ゲームの王国 上 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
4.14
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本棚登録 : 173
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150314057

作品紹介・あらすじ

百万人以上の生命を奪ったすべての不条理は、少女と少年を見つめながら進行する……まるで「ゲーム」のように。規格外のSF巨篇!

感想・レビュー・書評

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  • カンボジアのポルポト政権下を舞台とした冒険小説。
    SF作品として数々の賞を受賞しているが、上巻ではSF的な話はあまりない。

    ポルポト、クメールルージュといえば、映画『キリングフィールド』が有名であるが、それを文章化した本といえばわかりやすいだろうか。

    原始的な生活を至上とし、数多くの知識人を虐殺したポルポト政権下のカンボジア。
    そのような状況のなかで生き抜く二人の少年少女。
    二人の生きざまには手に汗握るものがあった。

  • 週末に上下巻を一気に読了。
    いやー、なんかスゴいもん読んじゃったなぁ、と思います。登場人物は皆、愚者か狂人か天才、あるいはその全て。語弊を恐れずに言えば、J・G・バラードっぽいです。「夢幻会社」とか、あの辺り。
    詳細は、まとめて下巻レビューで。

  • 物語では絶望的な世界に登場人物たちが置かれており、目を背けたくなるような惨状のシーンが繰り返し登場する。登場人物達が次々死んでしまうので、読後感が悪い章も多い。独裁政権に至ってしまう構造や、なぜそれが皆間違っていると分かりながら持続し、進んでしまうのかという社会組織の構造がそれぞれの立場の人間の視点から描かれていてわかりやすかった。ムイタックとソリヤという二人の天才がポル・ポトを打倒するという同じ目的を持ちながら、その道を分かつという物語の大枠は典型的でありながらも、興味を惹きつけられた。途中、泥や輪ゴムの超自然的能力が登場し、どういう世界観なのか混乱した。下巻でどういう結末にもっていくのか期待大。

  • 物語の舞台はポル・ポト政権下のカンボジア。クメール・ルージュの革命により政権が交代しようと、独裁者の首が挿げ変わるだけで、人民は圧搾され続ける過酷な現実。自分が産まれる僅か数年前にこんなにも凄惨な虐殺事件が起きていたことに驚愕する。生き残る為には、思考を研ぎ澄まし【ゲーム】に勝ち続けるしかない。作中の『賢くなるとは、臆病になることだ』という台詞には思わず虚を衝かれた。ポル・ポトの隠し子ソリヤと天賦の神童ムイタック、略奪され続けた少女と少年のジュブナイルは訣別を経て悲劇的な方向へ舵を切り始める―。下巻へ。

  • ポル・ポト、虐殺とはよく聞くが、詳しくは知らなかった。
    物語の舞台はポル・ポト政権が立ち上がる前後のカンボジア。
    視点、時間が変わりながらも描かれる世界はどれも酷く、読むのも苦しくなる惨状。
    人の命が軽すぎる。。。
    白も黒になる、あまりに不条理な世界に何が正義かわからない。

    「ここで引き金を引かなければ、スパイだとして別の処刑人に殺されてしまう」
    こんな言葉が出てくる世界。
    上巻ではまだ彼らの世界は変わらない。
    下巻で世界は変わるのか?いや、変わって欲しいと願う。

  • 本書発売時から、面白いという噂を聞いていたけど、
    タイミングがなく、文庫化したこのタイミングで購入。

    SFというよりは、歴史小説と言ったほうがしっくりくるかも。
    カンボジアのポルポト時代の前から、ポルポト時代に書かれている。
    その革命前後に、主役級の人が躊躇なく死に、
    時代が変わる恐ろしさを感じながら、
    読む側が慎重になるほど展開が潔い。

    今後の展開が分からず、下巻が楽しみになる一冊でした。

  • “嘘と正典”つながりで手にした一冊。
    SFという世界観ながらカンボジアの悲惨な過去の歴史を織り交ぜた物語。
    一歩違えば人間はここまで非情になれるんだなと恐ろしさを感じた。

  • 上巻の最初は意味不明だけど、あとからちゃんと繋がるのでそこを頑張ればいい作品との出会いが待ってるはず

  • 面白いが一部を除いてSF小説の様な感じがしない。
    凄いSFファンでは無いので面白いなら構わないが、日本SF大賞受賞作品なので下巻に何かがあるのか楽しみでもある。
    主人公の周りの人々の多くが殺されてしまった状況で、これからどんな展開があるのか期待が膨らむ。

  • 山本周五郎賞としては及第点。
    SFとしては落第。
    ラスト投げっぱなしなのがとにかくいただけない。

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