誤解するカド ファーストコンタクトSF傑作選 (ハヤカワ文庫JA)
- 早川書房 (2017年4月6日発売)
本棚登録 : 305人
感想 : 26件
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784150312725
作品紹介・あらすじ
テレビアニメ『正解するカド』をより楽しむことができるファーストコンタクトSFの傑作群を、国内外問わず精選してお届けする。
みんなの感想まとめ
未知との遭遇をテーマにした短編が集められたこのアンソロジーは、さまざまな異星人とのファーストコンタクトを描いています。各短編は独自の世界観を持ち、読者を驚きと戸惑いの旅へと誘います。特に、日本人作家の...
感想・レビュー・書評
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色んな意味で、戸惑うばかり……。
ある意味では、最初の「関節話法」(筒井康隆)がもっとも普通に見えてしまうほど。
〈ファーストコンタクト〉物としてコレクトされた10話、どの短編も短い中で突飛な世界へ連れて行ってくれる。
そう、突飛な出来事に覚悟が必要です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分にはピンとこなかった
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ファーストコンタクトSFアンソロジー、なんだけど、ファーストコンタクト物、ほとんど無い、よ。
解釈の拡張こそがSFの華と言われればまあ。
異質な存在との接触、という意味でのファーストコンタクトだそうです。
ファーストコンタクトであると思わなければ、素晴らしい古今邦西の傑作短編集でした。
まず冒頭、筒井康隆「関節話法」
関節を鳴らすことで会話する異星人の元に外交官として派遣される男の話。上手く関節が鳴らないと外交の場で卑猥語を発してしまうことになるので大変、というドタバタSF。最高。ファーストコンタクトではない。
筒井康隆の変則SFはほんと面白い。表現への挑戦具合が好き。
次に小川一水「コズミックロマンスカルテット with E」
密航異星人がムーピーみたいに美少女変化して子作りを迫ってくるという話。主人公はお掃除バケツと結婚する。たぶんファーストコンタクト。
異星人だろうがAIだろうがなんだろうが結婚対象となり得るというのは小川一水のエロに対する基本姿勢であることです。
野尻抱介「恒星間メテオロイド」
一番素直に安心して読めた。遠い星へ亜光速で仕事に出るので相対論的世間とのズレを抱える一組の上司(男)と部下(女)の異星探検ラブコメ。男女ペアで仕事するときは性的欲求は薬で抑えることになってます。現地非知性動物の発見はファーストコンタクトに入れたくないな〜。
ジョン・クロウリー「消えた」
シオドア・スタージョン「タンディの物語」
フィリップ・K・ディック「ウーブ身重く横たわる」
の3つは正直何を言いたいのか良く分からなかった・・・。
海外SFぅ~って感じ。ファーストコンタクトかと言うと…ん〜?
円城塔「イグノラムス・イグノラビムス」
おお、円城塔なのに何言ってるかわかるぞ!
未来も過去も同じように感じるうえに意識と体が同一でない(一人の意識がいろんな体に同時に存在する)異星人の体に突然乗り移ってしまった主人公が相互理解が非常に困難なほど隔たった異星の友人と問答するお話。
異星の友人は主人公が未来の出来事を知らずに生きていることに驚き恐怖して、気絶してしまう。
主人公はその時の経験を活かし?、「宇宙の果てのレストラン」っぽいレストランを開き宇宙鴨メニューを出して成功する、というお話?たぶん。
飛浩隆「はるかな響き Ein leiser Ton」
モノリスが宇宙的犯罪のためにプログラムを改変されてしまったという話。
全ての知性体が共通して憧れる、魂に刻まれた「響き」を求めて人類の上位存在たるオーバーロードっぽい宇宙人たちが知性が持つほんのわずかな響きの残響を集めて「響き」を追い求めようとする。
知性とは何かという壮大テーマ短編。SF!って感じでほんと好き。コンタクトしてない。
コニー・ウィリス「わが愛しき娘たちよ」
「最大の問題作」という煽りの一篇。宇宙に作られた全寮制の学校で男の子たちにオナニー用のペットが流行りだし、女の子たちがやべー、と思うお話。ファーストコンタクトではない。
野崎まど「第五の地平」
よし、そもそも野崎まど目当てに読み始めたんだと思い出して気合を入れてページを捲ったら既読だったという。
チンギス・ハーンがモンゴル統一の後に中国の金属加工技術の発展により「金属製の武防具、火薬を用いた銃、火薬を用いたロケット、有人ロケット、宇宙基地、宇宙戦艦」と発展したので宇宙制覇をもくろんで大気圏外に進出するお話。
メインは部下がチンギス・ハーンに講義する五次元について草原を用いて講釈。五次元草原の図解も付いてとっても分かりやすいね!
ラストは宿敵と亜光速での一騎打ち(もちろん馬に乗って宇宙草原上で)を敢行、質量保存則の破れを観測して高位次元の実在を証明します。もちろんファーストコンタクトではない。
・・・ということで全編にわたっておおむねぶっ飛んでいて、SFの醍醐味をじっくり味わうことが出来る良書です。 -
「ファーストコンタクト」じゃないのが多すぎる。わかっていてあえて、ということだそうだが、それなら違う副題にしてほしい。
冒頭の筒井康隆が全然楽しめず。これ、かつては新鮮な気持ちで読んだような覚えがあるが、今となってはちょっと…。続く小川一水、野尻抱介はまったく好みでなく、クロウリー、スタージョン、ディックという大御所にも気分が乗らなくなってしまい、楽しみにしていた円城塔、飛浩隆にもテンションは上がらずじまい。うーん、残念。
コニー・ウィリス作品が「一番の問題作」とあるが、確かにこれは賛否が分かれそう。溌剌とした他作品とはかなり違う雰囲気で、こういうのも書いているとは驚き。問題意識に深く共感はするけど、SFとしてはどうなのか。これまたファーストコンタクトとはとても言いがたいし。
全体として企画に異議あり。 -
アニメ「正解するカド」に連動した、異星人とのファーストコンタクトをテーマにした小説のアンソロジー。
全て初読だったが、やはりワシの“海外SF小説ちょっと苦手”が出てしまい、そちらは余り読み込めなかった。転じて日本人作家のSFはどれも面白く、間接に掛けたようなアイロニーさが面白い「関節話法」(筒井康隆)、異質な知性や認識を表現する「イグノラムス・イグノラビムス」(円城塔)あたりが特にお気に入り。
野﨑まどの書き下ろし「第五の地平」は、大モンゴルと宇宙を繋げた人を食った物語で面白。 -
ファーストコンタクトものの短編。
未知との遭遇、その取り扱い方等、想像力が駆り立てられて面白い作品ばかりです。
特に、個人的には『関節話法』『タンディの物語』『ウーブ身重く横たわる』、『イグノラムス・イグノラビムス』、『わが愛しき娘たちよ』『第五の地平』あたりが好きです。
作家を意識せずに読んで選んだけど、奇しくも好きな作家ばかり選んでるw -
この本に収められている10篇は、明るいの半分暗いの半分という感じで私はどちらかというと明るいほうの作品が楽しめた。特にタンディの物語は希望のあるストーリーで安心できた。これらの短編が正解するカド(これを書いている時点で6.5話まで放送されている)の展開を示唆しているのかしていないのかちょっと気になるところではある。
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ファースト・コンタクトもののアンソロジー。
アニメ『正解するカド』とのコラボ企画のようなものになるようだ。
筒井康隆『関節話法』は別格として、円城塔『イグノラムス・イグノラビムス』が、割と『普通のSF』で、飛浩隆『はるかな響き』の方が前衛的だったのは意外だった。また、コニー・ウィリスのエンタテインメント性は流石。 -
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SF。アンソロジー。
ファーストコンタクトは好きなジャンルのはずなんですが…。どれもイマイチ。
J.P.ホーガン『ガニメデの優しい巨人』みたいな作品を期待していました。
シンプルなファーストコンタクトではなく、少し捻った設定の作品が多かったのかな?
唯一、飛浩隆「はるかな響き」は悪くなかった。A.C.クラーク『2001年宇宙の旅』のようなモノリスが登場。よく考えたら、これも人間はファーストコンタクトを認識できてないよな〜。 -
図書館で。
アンソロジーはお話の世界になじむ前に読み終えて次の世界を頭に入れなくてはならないので結構頭の切り替えに時間がかかります。全部読んだわけではないので評価は未評価。
正解するカドは最後地球人と異星人の三角関係痴話げんかみたいな話になったような気がする。ただただ部下の彼が可哀想だった… -
《目次》
「関節話法」筒井康隆
「コズミックロマンスカルテット with E」小川一水
「恒星間メテオロイド」野尻抱介
「消えた」ジョン・クロウリー
「タンディの物語」シオドア・スタージョン
「ウーブ身重く横たわる」フィリップ・K・ディック
「イグノラムス・イグノラビムス」円城塔
「はるかな響き Ein leiser Ton」飛浩隆
「わが愛しき娘たちよ」コニー・ウィリス
「第五の地平」野﨑まど -
アニメ「正解するカド」の脚本を手掛けた野崎まどと大森望編の、
異星人・異世界とのファーストコンタクトものアンソロジー。
どれもおもしろかったけれど、特によかった3作。
「関節話法」筒井康隆
タイトル通りの話法で、接触を試みる。落ちがいい。
「消えた」ジョン・クロウリー
差し出される善意のチケットに、ノーはない。
「イグノラムス・イグノラビムス」円城塔
円城さんがあるから買ったのに、やっぱり読んでいた。
でもこれを、ファーストコンタクトものとは読んでいなかった。
宇宙のどこにでもいるワープ鴨、しかしワープはしていない。
ではなぜどこにでもいるのか。
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正解するカドを見ていないのでよくわからず読了。これから正解するカドを観たら評価が変わるかも。
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突如羽田空港に出現した巨大立方体「カド」。人類はそこから現れた謎の存在に接触を試みるがーー。アニメ『正解するカド』の脚本を手掛けた野﨑まどと、評論家・大森望が精選したファーストコンタクトSFアンソロジーをお届けする。筒井康隆が描く異星人との交渉役にされた男の物語、ディックのデビュー短篇、小川一水、野尻抱介が本領を発揮した宇宙SF、円城塔、飛浩隆が料理と意識を組み合わせた傑作など全10篇を収録
(2017年)
--- 目次 ---
編者まえがき/大森望
「関節話法」 筒井康隆
「コズミックロマンスカルテットwith E」 小川一水
「恒星間メテオロイド」 野尻抱介
「消えた」(原題:Gone) ジョン・クロウリー(大森望 訳)
「タンディの物語」(原題:Tandy's Story) シオドア・スタージョン(大森望 訳)
「ウーブ身重く横たわる」(原題:Beyond Lies The Wub) フィリップ・K・ディック(大森望 訳)
「イグノラムス・イグノラビムス」 円城塔
「はるかな響き Ein leiser Ton」 飛浩隆
「わが愛しき娘たちよ」(原題:All My Darling Daughters) コニー・ウィリス(大森望 訳)
「第五の地平」 野﨑まど
編者あとがき/大森望 -
超大物SF作家さんのアンソロジー
とにかく10名の打順がすごい。筒井康隆に始まり、野崎まどで終わる。海外勢ではディックもスタージョンも登場するし、スラップスティックもハードも混在する。
ただ、短編だけにファーストコンタクトを描ききってるかというとそうではないと断言。異星人との初会合の際の恐れや期待や不安や感動なんかがあまり出てこない気がする。少しばかり期待外れである。 -
アニメ「正解するカド」の関連作品ではないのに、そのファン向けのようなタイトルがついているのは気になるところだが、収録作品は面白かった。
美少女宇宙生物、喋る豚、家事ロボット(?)ワープ鴨など、様々な宇宙生物も登場する。
少し古い翻訳モノだと言葉の意味が上手くとれなくて理解が難しかったりもしたのだが(「消えた」など)、宇宙モノというより思考実験のような作品もあり、楽しく読むことができた。
アンソロジーの作品
