マルドゥック・アノニマス3 (ハヤカワ文庫 JA ウ 1-20)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 260
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (477ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150313203

作品紹介・あらすじ

都市の新勢力〈クインテット〉に対抗するため、"善の勢力"を集め始めたウフコック。両者が全面対決する日が刻一刻と迫っていた

感想・レビュー・書評

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  • ハンターのエンハンス能力により、新興勢力のエンハンサー集団を取り込んでいくクインテット。それに対抗しようとウフコックとイースター博士が中心となり善の組織を作り上げる。
    中盤から終盤にかけて直接対決することに。そこでは数々の仲間や敵方の人物がやられていったが、まさか、最初のロックに続けてブルーまで死んでしまうとは驚きだった。ニヒルなキャラで好きになりかけていたところだったのに、ここで殺してしまうとは。。。
    また、短編でネタバレされていたが、ネヴィル検事には、すごくイライラさせられた。
    最後に、ウフコックとバロットが再開できていたので、やっと反撃の希望が出てきた。

  • 2巻を読了後、5ヶ月も空けてしまった。予想通り、ストーリーはともかくとして登場人物がさっぱりわからない。50人以上が名前だけで登場するのだ。しかもそれぞれが特徴的な能力をもっている。一応、キャラクター一覧表のようなものは冒頭に掲げてあるが、都度参考にするのもなあ……。
    そんな状況だったので遅々として進まなかった。積読中の既刊も放棄してしまおうかと思いつつじわじわと読み進め、ようやくたどり着いたラストシーン。
    うわー、我慢して読んできてよかった。また多くの犠牲者が出たけれど、このシーンだけで報われた(T_T)。

  • 他の人も言っている通り、ここまで長かった。しかしそれだけの価値があるラストシーン。
    ついに訪れた反撃からの攻防、そして1巻プロローグから続くウフコックの独白のシーンへと繋がっていく惨状も、このラストだけで救われたような気持ちになった。

    個人的には非エンハンサーのガンマンと兄弟が好み。
    能力系の話でああいう無能力者が活躍するのはなんとも心が躍る。

  • ここまで来るのが本当に長かった。
    2011年に三冊構成で刊行されると思われていた『マルドゥック・アノニマス』は形を変えてやってきた。

    ようやく、ガス室で再会した二人。
    このシチュエーションは、『Preface of マルドゥック・アノニマス』として2011年に開示されていた。

    そして今は2018年春。
    『マルドゥック・アノニマス3』である。

    この物語は長い。
    そのひとつの要因は、登場人物の多さ。覚えられない。だけど、読み進める。そこにバロットがいるから。
    そしてたどり着いたのが、前出のガス室での再会だ。

    バロットとウフコックは再びパートナーとなるのだろうと思っていた。なぜならバロットはウフコックにとって残された最後の希望だからだ。

    プロローグは終わった。
    ここから再び二人の闘いがはじまる!


  • なんて言うのか、失敗に終わる作戦、というのを最初から知っているので色々とつらい。最後しか希望が無い…

  • 成長したバロットが本当に眩しい(陰鬱な展開の中で貴重な癒しだ)。ついに〈オフィス〉が〈クインテット〉への反撃を開始。錚々たる顔ぶれが大いに期待させてくれるが、予想外の反撃に遭い作戦は失敗(このシーンは読んでいて辛かった…)。ウフコックを捕まえるまでのハンターの執念深さが恐ろしい。話が1巻の冒頭につながり、このまま終わりなのかと思ったところでバロットが来た(この「真打登場」感がたまらない)! この二人が組んだらもう負ける気がしない。ようやく本当の反撃開始だ。

  • アノニマスとしての活動、意思と忍耐、そして葛藤、限界。
    からの、この展開!
    次です、つぎ!もういいから、第4巻よみます!

  • このまま進むはずがないとは思ってたけど「あぁ…やっぱり…」感が半端ない。

  • 血を血で洗う用な全面対決。
    誰よりも厳格な善の心を持つウフコックには潜入調査として傍観するしか無い状況は辛かったでしょう。
    だからこそ《善の勢力》を組織した時反転攻勢の機運に燃えたけど、マルドゥックシリーズは甘くない。

    嗚呼、無常…

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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