マルドゥック・アノニマス (4) (ハヤカワ文庫JA)

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  • 早川書房 (2019年3月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784150313678

作品紹介・あらすじ

ガス室に閉じ込められたウフコックの前に現れたのは、経緯を知るはずのないバロットだった。事件は二人の物語として再び動き出す

感想・レビュー・書評

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  • 4巻目にしてバロットが主人公として帰ってきた。話自体はバロットが卒業旅行に行ってからウフコックを奪還するまでの話。前巻の最後でウフコックを奪還していたのでその間の話を補完する感じ。
    奪還してたから脱出するまでのストーリーと奪還するための道筋を描く二方向のストーリー展開で面白かった。場面的には安全なところまで離脱できていない状況で今作は終わっているので次巻も楽しみ。

  • 不安、ストレス、超ストレス、そして訪れるカタルシス。
    すっかり売れて色々な引き出しを見せる作者だが、やはりこのシリーズはたまらない。

  • レビューはこちらに書きました。
    https://www.yoiyoru.org/entry/2019/04/03/001854

  • 1年かけて書かれた話を1日で読み終える。
    “これは正しいことなのだろうかどうか?"
    そんな疑問がふと浮かんできた。それは、この続きを読むことができるのが、おそらく1年後だからだろう。

    ひとつの区切りを読み終えるたびに、全体の何パーセント読み終えたか確認する。
    電子書籍だと何分の何ページと味気なく表示されるのかもしれないが、物理的な本は開いたまま天を見れば感覚的にわかる。
    “もう半分は読んだな”と何度も思った。
    こんな読み方をするのは初めての経験。

    前巻を読み終えたとき、もうすぐこの物語が終わるのではないかと感じていた。
    それが間違いだったことに気付く。
    予想外の展開。想定外の展開。もちろん、想定内の展開も。

    とりあえずの☆4つ。
    完結しないと評価は確定しない。もしかしたら、☆5つの展開なのかもしれないし、☆3つかもしれない。

    『マルドゥック・アノニマス』でのバロットとウフコックは、まだはじまったばかりなのだ。
    驚くべきは、最初の1行目に最後の1行がまだ追いついていないことだ。
    この物語は、複数の時間軸が絡まり合い進んでいく。
    まるで記憶を振り返るのかのように。

  • 元々めちゃくちゃ好きだった巻。
    成長したバロットがついにエンハンサーとして、そして法律を学ぶ者としてクインテットに立ち向かい、ウフコックを助け出す。バロットが頼もしく成長しているのが本当嬉しい。

  • マルドゥックシリーズは何度読んでも楽しい。

    アノニマス4で特に好きなシーンやフレーズなど

    再びバロットの手に握られ、共に戦うウフコック。
    ウフコックと同じ高揚感を読んでいて感じる。

    バロットvs.ハンター(キャンパスでのディスカッション)
    スクランブルのカジノ戦のような心理戦たが、バロットの成長を感じる。1人で、新たに得た知識で戦うバロット。
    これは、バジルとの交渉にも通じる。

    その人のバックグラウンドがその人の思想を作る。
    バロットにとってそれは、スラムからはじまり、イースターオフィス、ハイスクール、大学、家族、友人、なによりウフコック
    「経験主義に裏づけられた原理的な法律家」≒煮え切らないネズミ
    これはこの巻では、様々な登場人物の描写に用いられる。

    COA(センターオブアテンション)
    カジノで自分の勝ちをアピールするもの。チップを見せびらかし、講釈たれる。こういう者はいずれトラブルを起こす。
    自分の成果を見せびらかし、講釈をたれるのに、相手に与えようとしない。
    アビーやトゥイードルディに対する態度をライムに諌められるバロット。

  • 3巻も読んだのですがド派手に味方陣営が負ける話、というイメージで4巻。ようやく、ようやくバロット登場。
    ウフコックや博士はバロットを巻き込みたくなかったのは分かるけど、読者としては彼女と彼女のパートナーとしてのウフコックの活躍を期待していたので巻き返しの展開が楽しい。

    というかイースター側がずっとクインテットにくっついていたのが今一つ理解できなかったというか。ホスピタルの巡回バスが来たらそっちを追跡・調査対象に変更した方が黒幕がわかってよかったんじゃないかなぁと個人的には思ったり。あの時点ではハンター達も踊らされていたゲームの駒の一つだったわけだし。

    随分オカネかけてエンハンサーを大量生産して何がしたかったんだってのを暴く方が解決に近づくような気がしたんだけどまぁそれはそれ。

    個人的にはサムはハンターと組んだ方が本懐を遂げられたのかもと皮肉に思わなくもない。やり方には心を痛めるだろうけど。

  • バロットの成長に目を見張る巻。ウフコックとのコンビはやはり良い。「これが、私の均一化だ」にシビれる。並居る敵を薙ぎ倒していく強さが痛快で、前巻までの陰鬱さが嘘のようだ。アビーとの会話にはウフコックと同じく呆気にとられた。並行して語られる、ハンターを追い詰めるまでの回想がスリリングで良い。大学で身に付けたものを武器にして道を切り開いていく様が爽快。終盤で過去の因縁が顔を覗かせるのは正にシリーズ完結編といった感じか。続きが気になるのですぐ次巻へ。

  • 少しずつ明らかになって行く様々な謎、成長を続けるバロット。
    いよいよ次が最終巻!
    さあ、どうなる?どうなるんだ?!

  • まるでエンディングに向かうワンシーンでもおかしくないのに、さらに続くから嬉しい。

  • 前作までのウフコックの葛藤の裏側での、バロットの成長と葛藤を読んで、再会のやり取りに胸が熱くなりました。早くに続きが読みたいです。

  • 主人公サイドの不安がだんだんと払拭される中、絶対的と思われた敵側の不安が高まるという思わぬ展開。次巻が待ち遠しい。

  • 著者:冲方丁(1977-、各務原市、小説家)

  • 購入してしばらく積んでいたけどようやく読了。
    しばらく積んでいたのは、ひとえに習慣の問題。
    通勤時間が読書タイムだったのだけど、スマートフォンでゲームするようになって、その時間が奪われちゃったのよね。
    現代のエンタメは、まさに時間の奪い合いであるなあ、と。
    これ前にも書いた気がするな。

    まあ、このシリーズは読み始めるのに気合が要るのは確か。
    とはいえ、シリーズを重ねるたび、軽くはなっていると思う。
    マルドゥック・スクランブルのイメージが強すぎるのだよな。

    アノニマスのシリーズも4巻目。
    前巻、ものすごい引きで終わったので、直後だったら息つく間もなく読んだと思う。
    読み始めて、そうそうそうだった、と思い出す。

    アノニマスシリーズは、一貫して独特の構造を持つ。
    本巻もこれまでと同じ構造を踏襲している。
    短いシーンを語りながら、回想や「ここ」に至る背景が挟まれていく。
    読み手に結構な読書スキルが要る構成ではないかと。
    いや、別にそこまで大仰なものではないけど、読書慣れしてないと読み進めるのが厳しいような。

    でも、この構造、慣れてくるととても読みやすい。
    小説のテクニックとしてすごいと思う。
    「いま」は最後まであまり進まないのだけど、物語としての厚みとか深さが読み進むにつれて見えてくる感じ。
    結構斬新な手法ではないのかな。そういう評、あまり見かけないけど。観測範囲の問題か。

    ようやく収まるべきところにすべてが収まって、いよいよ全貌が紐解かれ始めていく感じ。
    それでもまだ、序章という感じかなあ。
    序章というか、第2幕への助走という感じ。

    なんとなく終わりも見えてきた気もするけれど、きっとそう簡単な終わりではないんだろうと期待も込めて。

  • ルーン・バロットとウフコックのコンビがこれでもかっていうくらい活躍する胸のすくような本作。まさに『マルドゥック・スクランブル』を彷彿とさせるアクションの数々。

    アノニマス・シリーズになってからルーン・バロットが学業に専念してしまい、その活躍が見られなかったことにちょっと欲求不満になっていた読者にとって溜飲が下がる一冊。
    20歳になったバロットの成長ぶりがほほえましくもあり、頼もしく感じられる本作。

    本シリーズは4巻で終わるのかと思ったが、本作では3巻の終わりからストーリー的にはほとんど進んでいないので(笑)、さらに続巻に続きます。
    バロットとウフコックの活躍をまだまだ楽しめるということですね!

  • ついにバロット参戦!
    ウフコックの窮地(ほぼ詰んでる)にスタスタ歩いて救出しに来るシーンから鳥肌モノだし、その後の戦闘でも圧倒的。

    前作の冒頭、爆発に巻き込まれ大火傷を負ったバロットの全身の皮膚はライタイトと呼ばれる人工皮膚(代謝性の金属繊維)に置き換えられている。
    空間把握、感覚的時間の加速、電子機器へのハッキング、肉体の操作などチート能力がたくさん。

    学業のためウフコック達とは距離を取っていたが、ついに来たねー

    感動して鼻がツンとしちゃった
    (泣いているわけじゃない)

    早く続きが読みたい

  • 成長しているバロットとウフコックの再会
    バロットの成長にウフコックとイースター達が驚かされる

  • 懲り過ぎちゃうか 誰が誰やらわからんなってきた

  • ウフコックなネズミちゃんとその仲間たちのハードボイルド活劇として楽しく読み始めたけれど、展開が遅くなってきたし、間もかなり空くようになっちゃったなぁ

  • 3巻終了時点から時系列の動きはあまり無く、3巻のラストに繋がる過去がメイン。
    「ハンター」という無敵のような存在だった男の背景も段々と明かされ、少しずつクライマックスへ近づいていく。

    途中に挟まれる会話による心理戦はやはり格別。
    「マルドゥック・スクランブル」のカジノシーンのような熱さは無いが、静かながらヒリつくような空気感に酔いしれた。

    早く先が読みたいのに、いつまでも読み終わりたくない。残るページが減るたびに悲しみすら感じる面白さである。

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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