天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ (PART3) (ハヤカワ文庫JA)
- 早川書房 (2019年2月20日発売)
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感想 : 55件
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784150313623
作品紹介・あらすじ
2009年9月の刊行開始から10年、ついにメニー・メニー・シープの人類の運命が決着します。万感の最終巻、よろしくお願いします。
感想・レビュー・書評
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最後は青葉か。やはり冥王斑で始まり、冥王斑で終わる物語なんだ。10年間にわたって書かれた全10巻17冊のSF大河小説、いや銀河小説というべきか。読み終えるのに約1年かかった。もう満漢全席でお腹いっぱいですよ。
この作品は、そのスケールやら世界観から<デューン>や<銀河帝国興亡史>に匹敵するのではないかな。ただ、読み終えるには根性というか根気がいるな(笑)。あと図書館の蔵書に入れてほしい。全冊入っているところが少ないんですよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2019年2月ハヤカワJA文庫刊。書下ろし。シリーズ17冊目。最終巻。宇宙の意識あるものたちの繁栄、拡散、めぐり逢い、せめぎ合いと大団円。うまくまとめました。凄い。第40回(2020年)日本SF大賞受賞おめでとうございます。
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「誰も見たことがないし、来たこともないところまで来た。そして、行ったことのないところまで行くんだ――」
壮大な人類と非人類の物語の終わり。
長い間この世界のお話を読んできたけど、情報量がとても多くて、もう1回、いや2回くらい読み返さないと何たるかを記すことは出来ない気持ち。
人生のバイブルになり得る、ような気もするし、そうでない気もする。
十二国記に匹敵する存在になるか、な?
導きの星からこっちずっと小川一水のファンなので、上手いこと噛み砕いて、飲み込んで、消化したい。
当時2chラ板大賞で導きの星をお勧めしてくれた人々には本当に感謝してる。
現時点では、スーパーお仕事物SF作家爆発な2巻救世群と、超銀河構造スケールの5巻のノルルスカインの旅路が好き。特に2巻はたぶん全てのSFの中で一番好き。 -
とうとう最終巻。時間をかけて読んだから、全てを理解できたわけではないけれど、すごい作品でした。どんどん世界が広がるエスカレーションぶりや、各巻色々な切り口が楽しめたこと、複線の妙(あまり理解できていないように思いますが…)など。あと巻末の資料集は本当にありがたかったです。感謝。
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感想書いてなかったか。
読了時にツイッターで書いたものを転記しておく。
終わったなあ……。あれだけ大きく広げた風呂敷を、最後に見事に畳んだ筆力は流石としか言い様がない。どこかで見かけた意見だけど、これが英訳されればトリプルクラウンいけるんじゃないかと自分も思うよ。素晴らしい一大叙事詩に心からの拍手を。
この感想を読んで、読了時の感じと物語を思い出した。
まあ、うん、簡単に書ける感想ではないw
とにかくすごい作品だと、ただそれだけ。
発想と、語り口と、紡ぎ方と。
なにが、ではなく、すべてが、大きな一つの物語として。
歴史に残る作品だと思います。 -
全10巻17冊におよぶ宇宙SFシリーズの最終巻。
超新星爆発を食い止めようと、異星人種族の間に合わせ同盟艦隊が一致団結する。恒星と恒星の衝突が迫る中、惑星カンムに逃げ延びたミスチフの息の根を止めるべく、対立していた同士も協力して地上戦へと突入する。
そしてラスト。近未来の宇宙を舞台に、分断と差別から始まった壮大なストーリーが小さな希望につながり、最後は現代を生きる我々へのメッセージとなった。まさに大団円にふさわしい。
2009年に出た第1巻『メニー・メニー・シープ』を読んだのが2012年1月で、それからほぼリアルタイムに17冊を読み進めることができ、第1巻を読み終えた時には想像もしなかったスケールのラストシーンを迎えられたのは幸運と言っていいだろう。
17冊を通して、正直、作者の癖が強いところと肌が合わない部分もあったのだが、粒度さまざまなストーリーを取り混ぜて毎回飽きさせず、宇宙規模の包装紙でくるむように破綻せずにラストまで持っていった手腕には頭が下がる。本当に素晴らしいし、お疲れさまと言いたい。
全巻が完了したいま、未読の人にこの壮大な作品をどう説明すればいいのか。第1巻の内容だけだと興味を引かないおそれがあるし、作品全体を説明するとネタバレ必至になってしまうのが悩ましい。 -
全16冊のシリーズ完結巻。最初のあの巻からここまで、長くて暗いどぶもあり、きらめいている清流あり、どろどろのエロありと、さまざまなスケールで「異なるモノ」との対峙と融和を見せてくれたシリーズでした。ひとつひとつの巻が唐突でえっ、でもこれも面白いということを毎回感じさせてくれて、しかも長いので前の巻を忘れている(笑)。何回も何回も読み返すたびに楽しめるシリーズです。
SF読みなれていない人は最初の巻が読みにくかったら、二巻目からだったら現代の話なので読みやすいかも。
それぞれの時代、それぞれの場所での人間も人間でないものの苦しみも楽しみも、すべて楽しめちゃいます! -
とうとう最終巻。これだけの長い物語をきちんと完結させてくれたことにまず感謝。予想していた物語とは結構違ったけど、よくもこれだけ複雑に絡み合ったストーリーを思いつくなぁと思う。アクリラがこの後どうなるのかちょっと心配。後日談をいつか書いてくれないかな。
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終わってしまった……。でも終わった気がしない。この先の未来と連続しているような感覚。
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2009年9月から2019年2月にかけて刊行された、全10巻(計17冊)の宇宙SF小説。
テーマは、差別、感染症、宇宙戦争、そして、セックス。(本巻 p.367 あとがき より)
宇宙SFにおいて、「(映画)スター・ウォーズ」「叛逆航路三部作(Imperial Radch trilogy)(アン・レッキー)」「銀河英雄伝説(田中芳樹)」「星界シリーズ(森岡浩之)」等は、「ワープ」等の超光速移動手段が出てくるが、この天冥の標シリーズは「啓示空間シリーズ(Reveration Space)(アレステア・レナルズ)」と同じく)「ワープ」等が出てこない。その点は好感が持てる。
[天冥の標]
I メニー・メニーシープ(上下2冊)
II 救世群
III アウレーリア一統
IV 機械じかけの子息たち
V 羊と猿と百掬の銀河
VI 宿怨(全3冊)
VII 新世界ハーブC
VIII ジャイアント・アーク(全2冊)
IX ヒトであるヒトとないヒトと(全2冊)
X 青葉よ、豊かなれ(全3冊) -
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随分と壮大な構想で長きにわたって楽しませてもらったシリーズ。ありがとう。
このところ話がどう収束するのか?本当にこのままでまとまるのか?と心配していたのだがXのパート1〜3では、まとまりきらず少々強引な幕引き感もないことはない。
最近のSFを読んでいてふと思うのが、50年前のSFと想像できているテクノロジーのアイデアがあんまり変わらないなぁということ。確かに実際のテクノロジーや科学の発展で表現は進化してるのだろう。でも、昔の作家達が描いていたワープや人工知能、クローンとかを超える科学的な未来テクノロジーや未来社会って読んでみたいなぁ。 -
10年に及ぶ大長編がついに完結。
スパンが長く途中の記憶があやふやなところもあるけれど、10巻の怒涛な展開はさすがのものでした。
満足のいく完結であり、また長年の愛読でもあったので寂しくもありました。
2巻が始まりの物語であり、完成度が高く、単独でも十分楽しめるものでしたが、これを10巻・17冊の広大なストーリーに膨らませ、終結まで至らせた作者の技量には感服するしかありません。
しばらくは感慨にふけて他のSF小説には手が出ないかな。 -
終わってしまった。。。この大作に相応しい見事な締め方だった。
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あら、えらく綺麗に小さ~く畳んでしまったものだなぁ
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サブタイトルと裏に書かれたあらすじだけで
色々と込み上げるものがありますが、
読んで下さいとしか言いようがない。
リアルタイムの読者の人もすごいし
作者もすごい
SFは、しばらく読まなくてもいいくらい
良かった。 -
最後の一冊を手にした時、まだ一文字も読んでいないのに、ただタイトルを目にしただけなのに、薄っすら鳥肌が立ち、少しだけ手が震えた。
ある惑星に移住した人類が謎の疫病と謎の生物に出会い、謎多きまま第1巻が終わり、壮大な物語が始まったのが10年前とは。
次巻では物語上の時間を大きくさかのぼり、そして次々と第1巻まで繋がる物語、歴史が紡がれ、その一つ一つをどんなに楽しみに胸躍らせながら読んできたことか。
それもこの一冊で一つの大きな区切りを迎える、迎えてしまった。その寂しさと、この10年この物語を読者としてともに過ごした胸に迫る思い。
正直、最終巻3作は人類を離れ、量的にも、スケールが色々大きく、ついていくのがやっとだったところもある。
けど、読み終わった、色々な人々と、生命と、一緒に何百年を、10年を一緒に生きた、そんな充実感が溢れた。
青葉、オバちゃん、再びあえてよかったよ。
青葉よ、豊かなれ -
ついに完結。
サブタイトルから、たぶんエピローグにはオバちゃんが出てくるだろう予想してはいたが、もう、ただただ感涙。
オバちゃん、貴女が蒔いた種は1000年後にはとてつもなく大きく育ち、豊かに繁っているよ。 -
PL 2025.3.5-2025.3.6
10巻17冊読了。
最後は太陽系を離れ多くの異星種族たちと共に闘う、などという壮大すぎるスケールの物語だった。とは言え、作者が伝えたかったことは、人は醜いし、争うものだけど、愛すべきものだと言うことなのかな。さまざまな切り口があって、いろいろ考えさせられる作品だった。
著者プロフィール
小川一水の作品
