- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150312220
作品紹介・あらすじ
「自己相」と呼ばれる認知の共有技術により人の心が平均化されていく近未来で、軍属の人類学者シズマは異彩の少女と巡り合う――
感想・レビュー・書評
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図書館で。
文章が合わないのか、全体に漂う悲劇風な雰囲気が合わなかったのか。回想と現実の区別がつきにくいからか時空列がわかりにくく、結局主人公は何がしたくて何と抗っているのかがよくわからなくて途中で読めなくなりました。ヒロインの行動原理も良くわからなかったし。
主人公は軍属とかしない方が良かったんだよ…先生の言う通り…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表紙で迷ったが買ってみたの本。
他の作品も読んでみたいと思うほどでは無かったかな。 -
SF。アクション。
背表紙によると、「2010年代SFの最前線」らしい。
はじめ30ページほど読んだだけで、伊藤計劃の影響を強く感じた。結末も『ハーモニー』に近い印象。
伊藤計劃の残したインパクトが大きかったということでしょうか。
人類全体で個人の認知と感情を共有できる”自己相”と、その問題点など、世界観の設定が秀逸。
個人的には、アクションシーンが多すぎた気がする。好みの問題? -
ぼくは書評も広く見ています。そこで、「え? 随分変わった本を書いている人がいるな」というときは必ず買うようにしているんです。これは、日系の米軍の軍属が、南アメリカでたった1人しかいない民族の生き残りに出会うっていうお話です。その筋書きが面白いじゃないですか。しかもその世界では全ての人間がネットに生体でつながっているので、何もパーツを必要としないんですよね。いいアイディアだよね。世界中がネットにつながれて、クラウドな社会になった時に、個々の民族が自分の文化をどうやって生き延びさせるのか。うん。すごくいいテーマだと思いますね。
(石田衣良公式メルマガ「ブックトーク『小説家と過ごす日曜日』」24号より抜粋)