プロメテウス・トラップ (ハヤカワ文庫JA)

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  • 早川書房 (2017年3月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784150312688

作品紹介・あらすじ

天才ハッカー"プロメテ"は法律とネットの網をかいくぐり米国サイバー・テロ組織と闘う。予想外の結末が待つ、傑作連作ミステリ

感想・レビュー・書評

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  • ハッカーの話なんだけど、全然凄そうに見えない。
    プロクシの使い方が気になる。
    プログラミングしてるように見えない。
    本物のハッカーの話が読みたい。
    ただ表示のイラストが良いので手に取ってみた。

  • ハッカーが主人公の本が読みたいなと思って適当に検索して出てきたのがこの本。なんの前知識もなく、著者名も聞いたことなかったけど、おもしろかった。

    現役の金融系SEが書いたとあって(今もSEをされているのかは知らないけど)、ITまわりの描写が非常にリアルで、著者にはすっかり好意を持ってしまった。
    というのも、ハッキングがメインの話なのにハッカーの描写に全然リアリティのない本の方が世間には多いから。
    この本は2010年初出で、その後の2017年の文庫化にあたり世界情勢の変化が大きかったことを考慮してずいぶん改変を加えた、とあったが、2023年の今読んでも、他のハッカー小説みたく、読んでいて白けるほどの陳腐さがないのはスゴイと思った。少なくとも、10年以上も前の作品と聞いて想像するほどには古臭い感じは全くなかった。機器のスペックとかが一つ前のものかな、って程度。

    この人のネーミングセンスも好きだなー。(←これ私的にはけっこう大事なポイント)
    主人公の能條って名前、なんかキャラにピッタリ。素敵。もうこの名前以外考えられない。
    プロメテ、パンドラってコードネームも良い。

    キャラクターの中では村岡さんが一番好きだった。パンドラもかわいいけど、大人の男の魅力には負けます。同じインターポールでも、銭形警部とは真逆のキャラ。ぜひエリート道を突き進んでほしい。

    話の中では番外編のパンドラ@アキバが楽しくて好きでした。
    敵のPCに侵入してデータを消すのは、「時間がかかるからこの場ではちょっと無理だけど、後でやっておくねー」、とかいうあたり、リアルでいいなと思った。
    アニメとかITに疎い小説家が書いた物語だと、その場でちゃちゃっとやってくれちゃったりするんですけどね。

    本文とは全然関係ないけれど、著者があとがきで、「トランプ現象って、いろいろ事情はあるのでしょうが、ひとつには『もう疲れちゃったよ』というアメリカ人の悲鳴の表れなんじゃないかしらん」と書いていて、なるほど、おもしろい見解だな、と思った。
    まあ、ナチスの登場も言い方は違うけど、歴史家から同じような意味のことを言われてますね・・・
    ネット環境がその「疲れ」とやらを倍増させているような気がしなくもないけど、この本でも繰り返し書かれていたけど、私たち、もうインターネットとIT機器なしでは生きていけないですよね。

  • スピード感は良い。だがやや物足りない。なんだかさらっと読めてしまう。
    連載物を文庫化するとき、人物紹介などが章を跨いでかぶるのは編集してしまえないのだろうか。この本のレビューとして書いてもどうにもならないが。

  • 能條良明、ニックネームは「プロメテ」。
    在宅プログラマとしてさまざまな企業の依頼を受ける天才ハッカー。
    MITの学生時代にFBIのシステムに侵入し、逮捕。3年を塀のなかで過ごす。
    そんな彼にアメリカの対テロ組織のITエンジニアリング部門からお声がかかり、
    偽造パスポートでロスへ。
    ふるなじみのオタクハッカー、パンドラやICPO出向の村岡らと
    システムの裏側に潜む「テロリスト」とのバトルに挑む。

    かなり凝った章立てになっていて。
    1章ごとにどんでんがえしがあり、「本当の犯人」像が二転三転する。
    ミステリなので犯人探しとそれをミスリードする「伏線」がよくできているということではあるんだけど。
    1人称小説なので簡単に状況にだまされ、読者と同じレベルで驚き、翻弄される「プロメテ」がコンピュータの腕はすごくても、人間心理にはうとい人間に見えてきてしまう。

    それでもそれなりに楽しめたので☆☆☆☆。

  • シリーズにも出来そうだったけど
    北欧ミステリー漬けの
    合間で読んだせいで
    内容が軽くて、真剣さが
    全然伝わってこなかった。

  • テンポよくさくさく読めるクラッカーサスペンス。Tiger&Bunny的バディものにもっと寄せてもいいのよ…

  • 非常に読みやすく登場人物も魅力的。但し主人公以外。プロメテのハッカーとしてのすごさが今一つ伝わってこなくて周りの策略に翻弄されてるだけのような。ちょっと残念ですね。

  • そこそこのおもしろさ
    展開はよめるため、あまり意表を突かれた感じはしなかった
    しかし、キャラクターがよかった

  • テロを防ぐため、過去にアメリカでの逮捕歴のあるハッカーである能條ことプロメテはMITで一緒だったパンドラと共に捜査するが、常に先を越されてしまう。
    意外性はないので先の展開は読み易い。ただテンポが良いので飽きさせない。ハッキングのウンチクなどはあまり書いてないので物足りない感じはあるが軽く読める。

  •  天才ハッカー・プロメテが、ロスアンゼルスを舞台にサイバー犯罪に挑む話。ハッキングに関する説明も多いけれど、予備知識がなくてもミステリとして楽しく読めた。また情報社会、テロ社会のご時世で、時勢に合っているストーリーだという感じがしたので、あとがきでこの文庫版は七年前に出版された単行本に加筆修正されたものということを知り、「そうだったのか〜」ってなった。
     ただ登場人物がそこまで多くないので、怪しい人があんまりいないのが難点かも。あとそこまでバディものという気もしなかった。個人的にはシャオトンとプロメテの交流に心温まった。オー・ヘンリーの小説を読んでみようと思った。

  • 優秀な才能が有りながら一つのミスで監獄に入れられてしまった
    過去のある元凄腕ハッカー、現在はしがないSE(システムエンジニア)
    そこへハッカー時代の『プロメテ』を指定する連絡が
    彼はその渦に巻き込まれていくが・・・

    この帯文から自分を取り戻す物語なのかと思っていたら少し違った。

    単行本刊行時が2010年、文庫化が2017年
    七年もたてば環境があまりにも変わりすぎて
    インターネットについての情報や技術が色あせてしまう部分が多いと思うが
    (もちろん文庫化に伴い大幅改稿はしているらしいが)
    本書はその点は皆無である。

    それは技術の問題ではなく人間関係が軸になっているから。

    ハッカーがなぜ侵入するかではなく、
    ハッカーが侵入して得た情報を
    誰に、どのように使うかを考えるべきであると読者に問うてる気がした。

    ありきたりだがインターネットは便利だが
    その分リスクをきちんと支払っていることは忘れてはいけないよなぁ

  • それほどハッキングの技術的な面は書いてないんだけど、要するに攻めるも守るも発想、ヒラメキが大事って感じで面白かった。
    展開も早くて文章のテンポもいい。さくっと読める。オチというか、黒幕はまぁ想像できる。登場人物も多くないので、あの人しかいないよね。

  • あとがきより→「米国への留学時代、天才ハッカーと周囲におだてられ、FBIのシステムに侵入して逮捕された「プロメテ」こと能條良明は、刑務所に三年間収監されたのち日本に戻り、そこそこ優秀な「お助けプログラマ」としてさえない生活を送る日々。ある日、謎の男から怪しい依頼を受けーー」
    最初の話でグッと掴まれました。痛快でするっと読めるテンポの良さ。ハッカーやクラッキングとかの詳しい知識とか無くても楽しめました。
    個性的なキャラクタたちもそれぞれが好きですね。彼らひとりひとりの話も読んでみたいという作品でした。

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著者プロフィール

福田和代一九六七年、兵庫県生まれ。金融機関のシステムエンジニアとしての勤務を経て、二〇〇七年、航空謀略サスペンス『ヴィズ・ゼロ』でデビュー。主な著作に『TOKYO BLACKOUT』『ハイ・アラート』『怪物』『迎撃せよ』『潜航せよ』『生還せよ』『繭の季節が始まる』『梟の一族』など。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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