エピローグ (ハヤカワ文庫JA)

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  • 早川書房 (2018年2月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784150313166

作品紹介・あらすじ

現実宇宙の解像度が上がり、人類がこちら側へと退転してしばらくしてからの物語。「ベストSF2015」国内篇第1位の傑作。

みんなの感想まとめ

独特な設定と緻密なストーリー展開が魅力の作品で、SFとミステリー、恋愛が巧みに融合しています。読者は物語の複雑さに挑戦しつつも、引き込まれる体験を楽しむことができ、特にキャラクター同士の関係性が印象的...

感想・レビュー・書評

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  • 円城塔を読む時の自分は少し無理(背伸び)をしている。IQの低い自分がつくづく残念だ‥‥

  • プロローグのストーリーをSFという枠で表現した作品?とでも言うのでしょうか。とても面白かったです!のめり込んで2日で読み切ってしまいました。

    物語とも言えないような、設定もあってないような、そんな支離滅裂な展開に意味を持たせるもっとも簡単な方法は、取るに足らないラブストーリーにすること。たぶんそんな結論を示してくれた作品だと感じたんですが、正直、全容は理解できていないのでこれで合っているのか自信はないです。

    ただ、プロローグとの関係とか、円城塔作品だから何か裏があるはずとか、そういう細かいことを一切気にせずに見ると、ストーリーは面白く、設定もよく練られていて、SFとして非常に魅力的な作品だと思います。キャラクターも印象的ですし。特に朝戸連とアラクネの関係性がとても良いですね。プロローグで、「朝戸だけ別の作品に〜」と触れていましたが、まさかこんな展開とキャラだったとは笑。もっと続きが読みたいと思わせてくれる非常に満足度の高い一冊でした。

  • 数々の可能宇宙を駆け抜けながら全力のミステリであり恋愛小説を駆動してゆく。小説世界を記述するのではなく、記述された小説が世界そのものであるような小説。

  • あーしんどかった。
    普段僕がめったに本の感想には使わない言葉で感想を述べるなら。きっと作者もその言葉を望んでいる気がするし、称賛と降伏を含意させて言うのであれば『意味がわからなかったよ』。

  • 何だこれは、と最初は思いながら理解が進まないまま読んでた。
    後半にかけて理解が追いついてくると世界がどう描かれているのか見え、何と何が対立をしているのかなんとなくわかってきた。スマートマテリアルとは、OTCと呼ばれるものは何か。登場人物たちは全部つながってた。文字だから表現出来て、言葉だから作られる物語。

    それでも、全部が分かりきったとは言えないので、多分、芸術ってこんなものだろうという印象。

  • クラウド基盤

  • わけのわからないまま中程まで読んで、帯を見たらこのお話の読み方がわかって読みやすくなりました。
    もう一度最初から読みたくなる本でした。

  • 2021/5/28購入

  • まさに円城塔ワールドといった感じ。頭がぐわんぐわんに絡まりながら、それが楽しい。

  • 本筋よりも、盛大に脱線して語られる奇想天外なSF的世界を楽しむ小説だと思っていたら、後半それが収束して、「物語世界」が見えてくる様が鳥肌もの。
    この世界感を小説で表現できる事自体驚き。

  • かなり面白かった。軽快なテンポ、破茶滅茶な設定がなんとなくガイナックスを連想させた。あとカットは独特だろうからシャフト。でも「描写不可能」を描写してみせるのは、文筆じゃないとできない業で、円城塔はそれを軽やかに描いてみせるからすごい。すごいSFだと思うのだけど、だからこそ万人は読み通すのは無理で、そのすごさはすごいからこそ広くは受け入れられない類のものだと。

  • それぞれ全く異なるルールの宇宙が相互に入り乱れ犇めき合って冗談みたいなことになっているこのユーモア!
    エキサイティングな世界設定!
    OTCとのかっこよい戦闘描写!
    恋に恋する、文字が化けた人々!
    物語が人の手を離れ、人の理解から遠ざかる。
    なんだかよくわからない!が、テンション上がったー。
    文字や物語が人間の為の存在であることをやめる話というか...。

  • 2018-2-27

  • 終盤に「でも、そろそろお前の言葉も頭も、この意味がわかるくらいには変化していたっていい頃さ」とあるのは読者への語りかけでもあるが、うーん、そこまでテキストVS私において「理路整然とやわらか頭」にはなれなかったので、検索してネット上のあれこれを拾ってみよう。。。
     @
    東浩紀「円城塔が『エピローグ』でOTCと呼んでいるのは要は虚構の想像力のことだということに気が付いて、すらすら読めるようになった。」
     @
    退転、というのは、物理的現実を捨てて、ソフトウェア化することなのだが、次第に、退転とはメディアを乗り移ることだということが分かってくる。コンピュータだけとは限らず、書物だったり石版だったりオールドなメディアへの退転もあったらしい。というわけで、どうもこの作品に出てくる人間は、物理的には書かれた文字であるっぽく、ここらへんでメタフィクション的な色合いが出てくる。
    演出としても、文字の順序を変えたりするなどのことがなされたりする。
    人類のデータを維持していくためのシステムが、データを管理するために使っているのが「物語」で、その中でもどのような世界でも通用する物語として「ラブストーリー」を選び出す。最終的には、この物語を作るシステムとラブストーリーとのラブストーリーだったということが分かってくる。
     @
    作者の興味(目的)は、「果たして人間と機械(AI)との間に"差"は存在するのか」という点に絞られているからだ。本来はスパイスである筈の作者の薀蓄(ソフトウェア工学及びAIを含む計算(機)理論、情報理論、位相幾何学を中心とする数学、命題論理、一番の専門である物理学)を楽しむ事がメイン・ディッシュであり、物語の核はシンプルな方が(機械学習にとって)相応しいのである。ある意味において、本作は「『物語』を題材とした物語」なのだから。
     @
    このあたりだろうか。
    筒井康隆がインタビューに「佐々木さんはその小説を読むたびに、読者に新たな物語が生成される。そうしたプログラムが内包された小説をパラフィクションと呼ぼうと提唱しています。どういうものかというと、メタフィクションが作者がその物語を書いていることを作中で暴露することで、“作者の存在を意識させる”のに対し、パラフィクションでは、読者がその物語をいま読んでいることを指摘することで、“読者が当事者であることを意識させる”ということです。」と答えている。
    メタもパラも自己言及的で小説を退屈にさせる悪徳なのだが、筒井に負けず円城の小説は抜群に面白い。
    わくわくするし抒情的。

  • 難解ホークス!!!登場人物が作家と戦うことはできるか。

  • 人類は退転しました。

    サイバーパンクと形而上学をふざけながら真面目にもてあそんでいる感じが面白い

  • ついに尻尾を掴んだぞ!→尻尾なんてないよ
    みたいに1000000回なる。アレがひっくり返ってんだ。

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著者プロフィール

1972年北海道生まれ。東京大学大学院博士課程修了。2007年「オブ・ザ・ベー
スボール」で文學界新人賞受賞。『道化師の蝶』で芥川賞、『屍者の帝国』(伊
藤計劃との共著)で日本SF大賞特別賞

「2023年 『ねこがたいやきたべちゃった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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