真相が新しい様相を見せる上に、時間軸が過去-現在-未来にぽんぽんと跳ぶので、最終的なオチが理解できていないのが残念…作者が作ったという時間旅行のチャート表を付録でつけてくれたら良かったと思う。

  • 小霧の人生が大抵ハードモードなのはわかった。それでいて転生はきつい。
    保彦のリープの理由が案外単純な気がする。結婚式で同じことをやられたら、
    新郎新婦は縁を切っても構わないと思う。
    結局どうやって最初に未来に行ったの?因果関係は?
    細かいところがいろいろおかしい。
    解説を読んでも完全には分からん。
    これはミステリーとしてではなく、ミステリーもどきの雰囲気を味わうタイプのものなのかもしれない。
    細かなところに目をつぶればそこそこ面白かった。
    また読むかはわからないが。

  • リライトシリーズ最終巻!
    リライトを読んだ時の衝撃は凄かった。
    リビジョンは理解できたけど、リアクトからリライブの流れは正直よく分からなかった。
    連続して読めば理解できるのかもしれないけど、かなり疲れるからやだなー笑

  • シリーズ全部読んだけど、結局何がなんなのかよくわからなかった…。

全34件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1982年、静岡県生まれ。『バイロケーション』で第17回日本ホラー小説大賞長編賞受賞。

「2010年 『バイロケーション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

法条遥の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×