シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱 (ハヤカワ文庫JA) (ハヤカワ文庫 JA タ 11-4)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 968
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150312572

作品紹介・あらすじ

2012年、オリンピック開催に沸く英国。アフガン帰りの女医ジョーと謎の同居人にして顧問探偵シャーリーの衝撃的な出会いと事件。

感想・レビュー・書評

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  • 性別を逆転させたり、時代を置き換えたりして、原作へのオマージュとする作品は数多い。
    また、有名で、ファンが多ければ多いほど、パスティーシュは増える。
    シャーロック・ホームズとジョン・ワトソン。
    彼らほど有名なバディはいないし、こんなに多くの派生作品があるものもない。
    熱狂的なファン(シャーロキアンと呼ばれる人々)がいるのもその人気の高さを示している。

    さて、本作は、「緋色の研究」を下敷きに、ホームズたちが女性になって現代に蘇った物語だ。
    二人だけではない、まさかのレストレード警部(子持ちだ!)も、モリアーティも、マイクロフトも!
    ハドソン夫人はなんと電脳!

    おしゃれな表紙に、しっかり現代風、そして冴え渡る推理。
    ホームズシリーズを知らなくても楽しめる。
    女性ならではの悩みも登場する。
    ワトソンが生理に苦しみ、ZARAやUNIQLOを着る…

    そして、その女性の大変さが、本作のキーとなる。
    四人の女性が次々に亡くなったが、みな一酸化炭素中毒。
    連続殺人なのか??
    だとしたらどうやって?なんのために?なぜ女性だけなのか?共通点は?
    あまり、「女性ならでは」と言いたくないが、あえて言いたくなる。

    ジョー・ワトソンの過去の秘密も伏線として置かれている。
    はてさて、次の事件はいかに?
    目が離せない。

  • コナン・ドイル、ホームズシリーズのオマージュ。こういう本を書く作家はよほど好きでなければ出来ないやね。「シャーロック・ホームズ」シリーズを中学生時代に読みふけり、しっかり若い頭に入って推理小説にはまった者としては、ただ至福に浸っていればよいの。

    発想の転換、登場人物をすっかり女性に入れ替えると、事件も色模様が違ってくるのが面白い。しかし、やっぱり本家の『緋色の研究』のストーリーを忘れてるので、あわててウイキペディアにお世話になる(なにさ、若い頭が・・・と威張ってさ!)主人公の名前以外の登場人物、どうも聞いたような名前と思ったら、それももじっているのだと知る。

    その後のシリーズに発展する布石がちりばめられていて、この作品も続いていくらしい。

  • おもしろかった( *´꒳`* )
    表紙とタイトルと海外の名著という感じの装丁に惹かれて買ったものの積読になっていましたが......!

    『緋色の憂鬱』か〜なるほどっという感じ。

    そんなふうに事件が終わるのか〜そうかぁ〜
    それもありか〜と思いつつ事件の解決部分を読みました

    コナンドイルの『緋色の研究』と比べながら読むのが楽しかった!でも、単体でもすごくおもしろいと思う。

  • 最近、SHERLOCKを観たばっかりだったから現代版ということで色々比較しながら読んだ。ミステリを期待して読むと希望に沿わないかもだけど、ライトに読むぶんには楽しめた。キャラ周辺の未回収の部分も多いから続き読む。

  • 現代のロンドン・ベーカー街に住む女性版ホームズとワトソン、という設定なのだが、女性版007の現代ホームズといった感じのほうが近いかな。

  • 装丁が綺麗な本はそれだけでポイントが高い。なので内容が「うーん」でもまあいいやくらいの気持ちでいたが、いやいや結構楽しめた。「あえて」性別逆転させて描くだけの理由や気概もしっかりとあったし。
    一応、『緋色の研究』を読み直してから本書を読んだが、もちろんメイントリックこそ違うものの、元ネタ上に登場する場所や被害者の名前などもちょいちょい現れるのでちゃんとパスティーシュとしても楽しめる。後半は本家というよりはドラマ「SHERLOCK」めいた捕物帳展開になるのはご愛嬌。
    ワトソンがアフガン戦争のトラウマを何らかの形で引き摺っているのも「SHERLOCK」の1話を想起させるが、どうやらジョー・ワトソンの場合まだアフガンでの彼女の行動に明らかになっていない部分があるようで、これは果たして続刊で明かされるのだろうか。

  • 男女逆転の現代版シャーロックホームズの世界。
    今回の事件の黒幕は解明されていないし、ワトソンも大きな秘密を抱えているみたい。
    続編は読むかどうしようか。。。

  • 何回読んでも笑える!続きが楽しみ。

  • 私はシャーロキアンではないし、シャーロック・ホームズの作品は小学生の時に児童向けの本で少し読んだだけで、『緋色の研究』の内容も知りません。
    そんな私にも、肩の力を抜いて(むしろ脱力しながら)読めて、とても面白かったです。

    まず、設定がぶっ飛んでます。
    舞台はロンドンオリンピックが終わった2012年のロンドン。ホームズ、ワトソンの他、主要人物は皆んな女性で、ミセス・ハドソンは電脳家政婦という設定。

    そして、タイトルの『緋色の憂鬱』も、この設定ならでは!と唸ってしまいました。

    殺害方法にびっくりでしたが、シャーリーやジョーなど登場人物の言動が面白かったです。

    ジョー・ワトソンの過去が気になるし、事件の3年後に一体何があったのか。本当に気になることだらけです。

    続編が出版されているので読むつもりです。

    本家のコナン・ドイル作『緋色の研究』も読んでみたくなりました。


    【おまけ】
    この本、装丁がとても美しいです。文庫本で背表紙まで表紙のデザインに合わせている本は珍しいですね。

  • 現代版シャーロック・ホームズ。性別も女性となっているが、ホームズとワトソンのコンビをもっと見たくなってしまう物語。二人とも変わっていて、それが読んでいて何かを引き起こしそうで先が気になる。物語の終盤、切ない雰囲気が流れていて、その辺りの話も知りたくなった。

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著者プロフィール

1976年兵庫県生まれ。2000年『マグダミリア三つの星』で第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞しデビュー。主な著作に「トッカン」シリーズ、「上流階級 富久丸百貨店外商部」シリーズ、『メサイア 警備局特別公安五係』、『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』、『マル合の下僕』、「カーリー」シリーズ、『剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎』、『主君 井伊の赤鬼・直政伝』(文藝春秋)など。2013年『カミングアウト』で第1回エキナカ書店大賞を受賞。漫画原作も多数。

「2023年 『忘らるる物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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