母性のディストピア 1 接触篇 (ハヤカワ文庫JA)

  • 早川書房 (2019年7月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784150313746

作品紹介・あらすじ

アニメーションの巨人たちの達成と限界から戦後日本の深層に到達する傑作評論の文庫化。「政治と文学」はいかに再設定されるべきか。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

戦後日本の思想をアニメーションを通じて深く掘り下げる評論が展開されており、著者は宮崎駿、富野由悠季、押井守の三人を中心に、経済大国としての日本の成り立ちとその後の課題を考察しています。特に、アメリカの...

感想・レビュー・書評

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  • 『敗戦後論』の後に読むと、著者の指定する日本人のぬくぬく感が理解しやすい

  • 宮崎駿、富野由悠季、押井守の3人を中心的に取り上げながら戦後から現代までの日本の思想を射程とした評論。
    アメリカの庇護の元経済大国となり、そしてそこから滑り落ちた日本の課題をアニメーションを通して示している。
    本書では戦後以降に限定しているが、アメリカ当たるものを変えれば、同じ状況(母性の肥大化と矮小な父性)はずっと古い時代まで遡ることができるのではないか。中華文明の辺境として生きてきた日本列島人が根底に持っているものではないかとすら思う。
    巨大なムラと化したSNSを含めて私たちの「成熟」の難しさを感じる。

  • 総論はなかなか読ませるし、富野由悠季論は頷けるところも多いのだが、宮崎駿論がしっくりこない。宇野常寛は宮崎駿が嫌いなのかなと思ってしまう。別の著書の村上春樹論はもっと辛辣だったような気がするのだが、好き嫌いは特に感じなかったんだけどな。あんまりジブリ見てないから分からないだけかなとも思うけど、ガンダムも別に見てないんだよな。何でだろ?

  • 大好きな宇野本。
    ほとんどのアニメを見ていないこともあるが、相変わらず思考が追いつかない。なので、(賛否はあると思うが)何度も同じことが繰り返し語られている部分は、刷り込みとして僕にはちょうど良かった。

    設定した目的に対して、一側面からの題材批評をつなぎ、
    複数の題材を一つの主張につなげるところはさすが宇野さん。
    物事の網羅性に執着しちゃう僕には、足りない思考。

  • アニメーションの巨匠たちを分析し、そこから社会構造を垣間見る試みはこれまで見たことがなく、興味を強く惹かれる。

    この上巻では宮崎駿と富野由悠季について取り上げられている。
    母性、父性といった観点で作品と対峙し、作家性と時代性を見つめながら本質を紐解いていく過程は面白い。

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著者プロフィール

1978年生まれ。評論家。批評誌「PLANETS」「モノノメ」編集長。主著に『ゼロ年代の想像力』『母性のディストピア』(早川書房刊)、『リトル・ピープルの時代』『遅いインターネット』『水曜日は働かない』『砂漠と異人たち』。

「2023年 『2020年代のまちづくり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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