機龍警察〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
3.75
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本棚登録 : 170
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150312749

作品紹介・あらすじ

有人兵器・龍機兵を導入した警視庁は搭乗員に三人の傭兵と契約した。彼らを擁する特捜部の警察内及び犯罪組織との暗闘の行方は?

感想・レビュー・書評

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  • 私はSF小説をこれまで読んでこなかった。現実とかけ離れた話が出てくるとイメ-ジが追いつかず、物語の世界観に没入できないからだ。

    本作は、警察小説を探している中で昨年アマゾンでシリーズの1作が1位に入っていたので、Webで色々調べてみると既に読んだ読者が解説サイトやWikiを立ち上げていたので、「これはなにかあるな」と手にとった。

    実際読むと、小学生の頃ファーストガンダムに出会ったときのような鳥肌が立った。(内容がガンダムに似ていると言っているのではないので悪しからず)
    そして、すぐ本作の世界観に没入できた。

    理由は2つ。
    1つは作者の文体がくどくなく、非常に読みやすいからだ。その必要最低限の文章で、緊急事体が次から次へと起これば先へ先へと読み進めていくのも容易だ。

    2つめは武器やロボットの設定がリアルで存在している根拠が明確である。そして、最近テロが多発している背景と「核兵器は戦争でも使ってはいけない」と知っているからこそ、本作に出てくるようなロボットは「もしかしたらアリかもしれない」と思わせているのだと思う。

    最後に本作は吉川英治賞を受賞しており、ミステリ部門でたびたび扱われるが、私は警察&ロボットアクションエンタメ小説だと思う。ミステリを期待して読むと期待を裏切られるだろう。読むアニメと思った方が良い。

    ※本シリ-ズの読む順番は、完全版があったりなかったりして分かりにくいのでコチラのサイトを参考に。
    「機龍警察、その順番。」
    http://mahorit.blog.so-net.ne.jp/2017-05-21

  • 面白かった!
    結構凄惨な場面もあるけど、スピーディで良い。特にクライマックスのアクション、ぞくぞくした。
    今回は割と姿(というか傭兵稼業)ピックアップだった気がするが、今後、他の人のより深い掘り下げもあるのだろうか。
    分かりやすいフラグに分かりやすいキャラクター、良いエンタテインメントだと思う。
    今後の黒幕との対決、見もの。

  • 数年ぶりに再読(その時は通常版)。やっぱり面白い。
    テロや民族紛争が激化し、大量破壊兵器に代わり近接戦闘兵器・機甲兵装が主流となった至近未来。最新鋭機「龍機兵」を導入した警視庁特捜部の闘いを描いたシリーズ1作目。
    ロボットもののスリリングな戦闘シーンに加えてハードボイルドな人間模様、警察組織内の軋轢もあり読み応え抜群。
    作者が元アニメの脚本家ということもあってかキャラの立たせ方、ストーリーの盛り上げ方が非常に上手い。
    ベタかなと思う設定もついつい熱くなってしまうカッコよさがある。続編も改めて読み返してみたい。

  • やや近未来、ロボット、警察の闇、紛争などなど、ありきたりな題材
    戦闘もスーパーマン的な展開
    合わない人も多いかと
    でもそんなの関係ねえ、自分的には面白かった

  • 国際的なテロの活動が活発化し、縦割りの行政組織では治安を維持するのが難しくなっている近未来の日本。関連法制を改正して立ち上げた新組織・警視庁特捜部には、<龍騎兵>(ポリス・ドラグーン)と呼ばれる最新鋭の機甲兵装が配備され、その搭乗要員として高額の契約金をもって3名のアウトローが雇用されていた。旧弊的な警察組織の中で疎まれ阻害される存在でもある特捜部が日本社会に知られることとなった事件、それは一般市民を多数犠牲にしてしまった大規模な国際テロ事件。汚名を挽回するために、そして何よりも日本の治安を維持するために、<龍騎兵>リーダー格の元傭兵・姿俊之警部は、敵の手中に自ら突入する大胆な策を打って出る・・・

    ・・・か・・・カッコいい・・・。
    いやー、久々にやられましたね。SFというジャンルを超えた、極上のエンターテインメント作品です。
    搭乗員と神経接続することによりシームレスな稼働能力を発揮する<龍騎兵>という謎めいた技術を核にしたSF要素は確かにありますが、この作品の本質は<龍騎兵>を依り代として繰り広げられる登場人物たちの丁々発止のやり取り、組織間の権謀術数、極限状況を目の前にした故人の魂の相克・・・といった、生々しい人間ドラマです。そういう意味では、SFを読み慣れていない人でも、「とにかく面白い小説が読みたい!」という人には自信を持っておススメできますね。

    作者の月村了衛氏は脚本家でもあるそうで、文章から喚起されるヴィジョンの鮮烈さがハンパないです。冒頭の章で描かれる、機甲兵装による無差別テロの描写の緊迫感、そして絶望感といったら。そこから続いて描かれる警視庁と特捜部の対立構造、実力に関わらず糾弾されざるを得ない立場にある特捜部の苦しみ、その中でも与えられた任務を遂行すべく毅然と立ち上がる<龍騎兵>の搭乗要員たち・・・。
    社会と個人の相克を描く、という視点では神林長平「戦闘妖精・雪風」シリーズに近いテイストを感じたりもしますが、舞台設定がより現代に近いこちらの方が、ひりひりした焦燥感とドラマ性を感じますね。登場人物がいちいちドラマティックな背景を抱えているところも、リアリティを感じさせます。

    でもなぁ、この作品を例えばアニメ化したら、登場人物がみんな美男美女化して、相当陳腐な作品になっちゃうんだろうなー・・・。
    と思ってしまうぐらい、映像的な作品ではあります。文章力が素晴らしいので、鴨的には文章から喚起される映像の力を楽しみたい作品ではありますね。
    続編が出ているようなので、そちらもチャレンジしてみたいと思います!

  • 良いと思う。

  • 後半、そこそこの疾走感は味わえたが期待ほどではなかった、

  • 26:電書で完全版を購入して、久しぶりに読み返したけどやっぱり面白かった……。設定やガジェットが面白いのはもちろんのこと、グイグイ読ませる力がある。

  • なんとなく手に取った本。SF?近未来の警察の話し。パトレイパー的なもの。
    ロボット的な物語(やアニメ)が世にたくさんあるので、最初にこれに出会っていればハマったと思う。
    そうでないので、まあこういう感じか、といった程度。
    警察が傭兵を雇って銃を撃ちまくるとか。
    このあり得ない感をいかに気にせずに読めるかがポイント。
    文体は読みやすい。

  • 「機龍警察/月村了衛 著」読了。昔SFCのフロントミッションが好きだった。どうしてもあのヴァンツァーが頭の中で再生されてしまう。もうちょいシリアスな結末かなと思ったけど、まぁ自爆条項も積読状態なのでそちらに期待しよう。

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著者プロフィール

1963年大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒業。2010年、『機龍警察』で小説家デビュー。2012年に『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、2013年に『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、2015年に『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞を受賞。他の著書に『神子上典膳』『機龍警察 狼眼殺手』『コルトM1847羽衣』『東京輪舞』などがある。

「2019年 『悪の五輪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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