日本SF傑作選 平井和正 虎は目覚める/サイボーグ・ブルース (4) (ハヤカワ文庫JA)
- 早川書房 (2018年2月6日発売)
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感想 : 8件
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Amazon.co.jp ・本 (800ページ) / ISBN・EAN: 9784150313173
作品紹介・あらすじ
「レオノーラ」「虎は暗闇より…」「エスパーお蘭」などの傑作短篇、黒人警官の苦悩を描く『サイボーグ・ブルース』全篇収録
感想・レビュー・書評
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作画担当の桑田次郎の不祥事で打ち切りとなった「8マン」へのの鎮魂歌して書かれた「サイボーグブルース」。
文庫版があるのは知っていたが、最初に読んだのは知る人ぞ知るリム出版から出された「平井和正全集」版(巻数9)。
しかし当時「ウルフガイシリーズ」と「死霊狩り(ゾンビーハンター)」獏さん、菊地秀行にどっぷりとハマっていた自分には合わなくて最初に読んだ時点で投げ出してしまった(泣)。
それから30数年後、早川書房から「サイボーグブルース」の他、中短編を収録した本書が発売。
それを書店で見た時、あの時は“読めなかった”が今なら“読める”かもしれない。
いや!読める筈だ!!読める!!!
と、再チャレンジすべく購入。
本書には
•レオノーラ
•死を蒔く女
•虎は目覚める
•背後の虎
•次元モンタージュ
•虎は暗闇より
•エスパーお蘭
•悪徳学園
•星新一の内的宇宙
•転生
•サイボーグブルース
•デスハンター エピローグ
を収録。
先ずは件のサイボーグブルースから読み始める。
第一章はサクサクと読めた。
が、第二章からガクンと読むペースが落ちた。
そこからはパラパラと流し読みみたいな感じでページを捲っていた。
他の中短編も同じだった。
但し、悪徳学園とデスハンター エピローグの二編だけは別。
じっくりと読んだ。
悪徳学園は後のウルフガイシリーズの原典とも言える作品。
“あっち”のシリーズ版犬神明よりも 悪徳学園版犬神明の方がクールでカッコいい。
でも悪徳学園版の犬神明の活躍はこれっきりなのは残念。
デスハンター エピローグは死霊狩りの原作である漫画デスハンターの最終回では描かれなかった部分を付け足しての小説。
サイボーグブルースへの再チャレンジは大失敗となったがこの二編を読めただけでも、本書を買う価値はそれなりにあった……かな? -
普遍性のある傑作揃い。幻魔大戦やウルフガイは(この年代にしては)読んでいる方かと思いますが、短編はやや敬遠する向きがあったので反省しています。解説に「異様な迫力」との表現が登場しますが、まさにその通り。善悪が歪む世界で戦う個人の姿はハードボイルド的であり、ともすれば神話的ですらあります。オススメ。
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平井和正作品にハマったのは「SFアドベンチャー」からで、『真幻魔大戦』が切っ掛け。遡る形で他の本も集めて読みまくったっけ。...( = =) トオイメ
生頼義範の妖艶な半裸美女の挿絵がいつも共にあった作品を授業中に読んでいたりしましたが、漫画やグラビア雑誌と違って、先生に咎らめられることは無かった、セーラー服な時代。w -
平井和正『日本SF傑作選4 平井和正 虎は目覚める/サイボーグ・ブルース』ハヤカワ文庫。
隔月刊行の全6巻。現代日本SF誕生60周年記念シリーズの第4弾。800ページに迫る圧倒的なボリュームで、平井和正の作家活動のマイルストーン的な作品を中心に収録されている。
平井和正と言えば、最近、ハヤカワ文庫から新装版が刊行されたウルフガイ・シリーズと、幻魔大戦、エイトマンの印象が非常に強い。
しかし、約40年前には本書に収録されている人間の精神世界をテーマにしたSF短編を描いていたのだ。
本書に収録されている『レオノーラ』や『死を招く女』などはバリバリのSFでありながら、精神世界をテーマにしているところが斬新だった。
また、幻魔大戦の原型『エスパーお蘭』、ウルフガイ・シリーズの原型『悪徳学園』、エイトマンの原型『サイボーグ・ブルース』など平井和正の作家活動のマイルストーン的な作品が収録されており、非常に良いセレクトになっていると思う。
【訂正追記】
『エスパーお蘭』より幻魔大戦の漫画が先で、その後に『エスパーお蘭』、小説『幻魔大戦』という順番。また、『サイボーグ・ブルース』よりエイトマンが先らしい。 -
どれも最初の1行目のつかみがすごい。中2くらいで出会いたかった。
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悪徳学園、虎シリーズ?がおススメ。特に虎モノは色々なバージョンの虎で読ませる。
著者プロフィール
平井和正の作品

全集は全100巻の予定で刊行されたのですが出版社が倒産して20巻までしか出てないんです。
自分が...
全集は全100巻の予定で刊行されたのですが出版社が倒産して20巻までしか出てないんです。
自分が持っているのはサイボーグブルースとエッセイ集(上下二巻)だけです。
悪徳学園は短編なので、肝心の【エロス】は全くありません!!
なのでご注意を(笑)
悪徳学園版犬神明はウルフガイ番外編のウルフランドの中のパロディ小説二編にも登場してます。
もしまだ読んだ事がなければ是非こちらも読んでみてください。
エロスなしツラい(^◇^;)
エロスなしツラい(^◇^;)