致死量未満の殺人 (ハヤカワ文庫JA)

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  • 早川書房 (2015年9月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784150312046

作品紹介・あらすじ

15年前、雪の山荘で悪女に毒をもったのは誰か。正統派本格の新鋭登場。解説/有栖川有栖

みんなの感想まとめ

緻密な推理と数々のどんでん返しが織り成すミステリーが展開され、読者を惹きつけてやまない作品です。雪に閉ざされた山荘で起きた女子大生の殺人事件を巡り、容疑者たちの告白が織り交ぜられ、緊張感のあるストーリ...

感想・レビュー・書評

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  • 後半の推理が語彙力を無くすぐらい凄い!
    とてもいい本に出会えて嬉しいです!

  • とにかく描写がクドくてクドくて…。
    持てる表現力をこれでもかと詰め込みました感が否めません。冗長な部分を削れば3分の2くらいの長さになったのでは。
    序盤でトリックや結末がほぼ予想できたため、余計に長く感じてしまいました。
    それでもまだ、ストーリーや登場人物に興味が持てればよかったのですが、どいつもこいつもイライラするわ、まったく面白くないわ…。
    久しぶりに苦痛を感じた読書でした。

  • 多重推理物。デビュー作あるあるで表現に凝りすぎて読み辛い。タイトルに膝を叩くか、呆れるかのどちらか。

  • 閉ざされた雪山の山荘で行われた一つの毒殺事件。事件は迷宮入りしたまま15年の月日が経過し、その時に居た一人の男が犯人であることを告白するところから物語は始まる──。

    犯人の告白から始まる倒叙探偵小説かと思いきや、迷宮入りすることが分かっている事件を犯人視点で回想するというのは読み手としては存外退屈なものであり、作中一番の謎である「どのタイミングで毒を混入させたのか?」という謎だけで引っ張るには少し厳しかったように思う。リアタイでの事件なら犯人視点だとバレるバレないの緊迫感があるわけだが、すでに終わった話の種明かしに近い構成なせいか盛り上がりに欠ける印象だった。

    別荘に集まった全員が被害者の女に殺意を抱いており、誰が殺してもおかしくないからこそ、推理合戦もどこか他人事めいていたのは面白かった。さすがにこれだけでは終わらないだろうと思っていたが、クライマックスで三つのどんでん返しがあり、一つは毒殺の方法である。致死量未満を複数回盛るという発想はなく、盛るタイミングが限られてるからこそ回数を増やすだけリスクがあると思っていたのでそれは盲点だった。それがタイトルになっているのも上手い。

    ただ、それだけだと驚きがなかったが、集まった人間が全員同じ毒を持ち、全員がそのタイミングで殺害を狙っていたというのは面白い。それ自体がクリスティのオリエント急行のオマージュめいており、それが前述の致死量未満の毒と合わさっているのは設定としての巧さも感じる。そしてそうした殺人が起こる状況を作り出した大学教授がモリアーティのような真犯人だと喝破するのが最後のどんでん返しであり、後半のこの畳み掛けは良かった。しかしながら驚かされたか?と言われたらそれほどでもなく、インパクトはあまり大きくなかったように思う。

  • 真相、展開は面白かったけど文章が長ったらしい上にわかりにくくてクソうざい(笑) 修飾がすごいのよ、修飾が。「吹雪」の二文字で表せる風景をよくここまで文章化できるなと思う。表したいのが感情なのかその場の雰囲気なのかがわかりにくいからスッと入ってこなくて読むのつらかったけど結末が気になってよんでしまった。古めかしい印象だったから昭和後期にでも書かれたかと思ったら割と最近(といっても10年前だが)出た本でびっくり。語彙力をつけるための勉強にはなるけど好みは分かれる文体だと思う。夫突然出てきてめっちゃ活躍するやん。夫ぉ!

  • 雪に閉ざされた山荘で女子大生弥生が殺された。容疑者はゼミ仲間の4人。事件は解決しないまま15年後、容疑者の1人が突然罪の告白を始める。
    どんでん返しの果てに明かされる真実、とある通り最後の最後までこれでもか!とどんでん返し祭りが繰り返されます。
    ストーリーはわかりやすく読みやすかったが、どこか物足りなさを感じてしまった。

  • 容疑者が限定された状況下での毒殺というフーダニットの定番に、如何に新味を出すかで、色々工夫を凝らした作品。ロジックは面白いし、単調になりがちな、証言が繰り返される場面も読ませる。いかんせん、犯行の実現可能性に乏しすぎる。あまり、この手のできっこない式の批判は好きになれないが、さすがに薬物の素人に実行できる犯行方法とは思えない。

  • 途中までは凄く面白かったが終盤でちょっととっちらかった感のある作品。ただトリックはシンプルに面白い。これだけミステリーが飽和してくるとトリックだけではなく落ちを考えるのも大変なのは理解。これだけ斬新なトリックなので落ちはシンプルな方が光るのかなと思った。アガサ・クリスティ感は有り。

  • アガサ・クリスティー賞という帯に惹かれて購入。
    世にいうクローズドサークルの部類ではありますが、ちょっと変わった作りになっています。15年前に起きた事件を「犯人」が語る形になっていますが、王道ですが、二転三転真実が変わっていき、面白かったです。ただ、15年という長い歳なのに最近のように語っているので、軽く捉えてしまいました。
    アガサ・クリスティー賞ということで、内容はアガサ・クリスティーや刑事コロンボっぽい内容だなぁというのが第一印象でした。偶然といいますか、出来過ぎ感が多くみられるため、違和感がありながらも読んでいました。
    というのも物語の中盤から事件が起きるので、それまでの序章がなんとなくだるく感じるかもしれません。伏線はあるのですが、あまり盛り上がりがないので、もう少し凝縮してほしかったなと思いました。ほかにも個人的には、事件のトリックでは、一覧表を提示してほしかったです。
    でも構成としては楽しめましたので、次作に期待したいなと思いました。

  • トリックはおもしろかったけど詰め込みすぎてて難しい。あと、クローズドは犯人分からないままリアルタイムで進むほうがよい。個人的に二転三転するのは好きじゃないので点は低いが試みはおもしろい。

  • 印象的な道具立て、象徴的なトリック。
    姿を変えていくそれと15年という時間が
    吹雪の山荘で起こった、たった一つの殺人をこじんまり感じさせず壮大に見せていた。
    毒殺トリックのおもしろさで勝負した素直で誠実な新古典派ミステリのこの味わいよ。

  • 久々の当たり!

  • 読み飛ばしたくなる欲求を抑えて
    細部まで目を通して
    最後の最後まで読み続けられる人だけが
    おおいに楽しめる小説です。

    斜め読みしても理解できるような
    読み応えのない本に飽きている
    という方にオススメします。

  • 久しぶりに本格的な推理小説を読んだ感じ。
    冒頭より、自分が犯人だ、と語り始めるのだか、彼は本当に真犯人なのか!
    いい感じにドラマ化して欲しい。
    ま、現実問題としては大学のゼミ仲間が犯人探しとか、聞いたことないけど。
    自分の大学時代のゼミ旅行を振り返っても、楽しかった事しか覚えてないしね。

  • いい意味で最後まで裏切られ続けた。
    被害者に一切同情の余地がなくて物語の中だからこそ犯人たちに肩入れして読んでもいいような気がしてしまった。

  • 舞台は冬山の山荘。ありふれた設定で、ありふれたトリック。それなのに、「弥生を殺したのは俺だよ」この一言からひも解かれていく真実(?)に読者が踊らされていく作品。

    どんでん返しといってもインパクトが薄いし、もうすこしコンパクトにまとめてほしかった。でも、きっとこの小説は即効性じゃなくて、じわりじわりとやってくるなにかがあるのかもしれない。時間がたったらまた読み返してみよう

    ところで、文庫化にあたってタイトル変更を提案したのはアガサクリスティーの囁きなのかなぁ...

  • 評価の難しい作品。正直オチは予想できる。そこ至る過程を楽しむ作品なんだと思う。

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著者プロフィール

(みさわ よういち)1980年年長野県生まれ。東北大学ミステリー研究会出身。2013年『致死量未満の殺人』で第3回アガサクリスティー賞を受賞しデビュー。他著作に『アガサクリスティー賞殺人事件』がある。

「2015年 『不機嫌なスピッツの公式』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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