あまんじゃく (ハヤカワ文庫JA)

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  • 早川書房 (2018年7月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784150313371

みんなの感想まとめ

医者から殺し屋へと転身した男を主人公にした連作短編は、医療に関する深い知識を背景に、緻密に構成された物語が展開されます。各短編はそれぞれ独立しつつも、全体として一つの大きなストーリーを形成し、最後には...

感想・レビュー・書評

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  • 連作短編10作品
    医者から殺し屋になった男が主人公
    短編とはいえ10作品なのでボリュームはありました
    どの作品も内容はよかったです
    よく練られていた感がありました
    医療について細かく書かれていたように思いました

  • 元外科医の殺し屋、医療知識を駆使し依頼人の意に沿って報復する。最初の話は面白く読めたが、だんだんエンタメ寄りになってきて途中挫折。

  • 短編集的でありながら最後に色々回収していく感じ。読みやすいのに内容濃くて、描写も想像がしやすい。私好み!!カバーに引かれて買ったけど正解でした。1回読んだはずなのに完璧に結末を忘れていたから新鮮な気持ちで読めました笑

  • 藤村いずみの連作ミステリ短篇集『あまんじゃく』を読みました。
    ここのところ、国内の作家の作品が続いています。

    -----story-------------
    親友の医師の死を隠蔽した医局への怒り、末期がん患者を救えなかった自分への怒り……医師の折壁嵩男は、自分と同じように医療に絶望した人たちを救う決意をする。
    依頼を受け、悪辣なターゲットを半殺し、時には殺害し……
    -----------------------

    2004年(平成16年)に刊行された医療サスペンス… テレビ東京系列でドラマ化もされている作品です。

     ■コンプライアンス
     ■フルコンタクト
     ■パターナリズム
     ■DOT
     ■メディカル・アクシデント
     ■プライベート・リベンジ
     ■GOLSAT
     ■ポイント・オブ・ノー・リターン
     ■マーシー・キリング
     ■セラー
     ■『あまんじゃく』メイキング――後書きにかえて
     ■主な参考文献

    折壁嵩男は卓越した手術の腕をもつ大学病院の外科医だった…… だが親友の医師が不審死を遂げ、上司の圧力で偽りの診断書を書かされたことで、病院を追われる、、、

    絶望した嵩男は、弁護士・横倉の仲介で医師殺しを請け負うことに…… 金儲け優先の手術ミスで平然と患者を殺し、癌患者に望まぬ手術を施し自殺に追い込む――。

    そんな悪徳医師殺害の依頼には、人間の心のより深い闇が隠されていた…… 心揺さぶる濃密な医療サスペンス連作。

    元外科医の殺し屋・折壁嵩男とエージェントの弁護士・横倉を主人公とした、医療の闇と社会の悪を斬るクライム・サスペンスです…… 医療界の闇に切り込み、法で裁けない悪人たちを仕留めていくという展開、、、

    殺し屋を主人公とする物語って、主人公に感情移入できるかどうかが愉しめるポイントなのですが…… 親友の医師の死を隠蔽した医局への怒り、末期がん患者を救えなかった自分への怒りから、自分と同じように医療に絶望した人たちを救う決意をするという背景に気持ちがシンクロして愉しく読めましたね。

    一つひとつのエピソードが、読み応えがあり独立して愉しめる構成になっていますが…… 物語が進むにつれて、背後に潜む巨大な陰謀が明らかになり、主人公は次第にその渦中に巻き込まれていく という全体を通じた陰謀が明らかになる展開も愉しめました、、、

    そして、医療界の問題点や倫理観について考えさせられる作品でしたね…… 臓器売買、リサイクル…… 病院に行くのが怖くなりそうです。

  • 仕事や手先は器用なのに生き様が不器用な元脳外科医の殺し屋。有能な医者だった彼が活躍するミステリー仕立ての社会派小説。

    どんな業界にも歪んだ事情や黒い話はあるでしょうし、そういった暗部に紛れて美味しい思いをする連中はいるのだと思います。そして、それら煽りを食うのはいつだって業界で一番弱い存在になりますよね。医療の世界では、その弱い存在は取りも直さず「患者」に相当するわけで、この小説ではそういった患者たちの無念を晴らす話もそれなりに出てきます。そういう話だけでないのは読者を飽きさせない工夫だと思ってたんですが、今から振り返ると伏線といっても良かったのでしょうね。
    悪役として出てくる医者みたいなのはゴロゴロいると文庫版巻末のあとがきに書かれてあったのは、意外でした。

  • 漫画的で入り込みやすいエンターテイメント性がありながら、医療現場に疑問を投げかけた作品。法律に守られた社会を生きる人間の露悪的な部分がまざまざと描かれる中、かたや社会の物陰から法律に悖る正義を遂行する主人公……単純な善悪で測れない人間の生き様には惹かれるものがありました。自分や身内が医者にかかった際に、お医者様や医療現場の仕組みに臍を噛む思いをしたことのある人はきっと私のように、元外科医の殺し屋・折壁嵩男に縋りたくなってしまうことでしょう。
    ところで、嵩男の殺しのシーンなどにちょくちょく、えも言われぬ嫣然さを感じてしまうのがまた読んでいて愉しかったです。弱点なんかも愛おしく、わたしにとってはたいへん魅力的なキャラクターでした。

  • 数か月前(2019.1-2)に、録画してあったテレビ放送された映画で見ました。唐沢寿明が上手な演技をしていました。その周りにいた俳優・女優さんも実力派そろいで面白かったです。

    そういうキャスティングを頭に浮かべながら、その映画の原作となったこの本を読んで楽しみました。出張の帰りの飛行機で楽しく読みました。映画見るより面白かったですね。

    2019年4月28日作成

  • 元医者の殺し屋が主人公の短編集?
    読んでいてあまり楽しくなかった。この先どうなるのだろう?とかのハラハラやわくわく感があまり湧いてこなかった。1話1話完結しているので、まだ読めたけど、読み終わるまでが少し長く感じた。
    以前テレビ東京でスペシャルドラマやった時に録画していたので、あとで観ようと思う。小説がいまいちの場合、ドラマは良かったりもするので・・・。

  • 最初のほうはベタな内容。それから「そうでもないな」と思い始めて、読み進めては微妙。

  • 殺し屋が主人公の連作短編。人情噺なのかグロなのかどんでん返しなのかがいまいちハッキリしないまま淡々と進んでしまった。後半ちょっと巻き返したけど。もっと振り切っちゃってよかったのに。

  • AIR JAM2018に向かう途中の東京駅一番街の三省堂書店で購入。
    これといってほしい本がなかったのだが1時間近くも電車に揺られることになるので、1冊くらい本を持っていないと暇を持て余すことが目に見えているので無理やりに物色して購入したい1冊。入口に多く飾られていて、帯には「唐沢寿明が映像化すべき」ということで今秋にドラマ化されると宣伝されていた。個人的にも医療業界には興味があるのだが、なかなかに分厚いので迷いに迷って購入した。
    これが大正解。

    まず、とにかく医療に関する調査・取材の量がすごい。作者の努力が窺い知れるほどの細かさ。とくに医療情報は専門用語のオンパレードでよほど根気よくやらない限り平坦に文章を書くことすら難しいと思われるが、それを作品とする質の高さ。
    そしてなによりストーリーの展開が意外性の連発で、どんどん先を読みたくなる。400ページ超の大作だがあっという間に読了してしまった。最終章なんかは今後本当に組織化されたものが出てきたり、インターネットを利用したマッチングサービスが出来上がるのではないかと思えるくらいのリアリティ。これを2004年当時に書いていたことがすごい。テレビドラマも楽しみにしたい。

  • 有能な外科医だった折壁嵩男は
    上司の圧力により病院を追われる事に。
    絶望した嵩男は、弁護士・横倉の仲介で
    不当な医療の被害にあった人たちから依頼を受ける
    医師としての知識を活かした
    殺し屋に転身したのだった…

    主に医療関係の被害者の報復を
    請け負う元外科医の殺し屋の連作短編集。
    目には目を、歯には歯を的な
    報復をするし、医療知識があるだけに
    殺し方がエグいです…
    どこをどうしたら一番痛いかとか
    分かっているので復讐目的の殺人依頼には
    もってこいの人材(?)かもしれません。

    医療訴訟、マーシーキリング(慈悲殺)
    尊厳死、臓器移植など2004年に書かれた本で
    ありながら現代の医療問題としても
    興味深く読めました。
    かなり専門的な描写があるので
    てっきり作者さんは元医師とかだと
    思っていたのですが違うようなのですよね…
    最終的にちょっと話が壮大になって
    エンタメ感が強くなってしまって
    置いてけぼりをくらってしまいましたが…

    2004年刊行の幻の単行本が今年文庫化、
    更にドラマ化が決まっています。
    確かにドラマに向いていそうな感じです。

  • 医療殺人を行う 死の外科医(殺し屋)の
    連作短編集。

    主人公が圧倒的に孤独で
    かといって側から見て
    母性本能をくすぐるタイプではないので
    厭世的な感じで淡々と殺しの計画や
    実行がされていく感じが惹きつけられる。

    どれも止むに止まれず恨みや葛藤を抱えながら
    殺し屋に依頼が来るが
    それを彼は一理あるか、
    実行した時被害が及ばないかという点で
    のみ依頼を受けるかを判断している。

    最後に少しどんでん返しがあるが
    ゆっくりと時間をかけて何回も味わいたいタイプの
    連作短編集。


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