機龍警察 自爆条項 完全版 (下) (ハヤカワ文庫JA)

  • 早川書房 (2017年7月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784150312862

作品紹介・あらすじ

英国政府高官を狙うかつての古巣からの刺客が、警視庁特捜部の契約する〈傭兵〉ライザ・ラードナー警部の凄絶な過去を呼び覚ます

みんなの感想まとめ

物語は、警視庁特捜部の契約傭兵ライザ・ラードナー警部の過去を掘り下げながら、国内テロを阻止するための壮絶な戦いを描いています。特にライザの過去が物語の重要な要素となり、彼女の生い立ちから現在に至るまで...

感想・レビュー・書評

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  • 内容に関してのレビューはオリジナル版で書いたので、ここでは現在までのシリーズ既刊を通しての色々な個人的ベストと元ネタ等について書こうと思う。

    先ずは
    作品ベスト3
    ・暗黒市場
    レビューでも書いたが自分にとってのオールタイムベスト。
    ・機龍警察
    きっかけはコミカライズだが、ユーリの出動懇願、戦闘シーンで完全に「持って行かれた」
    ・未亡旅団

    キャラクターベスト3
    ・ユーリ
    ・ライザ
    ・由起谷

    龍機兵戦闘ベスト3
    ・バーゲストVSホッブゴブリン(機龍警察)
    ・バーゲストVSキキモラ(暗黒市場)
    ・バーゲストVSヌアラ(未亡旅団)
    龍機兵のみの装備アグリメントモードが使えなかったり、満身創痍だったり、狭い建物の中だったりとユーリの戦いは常に苦戦を強いられる。
    それらの悪条件を乗り越えて逆転勝利する。
    自分はそこに惹き付けられる。

    ベスト オブ機甲兵装戦闘シーン
    ・ミュアゲルト、イフリータ、アズライールVSブガノット、ルサールカ、第三種機甲兵装VSダーエワ、ウルスラグナ
    まるで某ロボットアニメを彷彿させる舞台と異形の敵機甲兵装。
    迫力と緊張感はこれ迄の戦闘シーンの中でも一番と言っていい。

    名セリフ ベスト3
    ・「あの契約は警察官としての職務を前提としたものと自分は解釈しています。自分はあの時現場にいた。荒垣班長らが死んだ現場に。だから自分は行かねばならない。自分が警察官であるためにです」(ユーリ、機龍警察)
    ・「甘えるなよ。自分にも、世界にも」(由紀谷、未亡旅団)
    ・「私は罪を背負って生きていく。警察官として」(ライザ,狼眼殺手)

    ベスト オブ 「男泣き」セリフ
    『俺は何人も子供を殺した。これからも殺すだろう。避けられるものなら避けもしよう。だがどうしても避けられない。戦争が俺の仕事である限り。それが罪であるかどうかは知らない。もし罪であると人ならぬ誰かが言うなら、俺はこう答えよう。「殺した子供に倍する数の悪党を俺は殺した、だから帳尻は合っている、悪いがそれで勘弁してくれ」と─」(姿、未亡旅団)
    セリフというより心の声だが、【プロフェッショナル】としての姿の非情な本音が切なく胸を打つ。
    男泣き必至である。

    泣き所ベスト3
    ・キキモラ(ゾロトフ)との死闘中にユーリが「やせ犬の七ヶ条」を思い浮かべる所。(暗黒市場)
    ・未亡旅団ラストシーン
    ・狼眼殺手ラストシーン

    ベスト オブ ハッピーエンド
    ・勤行(火宅)
    仕事と家庭の板挟みで頭の痛い宮近の苦労が報われるという、ある意味意表を突いた展開。
    こういうのも たまには良い。

    バッドエンド トップ3
    ・火宅
    ・輪廻
    ・雪娘
    全て短編集「火宅」からだがどれも本当に後味が悪い。

    フレーズ ベスト3
    ・偶然を信じるな
    ・最後に龍の血を
    ・雨が痛い

    飲食物ベスト3
    ・鍋焼きうどん(勤行)
    ただの鍋焼きうどんではない。特捜部理事官 城木と並ぶ「気配りの双璧」の一人 特捜部庶務担当 桂主任お手製。
    何よりも「正真正銘手作りの味」ってのがいいなぁ。
    ・コーヒー(缶コーヒーも含む)
    どちらかと言えば自分は紅茶派(たまにアイスコーヒーを飲む程度)なのだが姿のコーヒーを飲む描写やコーヒーの蘊蓄を読むとコーヒーが飲みたくなってしまう。
    ・饅頭

    次に元ネタについての個人的考察。
    これは作者(月村了衛)がアニメ、特撮マニアという事を前提に考えてみた。
    ・まずはタイトルの「機龍警察」について。
    姿、ユーリ、ライザ達突入班が乗るのは「龍機兵」。
    ならば「龍機警察」となる筈なのが、何故「機龍」なのだろう?
    おそらく、「ゴジラ✕メカゴジラ」の「機龍」からの引用ではないかと。
    次は機甲兵装のネーミング。
    これはロボットアニメ「装甲騎兵ボトムズ」の「装甲騎兵」のアナグラムでは?
    さらにその「ボトムズ」から連想するのが「白骨街道」の戦闘舞台となる沼地と左右肩甲骨の位置にワイヤー付のスピアガンを装備した機甲兵装ブガノット。
    沼地は「ボトムズ」第二部の舞台「クメン」、ブガノットはOVA「赫奕たる異端」に登場するAT「オーデルバックラー」を彷彿させる。
    機甲兵装絡みでいえば、やはり「白骨街道」に登場する機体前面に付いた無数の突起状アームでムカデの様な動きをするルサールカと新型の第三種機甲兵装は「マジンガーZ」の妖機械獣と機械獣、「自爆条項」の首のないデュラハンは「ウルトラマン」の「ジャミラ」が元ネタと思われるのだが。
    ラストは沖津が吸うシガリロ。
    平井和正の小説、「死霊狩り(ゾンビーハンター)」「ウルフガイ」シリーズの登場人物 林 石隆、西条 恵(けい)が吸うのがシガリロ。
    これが元ネタだと思うのだが。

    とりあえず思いつくまま好き勝手な事を書いたが、又何か思いついたら続きを書いてみたい←まだやるのか!?

    • 松子さん
      一位は機龍警察です☆
      内容が…というよりは、初めて読んだ時のあのインパクトが凄かった!忘れられないです

      うーーーん、うーーーん、あとはほん...
      一位は機龍警察です☆
      内容が…というよりは、初めて読んだ時のあのインパクトが凄かった!忘れられないです

      うーーーん、うーーーん、あとはほんと選べない
      。ぜんぶ好きなんですよぉ_| ̄|○
      2022/08/29
    • ひまわりめろんさん
      ダークさん!

      聞きますか?それを
      決まってるじゃないですか!
      ユーリ推しの時点で同志じゃないですか!

      もちろん『暗黒市場』ですよ!
      痩せ...
      ダークさん!

      聞きますか?それを
      決まってるじゃないですか!
      ユーリ推しの時点で同志じゃないですか!

      もちろん『暗黒市場』ですよ!
      痩せ犬の七ヶ条ですよ!
      ダムチェンコ班長おおおお!

      (あくまで暫定ですよ)
      2022/08/30
    • darkbonkuraさん
      松子さん、ひまわりめろんさん、いや同志 こんばんは。

      お二人の作品ベスト、教えていただきありがとうございます。
      松子さん、ひまわりめろんさん、いや同志 こんばんは。

      お二人の作品ベスト、教えていただきありがとうございます。
      2022/08/30
  • 終盤になりタイトルの意味がわかりました。
    上巻に引き続き楽しめました。
    次も楽しみ。

  • ライザの過去を丁寧に掘り下げているのが最高。このシリーズにどっぷりはまりそう。月村さんが還暦越えらしく、どこまで続けてもらえるか心配になってくるくらい気になったが、自タグ最多の佐伯さん(1942生まれで現役バリバリ)のごとく、筆を執り続けて欲しい。

  • アイルランド問題について殆ど知らなかった。テロを行う側の事情はこういうものなのかもしれない。狂気として片付けるには理解できすぎる内情。
    フィクションとして切り捨てるには繋がりすぎる現実。
    ミドリの職人気質が切なくて好もしい。
    わりと文学少女なライザとは、平和な世界であれば友人になれたろうに…

    報われたい男たちの天国から地獄がとても不憫。ともあれ彼が無事でホッとした。

    ドラグーンは誰がどこでつくったのだろう。
    まだまだ謎が多くて再生を押す手が止まらない。

  • 再読
    1作目が姿の過去、今回はライザの過去が物語の横糸となる。
    IRFの国内テロ画策とそれを阻むために孤軍奮闘する特捜部の闘いを描くメインプロットは文句なく面白い。
    政府内、警視庁内・県警派閥の思惑が入り乱れ、外務省や公安、さらには黒社会まで絡んでくるのは今日のアジアの複雑な状況を見事に表している。

    しかし、それだけにライザの物語が長すぎる。生い立ちから現在に至るまでが延々と続く。いっそのこと本編ではもっと省略して、スピンオフで出版すればよかったのでは?ワールドワイドなテロや局地戦を詳細に描きこめばいいのだし。

    いずれにしろラストの壮烈な戦いまで一気に読める。
    これ以外の落としどころは無いのかもしれないが、グレーゾーンのラストは少し勿体ない。

  • 自爆条項(上巻)から一気読みです。引き込まれます!感想を書くより早く暗黒市場を読みたい(笑)

  • 非常に面白い。
    海外ドラマ[24]の世界観に映画[トランスフォーマー]のバトルシーンを掛け合わせた感じです。
    IRFと、国を跨り警察内部に侵入している巨悪[敵]との複雑な構造を命懸けで対峙しながらも警察、省庁からヨソモノ扱いされる特捜部。犯人を捕らえて「報われた」のも束の間、思わぬ事件で再び白い目を向けられる。
    そんな中でも事件解明を無骨に追っていく人物達から目が離せません。
    以降のシリーズも大変楽しみです

  • なかなか熱い作品でした。
    いわゆる国際謀略ものであり、なおかつ近未来ハードボイルドですが、ある人間の過去を描きながら現代の事件での二転三転はなかなかいいし、手に汗握る。

    3068冊
    今年296冊目

  • Audibleにて聴了。

    機龍警察シリーズの第二作。日本の特捜部付き警部ライザ•ラードナーの過去が明かされながら、因縁の〝詩人〟キリヤン•クインによる日本でのテロリズムが交錯する。そして、ライザら、ドラグーン搭乗員の契約に含まれる「自爆条項」。見えぬ闇との戦いが始まった。

  • 上下巻読了。 上巻に引き続きラードナー警部の過去などが描かれていた。普通はこんなにも長く回想のようにして一人だけの過去について描かれていたら亜紀が来てしまうのだろうが、とても濃密でこの少女がどのようにしてテロリストになったのかを知りたくなりページを進める手が止まらなかった。 また、作中の現在で描かれていたIRFの暗殺計画による外務官僚同士の駆け引きや、沖津とキリアンクインとの駆け引きも楽しむことができた。 続編もこの後読む!

  • 機龍警察シリーズ第二弾、下巻。

    来日したIRFの「詩人」ことキリアン・クインの目的は?
    元IRFのライザ・ラードナー警部がなぜIRFを抜けたのか?

    タイトルの「自爆条項」とは?

    最後にちゃんと収束する。
    次作も期待。

  • 個人的にはここから
    このシリーズは加速度的に面白くなって行く

  • 下巻も過去の回想も含めてライザを中心から物語は進んでゆき、機龍兵は苦戦しながらも何とか役割を果たすことができた。
    中国とIRA、警視庁と外務省など、後回しで間接的な駆け引きが多く出てきますが、外国はさておき日本の省庁間の描き方は極端すぎるかな。好きな人には堪らないのかもしれませんが、自分としては好きになれない。
    とはいえ、SFと警察小説をミックスしたこのシリーズはとても斬新で、かつ細部まで設計がしっかりしているので読み応えもあります。
    次作以降は他の人たちの過去が登場するのかな。

  • 利権や政治的思惑の中で、いかに上手く立ち回るかが大切だと痛感しました。

    また、早く機龍警察自体が、警察に認められて欲しいと願ってしまいます。

  • 良い、実に良い。ラードナー警部の抱える闇。闇から解放させてくれるもの。単なるエゴイズムからにじみ出たニヒリズムで世界を壊そうとするテロリストとの対峙。やはり機龍警察は最高だなー

  • 機龍警察シリーズ第2作。主要メンバーで元テロリスト・ライザの過去に迫る。
    上下巻と長編だがサクサク読める。
    描写は好みが分かれそうだが、個人的には嫌いではない。

  • シリーズ二作目
    ロボットに乗ってドンぱちする警察ミステリー(冒険小説)っていうシリーズもの
    一作目に比べ、回想編が好みだった

  • 感想は上巻に書いた。

  • 下巻の前半は再びライザの過去が描かれます。
    なぜ彼女がIRFを離れたのか。薄々予感はしていましたが、あまりにも皮肉じゃないですか。
    後半は舞台を東京に戻します。遂に<詩人>の手によって実行されたある計画。
    しかしその計画には裏の目的があったのでした。
    周到な<詩人>の後塵を拝していた沖津部長が見せた意地と、壮絶な戦いの後に明らかになった「自爆条項」の意味とは――。

    悪役のキャラクター造形は正直月並みにしか感じられなかったものの、スケールの大きさと息つく間もない展開にどっぷり堪能できました。
    前作では姿の過去が、本作ではライザの過去が描かれましたが、次作ではもう一人の搭乗要員であるユーリの過去に焦点が当たるとのことで、こちらも楽しみです。

  • とても評価の高いシリーズだけど、私はやはり今ひとつ乗り切れず。最後は流し読み。機龍とか絡ませずに、過去パートだけでよかったのでは?と思ってしまう。

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著者プロフィール

1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。近著に『暗鬼夜行』『奈落で踊れ』『白日』『非弁護人』『機龍警察 白骨街道』などがある。

「2021年 『ビタートラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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