- 早川書房 (2016年1月22日発売)
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感想 : 64件
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Amazon.co.jp ・本 (624ページ) / ISBN・EAN: 9784150312145
作品紹介・あらすじ
十八世紀ロンドン。解剖教室の元弟子たちが天使の死体の謎を追う! 歴史本格ミステリ
みんなの感想まとめ
厳しい社会情勢の中で人々が直面する悲劇と葛藤を描いた物語は、18世紀ロンドンを舞台にし、解剖医や治安判事が不可解な事件に挑む姿を描いています。前作の続編として、登場人物たちの過去や新たな事実が明らかに...
感想・レビュー・書評
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前作を読み終えてから『解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯』も読んでいたため(まだ途中まで)、しばらくの間18世紀のロンドンに滞在していた気分。やっぱり遡って暮らしたくはないが。
今回は前作の5年後。思ってもいなかった事件が起きるし、前作では知り得なかった事実が明らかになるので、しっかりと続編として読むのが良い。しかし、時代が時代ならこれほど過酷な人生もあるのかと思わずにいられないくらいに辛く悲しい。まるで身分の低い人はそもそも幸福など望んではいけないと突きつけられているかのように錯覚する。実在の地区治安判事ジョン・フィールディングが、本当にここで描かれるように日々思い悩んでいたのではないだろうかと思ってしまう。
後半はサー・ジョンの推理と、ある人物の手記によって事実が明らかになる。複雑に絡み合った事情は、正直言うと複数人の地位や関係性を全てうまく把握できず理解できていないところもあるが、これ以外に選びようがなかった結末までの出来事と葛藤はとても辛い。小さな望みすら叶わない環境にいたもの、何かを背負い込まずに生きていけない環境にいるもの、それぞれが見据えた未来でせめて幸せになるものがいて欲しい。 -
『開かせていただき光栄です』の続編
盲目の治安判事と解剖医とその弟子たちが再び不可解な事件に挑む
前回の事件で去ったふたりの過去を中心に18世紀イギリスの汚濁に満ちた風俗にみちている
大英帝国は大陸の先進国から大きく遅れていたのだなぁ、特に警察組織。 -
1冊目を読んでないと全く話についていけないと思われるのでそこは注意。
前半ですでにとても悲しい事実が明らかになり、どこまで行っても切ない話だった。バートンズのその後が描かれているとは言え、むしろ知らない方が幸せだったのではと思えるほどの内容。
でもやはり全体を覆う18世紀英国の空気感は最高に最低だし、話の展開には目が離せなくなる書き方は素晴らしかった。後半、人物が入り乱れてわかりにくくなるので再読したい。 -
前作『開かせていただき光栄です』同様、いや、それ以上に、1700年代のイギリスにおける貧しい者や地位の低い者たちの命の価値の、何たる低いことかと嘆かざるを得なかった。
現代を生きていることに感謝しなくてはならないだろう。
今作は前作以上に正義の判事サー・ジョンの苦悩が描かれていた。
そして彼が語る真実がせきを切ったように怒涛の勢いで流れる様は圧巻。
次の第三作で完結となるが、どんな展開になるか楽しみにしている。 -
18世紀英国。愛弟子エドらを失った解剖医ダニエルが失意の日々を送る一方、暇になった弟子のアルたちは盲目の判事の要請で犯罪防止のための新聞を作っていた。ある日、身元不明の屍体の情報を求める広告依頼が舞い込む。屍体の胸には“ベツレヘムの子よ、よみがえれ!アルモニカ・ディアボリカ”と謎の暗号が。それは、彼らを過去へと繋ぐ恐るべき事件の幕開けだった。『開かせていただき光栄です』続篇。
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面白かったです。「開かせていただき光栄です」の続編。
懐かしい面々…また会えたね、と思いました。
事件は悲しいのですが…ナイジェル、どうして。。
カチカチとピースが嵌まっていく気持ちよさがとてもあります。そう繋がるのか!と。
18世紀末イギリスの腐敗しているあれこれと、そのなかでも正しくあろうとするジョン・フィールディングの苦悩を考えると辛いです。
ダニエル先生も。うっかりさんで周りからの気遣いが凄くあるのですが、弟子がどんどん欠けていくの寂しいだろうなぁ。バートンズの面々とネイサンもいいやつばかり。
エドの強情っぱり!と思うのですが彼もとても真面目なんだろう。
混沌とした酷い世界なので対比のように主要メンバーの、苦悩しながらも友のために動き回るのが眩しいです。皆さん、自分を守るためではなく、大事な人を守るために行動してる。
でもユーモラスなところもたくさん。アンの「ダボハゼ!」という罵倒かわいいですし、サー・ジョンが熱くなってしまって(これではダニエル先生だ)みたいに思ってるの笑いました。
面白かったー、3作目楽しみです。
巻末の皆川博子さんセレクトの本リストも嬉しい。何冊か既読もありますが、片っ端から読みたいです。 -
開かせていただき~の続編。
ナイジェルの手記が切ない。 -
前回同様、構成が素晴らしく!
いくつもの筋が複雑に絡まり合い収斂する快感と言ったら…もう!すごい!
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-1105.html -
個人的に三部作の中で一番好きな気がする。
事件解決の爽快感は前作の方が圧倒的だけど...
今作はバードンズのことを深く知ることが出来る作品だったと思う。
前作はあまり出番の無かった、アル、クラレンス、ベンが活躍していて読んでいて楽しかった。 -
550ページほどで断念した。
理由は
結末がどうであろうと興味がそそられない。
入り組みすぎて訳がわからない。
良い読後感が得られる展開への期待が持てない。
冒頭は面白かった。だが、やはり長編ミステリーは私には合わないのかもしれない。
最終巻も買ってあるのだが読むのは数年後になりそう。
著者プロフィール
皆川博子の作品

昨年ブクロクに登録した本の中からベスト7を選びました。
なお、平成31(2019)年3月27日に読み終わった本からブクロクで管...
昨年ブクロクに登録した本の中からベスト7を選びました。
なお、平成31(2019)年3月27日に読み終わった本からブクロクで管理するようにしています。
① なんとなく・青空 / 工藤直子 / 詩 / 本 /読了日: 2019-12-11
② 螢草 / 葉室麟 / 本 / 読了日: 2019-12-16
③ あなたのためなら 藍千堂菓子噺 / 田牧大和 / 本 /読了日: 2019-04-10
④ 甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺 / 田牧大和 / 本 / 読了日: 2019-05-04
⑤ あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 / 田郁 / 本 /読了日: 2019-09-14
⑥ てらこや青義堂 師匠、走る / 今村翔吾 / 本 / 読了日: 2019-08-27
⑦ ひかる風: 日本橋牡丹堂 菓子ばなし(四) / 中島久枝 / 本 / 読了日: 2019-07-23
※もしよろしければ、皆様の昨年感想を書かれたものの中からベストの順位を教えて頂けたら嬉しいです。
やま
ベスト7教えていただきありがとうございます。
私のベストは、うーん、悩みますね。
こちらの本棚の本には、ど...
ベスト7教えていただきありがとうございます。
私のベストは、うーん、悩みますね。
こちらの本棚の本には、どれも心に残るところがあるので……
順位をつけるためには、なかなか選べないです(-""-;)
ごめんなさい……
でも
『源氏物語の時代』山本淳子 朝日選書
『十二国記』シリーズ 小野不由美 新潮文庫
は、生涯忘れられない本だと思ってます。
そして、昨年は時代小説を読んでいないので、今年は
『半七捕物帳』岡本綺堂 光文社時代小説文庫全六巻
を読んでみようと思います(*^^*)
こんにちは。
コメントありがとうございます。
『十二国記』シリーズ 小野不由美 新潮文庫
書店で字の大きさを確認してみ...
こんにちは。
コメントありがとうございます。
『十二国記』シリーズ 小野不由美 新潮文庫
書店で字の大きさを確認してみます。
読める字の大きさであれば、図書館に予約します。
有難う御座います。
やま