未必のマクベス (ハヤカワ文庫JA)

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  • 早川書房 (2017年9月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (624ページ) / ISBN・EAN: 9784150312947

作品紹介・あらすじ

香港法人の代表取締役として出向を命ぜられた、IT企業ジェイ・プロトコルの中井優一を待ち受ける陥穽とは? 解説:北上次郎。

みんなの感想まとめ

陰謀と恋愛が交錯するハードボイルドな経済小説が描くのは、IT企業のエリート社員が香港で巻き込まれる予測不可能なサスペンスです。物語は、シェイクスピアの『マクベス』にインスパイアされ、主人公が自らの運命...

感想・レビュー・書評

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  • IT企業の陰謀戦!そして美しく哀しい恋愛を描いた極上のクライムサスペンス!

    香港、日本、マカオ、ベトナムなどアジアを舞台にしたハードボイルド経済小説。

    高度暗号化技術を使った交通系ICカードを販売するIT企業<ジェイ・プロトコル>。
    そのエリート社員が、香港で予期せぬ陰謀に巻き込まれていく。
    一体何が起こっているのか?何が始まりだったのか?始めたのは誰か?
    敵味方わからぬまま進むストーリーに興奮がとまらない。

    まずタイトルの秀逸さが目を引く。
    「未必」とは、刑法用語の「未必の故意」として知られる。平たくいえば「積極的に殺すつもりはないが、べつに死んでもかまわない」という心理状況で、故意と同様に解釈される。

    『マクベス』はシェイクスピアの四大悲劇の最後のひとつ(『ハムレット』『オセロー』『リア王)』。

    つまり「(主人公は)自分がマクベス王になろうとかまわない」ということだ。
    はたしてマクベス王はどんな最期を迎えたか。そして、主人公の最後は・・・。

    このタイトルと、作中で繰り返される『マクベス』の解釈が、いやおうにも「破滅の予感」を読者にいだかせる。
    物語の進展とともに、やがて緊張は臨界点に達する。そして・・・。

    IT企業の金と闇。それに絡む人間模様。『マクベス』になぞらえた構成が素晴らしい。
    「予言通りの一本道の結末か、いや違ってくれ」と願いながら、クライマックスを迎えた。

    この<幕引き>はぜひ読んでいただきたいです。
    悲恋、自尊心、友情、裏切り….に何か喪失を感じたり。

    クオリティの高さに驚かされた、素晴らしい作品でした。

    • yukimisakeさん
      tomoyukiさんのレビュー本当にまとまってるし面白さが伝わりますよねー!
      マクベス王と言う事は…(>_<)
      tomoyukiさんのレビュー本当にまとまってるし面白さが伝わりますよねー!
      マクベス王と言う事は…(>_<)
      2024/03/14
    • Tomoyukiさん
      ありがとうございます(^^)
      HENTAIは微妙ですが、クズっぽいやつはいたので良ければ読んでみてください。
      そして、クズを集めて『クズアベ...
      ありがとうございます(^^)
      HENTAIは微妙ですが、クズっぽいやつはいたので良ければ読んでみてください。
      そして、クズを集めて『クズアベンジャーズ2024』も開催だ!笑
      2024/03/15
  • 600ページ超の大作だが、終始引き込まれ夢中で読了した。シェイクスピアの『マクベス』未読でも問題なく楽しめた。澳門の娼婦から告げられる「王として旅を続けよ」という予言が物語を動かし、初恋の鍋島冬香への淡い思いと、デジタル社会の闇を描く犯罪小説の緊張感が交錯する。人物の言動に潜む意図を想像するのが楽しく、最後までよくわからなかった積み木カレンダーも強く印象に残った。

    ・ICカードの暗号化方式
    ・積み木カレンダー
    ・ラムをダイエットコークで割ったキューバ・リブレ
    ・「再見」

    • おびのりさん
      今年初レビューでしょうか?
      今年もよろしくお願いします、そして
      レビュー100冊ですね
      ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
      今年初レビューでしょうか?
      今年もよろしくお願いします、そして
      レビュー100冊ですね
      ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
      2026/01/08
    • ペコさん
      おびのり様(^^)いつもありがとうございます♪
      そうなんです!今年、初レビューです。おびのりさんに言っていただいて気づきました。100レビュ...
      おびのり様(^^)いつもありがとうございます♪
      そうなんです!今年、初レビューです。おびのりさんに言っていただいて気づきました。100レビューでした(o^^o)
      おびのりさんの2,000超えのレビューですね。ほんとすごいです。これからもレビュー楽しく拝見させていただきます。これからも。よろしくお願いします
      2026/01/08
  • 近くの本屋さんで激推しされていたのを見て、2回目の読了。うん、やっぱりおもしろい。ただ、他にない読み心地なので理解に少し時間がかかります。
    話のピークも油断していると読み飛ばしてしまいそうなくらいの書かれ方で、著者の構えてない感じが新鮮でした。
    未必、興味深い単語です。
    この物語の登場人物にとっては、どこまでが未必だったのでしょうか。
    もしかしたら、聡明すぎる彼らには、それを始めたときには全部わかっていたのかもしれません。
    ただ、人間は分かっていても葛藤してしまいます。
    降りたくても降りられない舞台で演じ続けることを強制されているようにも見えました。


    (以下1回目)
    これは抜群におもしろかったですね〜。
    久しぶりに完全集中で一瞬で読み終わりました。

    ただ、不思議なことに細かい内容はよく分からなかったです(褒めてるわけでも貶してるわけでもないです)。なんでこんなことになっているのかわからないな〜と思いながら読み進めていたら本が終了しました。

    魅力的な登場人物が多くいるのですが、全ての登場人物が本音を語っていないように感じます。
    ただ、その本音の解説は作中にはなく、読者が読み解くしかないようになっています。

    そして、それこそがこの本のおもしろさであり難解さなのかと思います。

    今回は私の読書力が至らず、敗北です。

    何度か読むとまた違った感想になると思うので、少し時間を空けてもう一度読もうと思います。

    読書好きな人はぜひ読んでみてください。

    ---
    「貧しい人を見て、ひとときの哀れみを感じることもなくなる。あるいは、指が四本しかない子どもを抱えた老婆を見ても、この街では物乞いもビジネスなんだな、なんて、知ったようなことを考えてしまう。それと同じように、きれいな景色を見ても、ああこんなものか、としか思わなくなる」
    ---

  • 読書備忘録972号。
    ★★★★★。

    今年のナンバーワン作品に決定!
    まだ10冊しか読んでないですが、何か。

    いやはや。完全に参りました。完敗です。
    早瀬さんの透明な文体と切ない恋愛物語。
    それに加えて珠玉のミステリーと来た!
    ★5つじゃ足りないわ。

    「グリフォンズ・ガーデン」は粗削りと思った。
    後日譚の「プラネタリウムの外側」は完成されていた。
    そして本作は、2作品の間に出版された作品。
    600pの大作だったのでちょっと手を出すことに躊躇していた。分厚い本が萌える奇特な方もいらっしゃいますが。でもこいつはもっと早く読めばよかった!

    表紙のセピア色の香港のスターフェリーを見ただけで切なくなる。
    香港、澳門を舞台にした珠玉の恋愛ミステリーです。

    だってマクベスですよ。
    シェークスピアの四大悲劇とやらだそうですよ!全く知らんけど。
    全然知らんかったけど全く問題ない!この作品を読めば全く問題ない!
    そして「未必」が付くんでよ、タイトルに。
    すなわち、そうなっても良いかな・・・、と主人公中井が達観してるんです。
    カッコいいんです。でもね、中井はレディマクベスの悲劇は回避しようと辻褄合わせに頑張るんです。繰り返しますよ。カッコ良すぎです。
    そしてモテるんです。殺し屋の女子からも、秘書の女子からも、占い師の女子からも・・・。キューバリブレが似合うんです。

    すべては都立青葉台高校の同級生中井(♂)、伴(♂)、鍋島(♀)から始まるんです。
    伴浩輔のあだ名がバンコーだったことからマクベスは始まるんです。
    マクベスを殺したのはバンクォーなんですよ。

    でもね。中井と伴は大親友なんです。
    中井の秘書、森川はサイコーですよ。涙が出ます。
    カイザー・リーはサイコーですよ。暗殺された正男くんですよ!
    高木だっていずれは・・・。涙が出ます。
    ああ、切なくて備忘録には出来ん。

    もし百万が一、この作品を読んでも良いかな、と思われた方は、ダイエットコークで作るキューバリブレを飲みながら読んでくださいませ。

    そうそう。
    これ読んでる時、AppleMusicで2000年代ベストヒットをヘビロテしてたんです。ちょうどゴスペラーズの「永遠に」が物語に被っちゃって!
    読み終わった後もずっと頭の中でヘビロテしてますわ。誰か止めて。

    • shintak5555さん
      kotonamiサマ(。•̀ᴗ-)و ̑̑✧
      では遠慮なくいいね攻撃繰り出します!
      kotonamiサマ(。•̀ᴗ-)و ̑̑✧
      では遠慮なくいいね攻撃繰り出します!
      2026/02/28
    • kotonamiさん
      マクベス重いです(本が;;)
      読み始めたばかりでまだ飛行機に乗ってます。
      前書きみたいな部分で、王位云々とちょっと元「マクベス」を引いて...
      マクベス重いです(本が;;)
      読み始めたばかりでまだ飛行機に乗ってます。
      前書きみたいな部分で、王位云々とちょっと元「マクベス」を引いているようなところ、面白いかなと思って。でもこの彼がどう生きるか、あちらは悲劇だし見方によっては喜劇で。
      もう少し読んでみます。はまるかも、予感・・・。
      2026/03/05
    • shintak5555さん
      (*•̀ᴗ•́*)و ̑̑
      (*•̀ᴗ•́*)و ̑̑
      2026/03/05
  • 王として振る舞いをまっとうするために彼女を守る。顔を変えた同級生の彼女を守る為に殺人まで犯してしまった王。いろんな陰謀から逃げるには相当の覚悟と行動力がいる。あまりないストーリーで良かった

  • 大人の恋愛小説であり、犯罪小説。
    キューバリブレと東南アジアの料理の香りも漂うような、そこで繰り広げられる大人の会話が良い。

  • 文庫本606頁、、、
    いつもと違う本屋さん、有隣堂さんへ。
    縦横5冊5冊の25冊の平面に山積み、、
    こんな良い恋愛小説あるだろうか、あなたは昔の恋人の名前をきっと検索するだろう…みたいなPOP。
    表紙の景色も綺麗。
    惹かれて買ってしまったじゃないかー!

    読み始めると想像と全然違う雲行き。٩( ᐛ )و
    ん??
    裏面読むと、、なんか違う!!

    香港やらManilaやら、色んな国を旅してるような気分になれたのは良かったけど、
    私には、なんだかよくわからないお話でした笑
    なんかなあに!?これは。わからん。。どゆこと??と、、最後まで頑張って読んだけどー。

    評価高い作品のようですが、難しくてよくわからず、私はターゲットでは無さそうでございました。
    理解できたら、めっちゃ面白いーってなるんだろうなと言う点は感じられましたが……

    • 1Q84O1さん
      なんなんさん
      なんか違うぞ!ってことありますよねw
      最後まで頑張って読んだで賞を授けます!w
      なんなんさん
      なんか違うぞ!ってことありますよねw
      最後まで頑張って読んだで賞を授けます!w
      2024/01/16
    • なんなんさん
      1Q84O1さん、賞ありがとうございますー笑
      誰かに詳しく解説して欲しいくらい、よくわかりませんでした(・・;)
      1Q84O1さん、賞ありがとうございますー笑
      誰かに詳しく解説して欲しいくらい、よくわかりませんでした(・・;)
      2024/01/17
  • レビューを拝見して知った本です。ありがとうございます。

    以下文庫版うらすじより

    IT企業Jプロトコルの中井優一は、東南アジアを中心に交通系ICカードの販売に携わっていた。
    同僚の伴浩輔とともにバンコクでの商談を成功させた優一は、帰国にの途上、澳門の娼婦から予言めいた言葉を告げられるー「あなたは、王として旅を続けなくてはならない」。
    やがて香港の子会社の代表取締役として出向を命じられた優一だったが、そこには底知れぬ陥罪が待ち受けていた。
    異色の犯罪小説にして、痛切なる恋愛小説。


    普段、ミステリーは読みますが、犯罪小説はあまり読んだことがないので、読んでいて気分がよくなるとは言い難かったです。
    主人公が人殺しを平気でします。
    そこのところが受けつけにくかったです。
    ハードボイルドとも言うのでしょうか。
    タイトルにある『マクベス』がどういう話であるのかは本書で何度も語られるので…と文芸評論家の北上次郎さんが解説でおっしゃっていますが『マクベス』はどういう話なのかも結局私はわかりませんでした。
    わかればもっと面白かったのかもしれませんが。
    恋愛パートは秘密が明らかにされる場面で「そういうことだったのか」とひざを打ちましたが、たくさん人を殺して自分の大切なものだけ守ろうとする主人公に感情移入ができませんでした。
    女性たちの哀愁は伝わってきましたが、やっぱり主人公のやったことを考えると私はダメでした。
    映画にしたら映えそうな気もしますが。

    ただし、北上次郎さんは、この作品を2014年のエンターテイメント小説の2位に推されたそうです。

    • ♥♥♥さん
      すみません、フォロー解除してもらって宜しいですか?
      すみません、フォロー解除してもらって宜しいですか?
      2020/08/28
    • まことさん
      解除しました。
      解除しました。
      2020/08/28
    • ♥♥♥さん
      ありがとうございます。母にダメだと言われてしまって...
      ありがとうございます。母にダメだと言われてしまって...
      2020/08/29
  • アジア圏でのICカード普及を展開する会社に勤める中井優一が主人公。

    物語の冒頭では、営業で結果を出すが野心も特になく、一般的なサラリーマンだった主人公。
    みるみる状況が変わっていくスリリングな展開で先が気になり、特に前半部分は一気読みしてしまうぐらい惹き込まれた。
    一体何が起きているのか、誰が敵なのか…。

    『半沢直樹』のような企業間の頭脳戦の話かと思って読み進めていたが、ジャンルとしてはハードボイルドになるのかな。
    香港、マカオ、ホーチミンといったアジア圏の都市が舞台で、活気がありつつも気だるくて危ない空気感が読み取れて、主人公を取り巻く状況とリンクしていたように思う。

    シェイクスピア四代悲劇『マクベス』が主人公に大きく関わってくる本作。
    主人公の行く末はある程度想像出来てしまったが、レディーマクベス=ヒロインとの恋愛が爽やかで、それだけは癒しだった。

  • 私にとっては前半があまりにもおもしろすぎて、大変失礼な言葉ですが、後半が少し見劣りしてしまいました。

  • 誰が味方で誰が敵なのか、分からないことばかりで暗殺や大企業の陰謀が不穏な空気感を漂わせながら進んでいくストーリーに、どっぷり引き込まれた。結末にやっぱりと思うと同時に不意をつかれた感じもあった。それでも最後は、これは恋愛小説なんだと思わされた。

  • 評判通り。
    面白いに決まってると思ってハードル上げて読んでも面白かった笑
    続きが気になって仕方なくて一気読み。

    鍋島との恋が胸キュン過ぎる。
    少しずつ読者に発見させて、早く気づけよ中井!と読者をハラハラさせる手腕、上手いなあ。
    そして、二人のヌーベル・シノワでの食事のシーン…久々に胸が高鳴りました!

  • なんにも知らない、予備知識0で今年初の重たい本に向かった。本家のマクベスが好きではなくて「未必」これはナンダ?という興味で読んだ。

    マクベス関連、話せば長いんで。彼はあたりかまわず敵に切り込んでいくような勇敢を超えた蛮人で、予言を真に受けるは、そそのかされて実行するはどうしようもない、それが主人公。これが4大悲劇の一つか。話は短くてリア王の足元にも及ばない、もの思うハムレットやオセロの話には遠く及ばないと思っていたのに、分厚い本の見出しになるのか。「未必」なんだ。読まねば、というわけで、感想行きます。やっぱりここまでも長い。

    中井優一の高校時代と伴、鍋島冬香はつながっている。違った方向に進んだかのように思えたが、伴とは偶然同じ会社に勤め、鍋島への淡い思い出はずっと尾を引いている。
    英語教師がバンコーと呼んでから、伴には密かに心に刺さる名前になっている。あのマクベスに殺された名前。

    花のIT企業で二人は仕事も順調にこなし、周りの昇進実績も斜に見て販売実績を上げている。だが栄転という名でそろって香港の子会社に飛ばされる。社長とは名ばかりの幽霊企業だが、業務実績も上がっていて組織としては社会的にも通用している。だが前任者は自殺、調べると死屍累々と言ってもいい歴史がある。
    一方もてあますほど時間があり、ふと入った澳門のカジノで大金が入る。澳門(マカオ)という文字がどうも読み辛い。よく文字を見ると水の突き当りの入り口か、なるほどまぁいいかも。
    近くのマンションにいる娼婦の中で、中井を占った女が「王になる、進め」などという。
    中井という普通人でこれと言って人生に花もなさそうな男が心の底でこれに影響される。そこで「未必」が「未必」になる。

    香港やバンコクまで伴と二人、謎と策謀の中を歩き回る。雲吞麺にこだわり続ける伴の方がより哀切な悲劇男で、頭が切れるが重荷からは逃げきれない、終盤、悲しい。
    先輩の由紀子が香港に来て中井に連れ添うが、これがレディー・マクベスかと思っていると、彼女は気づかないうちに中井を待って帰国する。香港で非現実の世界に墜ちて精神科の世話になったり、ここ少々無理話かも。帰国の解決法も中井の生き残り術も酷で醜い。よく書いてくれたというか、中井の計画を実行する美しい陳さん、素敵に悪いヤツだが本人にその意識がなく話のグロ化を救っている。
    中井の理解者、藤川秘書も訳ありすぎてさすが香港、彼女の頭の切れっすぎで中井を何度も助けるが。野暮ったくても美しい女性がここでも一輪の明るさを添えて中井のだるい会社生活を救う。
    時々本社から出張してくる謎な男高木といつもけんか腰なのもアクセント。

    又逃亡生活中のかっての王子も中井サイドで時々登場する、ここらも深みを加えるいい役目だ。
    そんなわけで、中井と伴の仕事はICチップが埋め込まれ暗号の読み取りができる交通カードが売りなのだが。
    ここらはどんなものかよくわからないのでこの辺りは自分のカードを眺めて、これがなんなの、個人名義のデータが入っているのが暗号かな、こういうので業績を伸ばしているのかJプロトコルという会社は、今時だな。ていどだった。
    時々思い出したように中井の初恋物語が挟まれるが、相手女性は謎だらけ、だがこれも悲劇な話しながらちょっと暖かい光が指すシーンもある。

    読み始めると、長い話だが物語の中では短期で解決する。読んでよかった一冊。

    • shintak5555さん
      お疲れ様したっ!
      お疲れ様したっ!
      2026/03/12
    • kotonamiさん
      ありがとうございます。
      面白かったです(^^♪



      ありがとうございます。
      面白かったです(^^♪



      2026/03/12
  • 分かりやすいし楽しめた。

    中井はカッコ良いなぁ。

  • 書店のPOPを見て買う予定にない本を手にとるのは、やはり本屋の魅力の1つですね。

    よい作品でした。

    主人公や、その他登場人物がマクベスをなぞらえてストーリーが進む。

    友情・恋愛・金・裏切り・陰謀もろもろ、大手IT企業に勤める主人公を翻弄する。

    600頁の長編ですが面白くて一気読みしました。

    マクベスってとこでおおまかな結末はもうお察しかもですけど、色々と足掻くけどどこか冷めてる主人公。

    うまく説明できないけどいいバランスでストーリーは進む、ちょっと無理がある部分もあったりして絶対評な価は難しい。

    けどもう一度言うことになるけれど、面白かったのでおすすめしたい作品です。

    • らんたんたんさん
      レギュラー購読作家の新作が途切れていて、久々にジャケ買いならぬ「POP買い」をしてみた作品です.

      良くも悪くも「庶民派作品」とは異なる空気...
      レギュラー購読作家の新作が途切れていて、久々にジャケ買いならぬ「POP買い」をしてみた作品です.

      良くも悪くも「庶民派作品」とは異なる空気が新鮮でした.
      2025/03/11
  • とても面白かったです。星10くらいつけたい。年始にこの素晴らしい物語を読むことができたので、いい年の始まりを迎えた感じがします。
    この作品のようなハードボイルド系の物語が自分はとても好きなんだなと読んでて気づきました。主人公の想いの強さに心揺さぶられました。

    また、作中に出てきた「深夜特急」を読んでみたらとても面白くて、絶賛ハマり中です。香港を旅してみたい。

  • 主人公の「会社に始末されるかも?・・・じゃあ、殺すか」っていうぶっ飛んだ方向性にちょっとついていけないかもって思った。シェイクスピアのマクベスという話の流れに当てはめようとしていくのが少し強引なのではとも感じた。
    ただ最後まで難なく読み切ることができたのは面白かったからなんだろうと思う。

    これは全く関係ないけど、これを読む前に西村賢太作品を読んでいたため両作品の主人公の生活レベルの違いに戸惑った。(この作品の主人公は大企業の管理職から孫会社の社長へ、そして毎日超高級ホテル住まい、資産莫大)。お掃除業者にマンションの掃除を頼む場面があるのだが、業者に対する態度は「金持ちの糞嫌なヤツ」が出ていてここで一気にこの主人公である中井が嫌いになった。

    • らんたんたんさん
      「苦役列車」と比べたら、ベクトル真逆という感じはありますね.
      (フィクションとはいえ)こういう世界もあるんだなと、これはこれで楽しめました....
      「苦役列車」と比べたら、ベクトル真逆という感じはありますね.
      (フィクションとはいえ)こういう世界もあるんだなと、これはこれで楽しめました.

      最近増えてきた所謂「富裕層」というのは、こんな風情なのかも.
      私には縁の無い世界ですがw
      2025/03/11
    • イータンさん
      こんばんは!富裕層みんながみんなこんな感じとは言わないのでしょうが少なくともこの小説の中井のようや富裕層は嫌だなあと感じてしまう部分がありま...
      こんばんは!富裕層みんながみんなこんな感じとは言わないのでしょうが少なくともこの小説の中井のようや富裕層は嫌だなあと感じてしまう部分がありますね。かといって西村作品に出てくる北町貫太が誉められるかというとそうでもないですし、正に真逆ですね(笑)
      2025/03/11
  • 以前上司が好きな本として教えてくれて、なんか最近流行ってるのか平積みされてるのを見つけたので購読。

    難しかった、、、。そして分厚くて読むのに時間かかってしまった。いつも使ってるブックカバーが使えないサイズ感の本です笑
    1番大事な暗号化方式と復元方法と〜ってところ、これを知ったところでJプロトコルは何をしようと企てていたのかイマイチ理解できなかった。親会社と子会社、支社と関連会社の関係性もなんとな〜くしか理解できなかった。
    私にはまだ早かったなぁと思いつつ、もう大人なんだから解説がないと一生理解できない気もする笑
    でも、文章はすごく読みやすい。内容が小難しいのに、そう思わせないような読みやすさがある。

    鍋島が終始報われなくてしんどい、、。いや、1年優一といれたこと、優一に気づいてもらえたのがせめてもの救いかなぁ。
    高木はこのあとどうなるんだろうか。やっぱり近いうちに殺されるんだろうか。日本にこんな企業ってあるんですかね、怖いわ。

    舞台がほとんど海外で、スケールはデカいし作風がかっこいい!この作品を好きな本としてセレクトできる上司のような頭脳を持ち合わせたかったな。

  • IT企業勤めの中井は、同僚の伴とともにバンコクでの営業を成功させた帰国の途中、澳門の娼婦から告げられる。
    「あなたは、王として旅を続けなくてはならない」
    その後香港の子会社の代表取締役として出向を銘じられた中井だが、そこには深い陥穽が待ち受けていた。


    「未必の故意」という言葉があります。結果として発生するかは不確実だけど、発生するかもしれないと予想し、かつ、発生することを容認するという法律用語。主人公は、自分の人生がシェイクスピアの戯曲『マクベス』の筋をなぞる様に進んでいる、あるいは進まされているのに気づきながら、ある種それを容認している。それどころか、自ら手を汚していく。王の末路が結末が悲劇と知っていても。
    ここ最近読んだ本の中で、とびぬけて好きなタイトルです。
    『マクベス』をきちんと知っていたらきっともっと面白かっただろうと思うので、そこは自分の事前準備不足を恥じたい。

    犯罪小説であり、恋愛小説。長年拗らせた重い初恋に決着をつける話でもあります。
    序盤はラノベなどで言うところの巻き込まれ系主人公なのかと思ったのですが、読み進むにつれ主人公自身の異常さが見えてきます。
    陰謀に巻き込まれながらも常に冷静で、淡々とすべきことをこなす主人公・中井は達観しており、正直あまり人間味がないなあと思うのですが、「王」ってそんなものな気がします。人の上に立つ人間は、人に囲まれているように見えても実は孤独であり、何か言う前に周りが察して(もしくは、察せていると思い込んで)色々やってくれるんですよね。現実でも、たまーにその手の人が本当にいます。
    そういう部分や、本当に大切なものだけ守れれば、他は切り捨てても構わないという割り切りの良さ。まさに周囲が思うところの「王の器」。

    600ページ越えの分厚い本ですが、一気に読んでしまいました。

  • SNSで超話題となった一冊をやっと手に取りましたが、これが非常に面白い。大満足。もっと早く読むべきでした。

    本書はタイトルにある通り「マクベス」に準えた犯罪小説、あるいはビジネス小説という体をなしていますが、もっとも特徴をよく表しているのは、解説にもあるとおり「究極の初恋小説」という表現だと感じます。高校時代の恋とも呼べないような恋から続く一人の男の人生がどう結末を迎えるのか。巧みな文章表現で過去と現在を交差させながら描く心理戦、犯罪描写、恋愛模様が非常に魅力的な本作は、まさしくオールタイムベストに入りうる魅力あふれる一冊だと思います。おすすめ!

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