狼の紋章 新版 ウルフガイ 1 (ハヤカワ文庫JA)

  • 早川書房 (2018年1月10日発売)
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感想 : 8
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  • 本 ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150313111

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読んだSF小説は「宇宙船ビーグル号の冒険」のジュブナイル。
    そこから「キャプテンフューチャー」へと行き、スペースオペラこそが自分にとってのSFだった。
    だが、それを根底から覆す作品に出会う。
    それが本書「狼の紋章」である。
    長くなるので細かい事は省くが、きっかけは池上遼一の「スパイダーマン」。
    これで平井和正を知り、デパートの古本市で買った「ぼくらマガジン」で「ウルフガイ」(漫画版)を読み、本書を読むに至った。

    読んで驚いた。
    スーパーメカも兵器も宇宙人も怪物もロボットも出て来ない(狼男は出るけど)。
    慣れ親しんだスペースオペラとは全く違う物語。
    そして、物語と同じくらい衝撃を受けた生賴範義の挿絵!!
    そこに描かれた、これ以前に目にした永井豪の“それ”とは違うヒロイン青鹿先生のセクシーダイナマイトバディ!!(笑)
    こういうSF小説もあったんだ!!
    こんな凄い小説があったんだ!!

    本書で受けた影響で自分のSF観というかSFの基準は変わった。
    これを読んでなかったら、獏さんや菊地秀行の作品も読む事は無かっただろう。

    「狼の紋章」は自分のSF小説におけるオールタイムベストどころかバイブル(後に同じ平井和正の「死霊狩り」も加わる)である。

  • 平井和正『狼の紋章』ハヤカワ文庫。

    新装版として『狼の怨歌』と共に復刊。ウルフガイ・シリーズの第1弾。何十年ぶりかでの再読となる。この時代は平井和正、小松左京、筒井康隆などなどが全盛の時代で、どの作品を読んでも面白かった。

    『悪徳学園』と呼ばれる都内の私立中学校・報徳学園に突如転校してきた奇妙な少年・犬神明は学園の不良グループに目を付けられ、狙われることに…

    再読しても、なお面白い。単純明快なストーリーと若い男子が憧れるヒーロー像と丁度良いくらいのエロ描写。ところで神明という主人公と紛らわしい名前のルポ・ライターは必要だったのか今でも疑問。

    生頼義展のイラストが懐かしい。そういえば、ウルフガイ・シリーズの前に『悪徳学園』という作品もあったのを思い出した。

  •  もしかすると、純愛小説。

  • 平成になって初めて買った平井和正の本!
    平井和正の本は生頼義範の表紙じゃなきゃだよ~
    犬神明や東丈にどっぷりハマっていた少女時代を思い出してしまった。^^;

  • 平井和正のウルフガイシリーズ第一弾。
    かな?

    何年ぶりだろう。
    すっかりストーリーを忘れていて
    とても新鮮に読めた。
    高校生の頃に夢中になって読んでいた。
    犬神明に憧れて
    よく月を見上げていたっけ。

  • 『角川文庫』版

  • 平井和正の後書きで、この小説、拗らせてしまった作者の願望が入っていないか、という疑問が。

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著者プロフィール

 1938年5月13日、神奈川県横須賀市生まれ。
 1963年、漫画原作を担当した『8マン』(少年マガジン連載)は、その後自らがシナリオライターのチーフを務めてTBSでアニメ化され、大ヒットを記録する。
 1971年、『狼の紋章』が爆発的にヒットし、松田優作のデビュー作として映画化。『ウルフガイ・シリーズ』は若い世代の心を捕らえ、永遠のバイブルとなっている。
 1967年に刊行開始した『幻魔大戦シリーズ』は“ハルマゲドン”旋風を巻き起こし、総計2000万部を超える大ベストセラーを記録。1983年にアニメ映画化される。
 1994年、日本で初の本格的オンライン小説『ボヘミアンガラス・ストリート』をネット連載。『月光魔術團』『ABDUCTIONシリーズ』『幻魔大戦deep』など現在も精力的な執筆活動を続ける。

「2008年 『幻魔大戦deep トルテック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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