オービタル・クラウド 下 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
4.27
  • (41)
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本棚登録 : 276
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150312299

作品紹介・あらすじ

2020年、〈メテオ・ニュース〉の木村和海が衛星軌道上で発見したデブリの不審な動きは前代未聞のスペース・テロの始まりだった。

感想・レビュー・書評

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  • 上巻が良すぎて下巻で落胆しないかとビクビクしつつ読了。結果的には大満足。(難しい理系ゾーンの話はあまりこだわらずに…)最後までハイペースで読みきってしまったので、またゆっくり読み返したいなぁ。
    イランが打ち上げたロケットの2段目が、大気圏に落下せず逆に高度を上げていることに気付いた主人公。そこからJAXAやらCIAやらアメリカの大富豪やらが絡んできて、テロ計画に立ち向かっていくという…言葉にしてしまうとなんじゃそりゃ!的な話なのですが、これがまぁフルコースのエンターテイメントで面白い。

    強いて気になった点を挙げるとすると、解説でも「感情的に行動する人物や頭の悪い人物はほとんど出てこない」と書かれていますが、登場人物がみんな完璧超人で、頭の回転が速すぎ。シン・ゴジラよりも展開が速いのでは(笑
    特にジャムジェドが決断するくだりは「え、それなに一瞬で判断したの?」という印象で現実離れしているような気も。
    また、シライシの意思をカズミがどう昇華していったのか、ちょっと不明瞭なのが残念。

    とは言え、スピード感は本著の良い面でもあって、息もつかせぬ展開にページをめくる手が止まらなくなる没入感は何とも言えず気持ちが良いもので。最高にデカい舞台装置を使いこなしたストーリー展開も快哉を叫びたい気分です。
    文字を読んでいて情景が頭に浮かんでくるようなシーンも多く、ついつい映画化を期待したくなるのですが、宇宙のシーンを抜きにしても予算がかかりそうな要素しかない。。いや、コレでも絶対良い映画になるなぁ。

    藤井さんの本、もうちょっと読んでみたいと思います。

  • 面白かった。各分野のプロフェッショナルが集結し、それぞれが死力を尽くして戦う構図が熱くてかっこいい。SFでありサスペンスであり、そのどちらの視点からも素晴らしいエンタメ作品として楽しめた。
    ただ、主人公チームの能力がほとんどチートと言っていいほど高すぎるために難問が難問として機能しておらず、ただ主人公チームの「凄さ」を強調するための装置としての役割しかなくなっていることが惜しく感じた。
    また、「なんてやつだ!」「たったこれだけの時間でこんなことを!」のような持ち上げが多すぎて途中から「はいはいすごいすごい」と感じてしまったのが正直なところだった。
    しかし、最後は大団円を迎えて読後感も非常に爽やか。重ねて面白かった。

  • ●下巻を読み終わったが、やはり最後までIT専門用語がわかりづらく、面白さを半減させてしまっているように感じた。読み手を選ぶ作品ではないか。

    ●書評やレビューの評価も高く、作品賞も取っている作品でも、自分には合わない本があることを再確認できたことは良かった。今後は、本の出だしを読んだ自分の直感を信じたい。

  • ハリウッドで映画化してほしい。

  • スペース・テザー(承前)
    オービタル・クラウド

    著者:藤井太洋(1971-、鹿児島県、小説家)
    解説:大森望(1961-、高知市、書評家)

  • SF。サスペンス。
    『年間日本SF傑作選』で「行き先は特異点」を読んだ時も思ったが、SF設定が非常にリアル。本当に現実に起こりそうに思える臨場感が特徴的。
    そして、とにかくスリリング。解説にあるように、SF要素が理解できなくても十分に満足できる内容。それだけストーリーが面白いということでしょう。
    上巻の序盤こそ、よく分からなくてなかなか読み進められなかったが、下巻はノンストップで読めた。
    読後感も良くて、非常に楽しめました。

  • 上下巻一気読み
    物語の「関係のないプロ達が集まって敵に立ち向かう」構図がたまらない。
    世界各地の人々ごとに
    うまく場面を切り替えていく感じが
    映画を見ているようにスピーディで
    話が大きくなるのも気にならず
    これはすごい

  • すっばらしい本だった!
    藤井さんの書く、プロ達が連携するチームが大好きです。

  • おもしろかったんだけど、p302のシアトルが03:58で最後のプロジェクト・ワイバーンが04:30っておかしくないですか?

  • 礎を築きながらも去ってしまった二人。他人にも自分にも期待し続けることは難しい…。チームの価値は絶望せず、最善を尽くせるかにあると感じた。

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著者プロフィール

藤井太洋(ふじい たいよう)
1971年、鹿児島県奄美大島生まれの作家。国際基督教大学中退。ソフトウェア開発会社に勤務しながら小説を執筆し、2012年電子書籍『Gene Mapper』をセルフパブリッシングして話題になる。翌年、増補改訂版『Gene Mapper - full build-』を早川書房より刊行、単行本デビュー。2014年には『オービタル・クラウド』(早川書房)を発表、「ベストSF2014[国内篇]」1位、第46回星雲賞(日本部門)、そして第35回日本SF大賞をそれぞれ受賞。2018年『ハロー・ワールド』を刊行し、同作が2019年に第40回吉川英治文学新人賞を受賞。
2015年には日本SF作家クラブ第18代会長に就任している。

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