- Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150313487
作品紹介・あらすじ
ワルスタット城に囚われたリギアは? ヤガを支配する《新しきミロク》の動きは? そして、シルヴィアが行きつく先に待つ者は?
感想・レビュー・書評
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久しぶりのグイン・サーガ。8月の1冊目はこちら。
イシュタールから誘拐されたドリアン王子をめぐる動きと、ミロク教の首都における大祭の失敗。その背後にある異界の魔物たちと、スーパーじじい魔道大戦の様子。市井に生きることを選んだ、もと売国妃シルヴィアが、なんとパロで意外な(いや当然か?)人物の手に落ちるまでを描いています。グインもワルスタット城の異変に気がついて、行動を開始。次の段階へ物語が大きく動く、前段階のような巻でした。
このご本の奥付は、2018年の11月。その前の巻も2018年に出て、それの感想を私が書いてるのが、2019年の4月。実に5~6年、グインから離れていたことになります。実はこの『流浪の皇女』も、一度借りて、気持ちが向かずに、開かず図書館に返しました。ちょっとお話につらい描写も多く、気が向いて強烈に読みたくなるまで、そっとしておこうと思ったのを覚えています。
そんなに間を空けて、前を読み返したわけでもなく読みだしたのに、えらいもので、記憶がどんどん戻ってきて、おさらいしなくても、すらすらと読み進んでしまいました。荒廃したパロに聳えるクリスタル宮の壮麗な尖塔を見たときには、その場にいたかのように胸がつまり、なんということになったものか、と胸が痛みました。ひどいことになっている、グイン世界の中原諸国。なんとかまた昔のように、人々の活気がすこやかに戻ってくる日はあるのでしょうか。このあたりからラストを読むと、陰謀しきりと言えども、闇の司祭ぐらちーの、人間臭い俗っぽさが恋しくなるのですから、不思議なものです。まずは次の巻へ。早く最新まで追いつかなくちゃ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一冊の中には一つの流れの話しだけにしてほしい。
一人で書いていて大変だとは思うけど。 -
グインサーガ あまり本編に絡めなかったミロクの話が終わった。
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2018年11月ハヤカワJA文庫刊。書下ろし。シリーズ144作目。話が、進まないのがグイン世界だ。
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もうそろそろ、本編はグインの動静だけ追って収束に向かってくれんかね。
サブキャラや覚えきれない新キャラは外伝で思う存分書いてくれ。 -
レビューです
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面白かったのは確か
スーティも、グインも、ヤガも、シルヴィアも
みんなの話が並行して進んでくれるし
それぞれにワクワク感はある
でも、ちょっとやっぱりそれぞれ物足りない
せめて一巻分ぐらいはそのキャラの世界に浸りたいなぁ
と思うのは贅沢なことなのでしょうか
先は長い、ドラゴンボール並みに
一つネタで10巻ぐらい引っ張っても良いんだよ
それぐらい、どのキャラも愛されているんだから