revisions 時間SFアンソロジー (ハヤカワ文庫JA)

制作 : 大森望 
  • 早川書房
3.37
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本棚登録 : 112
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150313531

作品紹介・あらすじ

C・L・ムーアの単行本未収録の名作「ヴィンテージ・シーズン」新訳ほか、驚愕のヴィジョンを提示する古今東西の時間SF傑作選

感想・レビュー・書評

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  • SF。短編集。
    「ノックス・マシン」「五色の舟」は再読。どちらも流石に良作。
    「時空争奪」「ヴィンテージ・シーズン」は苦手。
    「ノー・パラドクス」は、結末がよく分からないが、アイシアのキャラが良い。
    「退屈の檻」は、20ページという短さでよくまとまった時間SFホラー。好き。

  • 最近SF小説にのめり込みつつあり、そんな中でSF界における重要人物、大森望(本アンソロジーの編者)を知った。また「時間SF」というサブジャンルも奥深くて、この中に更にいくつも細分化されるテーマなので、ここを掘ってみたかった、ということで購入。ちなみに、編者によるあとがきで、このサブジャンルの理解に非常に役立つガイドをしてくれている。
    尚、アニメ『リヴィジョンズ』はあくまでこのアンソロジーを編んだきっかけでしかなく、内容は全く関係ない短編の集まりである。

    時間SFものは、作品によって「どうやって時空を移動するか」という点が当然ながら物語の軸であり、独自性の発揮ポイントであり、いかに矛盾のない論理構造を組み立てるかが筆者の腕の見せ所だと思っていて、そこを比較しながら読むのもまた面白い。(あえて理屈は説明せず、もひとつの方法としてアリ)

    個人的には既読のものはひとつもなく、いずれも面白くて大当たりな一冊。特に法月、藤井あたりは他の作品も読んでみたいなと。

    リチャード・R・スミス「退屈の檻」★★★☆☆

    法月綸太郎「ノックス・マシン」★★★★★
    ・最高。ちょいジョークっぽいオチも良い。「ノックスの十戒」を題材にしたタイムトラベルもの。

    藤井太洋「ノー・パラドックス」★★★★☆

    小林泰三「時空争奪」★★★★☆

    C・L・ムーア「ヴィンテージ・シーズン」★★★★★

    津原泰水「五色の舟」★★★★★
    ・奇形の見せ物一家の話。「くだん」という人と牛の合いの子が産まれたと噂を聞く。くだんは昔から過去未来を見通せると信じられている。最後にくだんと対面した時、くだんは並行世界を自由に行き来することができると話す。最後、子供たちは別の世界(原爆が落とされなかった世界)へ行き、生きながらえる。このエグ味が凄味として機能しつつ、ハッピーエンドで終わるという圧巻の短編。

  • 時間SFのアンソロジー。「ノー・パラドクス」が好みだな。短編で終わるには惜しい世界観。『オービタル・クラウド』も読んでみようかなあ。「ヴィンテージ・シーズン」は結局のところ時間旅行者というのは傍観者でしかないんだなあ、と無慈悲に思い知らせてくれる。「五色の舟」は異色。に見えるがだからこその家族愛、なのかもしれない。

  • 久しぶりのSF

     楽しみにしていたものの、既読が多くて、楽しみの量は少なめ。時間SF短編集だけど、傑作集というよりは百花繚乱かな。

  • タイムトラベルなどの時間をテーマにしたSF作品集。時間SFというとパラドックスをいかに解決するかに着目して、作品ごとの解決手腕を堪能することが多い。確かに読ませどころではあるが、時間を遡れたらといったifを楽しむのが、素直な読み方だろうか。

    個人的に気に入ったのは「退屈の檻」(リチャード・R・スミス)。特定の10分間を永遠に繰り返す話であり、突っ込みどころがたくさんありそう(探していない)だが、永遠に生かされる苦しみのようなものを突き付けられ、時間はたくさんあった方がいいなと思うと同時に、時間の残酷さも分かる。

  • 既読が多かったけどやはり『五色の船』は良いなあ。

  • SF短編集
    最初の短編「退屈の檻」の
    ”ルビーがテーブルを転がって・・・”
    が繰り返されるところが、気が狂いそうになってしまう。

  • 好きな小林泰三のは記録にないが記憶にあった、他は普通

  • ウラシマな猫が読むには打って付け?

    早川書房のPR
    突如、渋谷の街とともに300年以上先の時代へと転送されてしまった高校生たちの運命を描く、話題のSFアニメ「revisions リヴィジョンズ」。同様に、奔放なアイデアと冷徹な論理で驚愕のヴィジョンを体感させる時間SF短篇の数々――アメリカSF黄金期の名篇にして文庫初収録のC・L・ムーア「ヴィンテージ・シーズン」から、オールタイム・ベストSF短篇にも選出された津原泰水「五色の舟」まで、全6篇を収録する。

    【収録作品】
    法月綸太郎「ノックス・マシン」
    小林泰三「時空争奪」
    津原泰水「五色の舟」
    藤井太洋「ノー・パラドクス」
    C・L・ムーア「ヴィンテージ・シーズン」
    リチャード・R・スミス「退屈の檻」
    http://www.hayakawa-online.co.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=000000014097&search=revisions+%BB%FE%B4%D6SF%A5%A2%A5%F3%A5%BD%A5%ED%A5%B8%A1%BC&sort=

  • あとがきにもあったけど、国内4作品はSFファンなら既読の方も多いかも。とはいいながら、収録作品総じてレベルが高く、アンソロジーとしては満足度が高いです。
    ミステリ作家としての印象が強くて読んでなかった法月倫太郎氏の『ノックス・マシン』がよかった。ミステリファンの気持ちを鷲掴みで、角川文庫も買ってしまった…

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著者プロフィール

1961年、高知県生まれ。翻訳家。書評家。責任編集を務めた『NOVA』全10巻で第34回日本SF大賞特別賞を受賞。訳書にウィリス『航路』他。著書に『新編 SF翻訳講座』『現代SF観光局』他。

「2019年 『NOVA 2019年秋号』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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