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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784150314156
作品紹介・あらすじ
2010年代の日本SFを代表する短篇20作を、大森望&伴名練が選出! 全篇解説を加えてこの10年の豊穣を集成した傑作アンソロジー
みんなの感想まとめ
多様な作家による2010年代の日本SF短篇が集められた本作は、名作揃いで読み応えがあります。特に、アリスマ王や滑車の地、テルミン嬢など、個性的な作品が印象的で、読者の心に郷愁や感動を呼び起こします。新...
感想・レビュー・書評
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名作揃いで笑ってしまうわけですが、個人的にはアリスマ王が好みです。
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2010年以前にデビューしている作家さんたちが収められているので、読んだことのない作家さんは10人中2人でした。
既読の作品は「11」「自生の夢」収蔵の2作品(と思ってたら「社員たち」読んでるみたい…社食の話しか覚えてない)。
上田早夕里「滑車の地」、北野勇作「大卒ポンプ」、津原泰水「テルミン嬢」、飛浩隆「海の指」が好きでした。
こう並べると、ちょっと寂しさを感じる作品が好みなんだなとわかります。郷愁も。
仁木稔「ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち」、長谷敏司「allo,toi,toi」が読んだことのない作家さんだったのですが、まんまと他作品を読みたくなりました。
「My Humanity」、おすすめしていただきました。〈俺が好きなものを整理できなかったからこいつらの嫌いだってそうだやっぱりことばが間違いのもとだ〉〈リチャードこの世は好きでできてる、けれどそのせいで世界はまちかいがたくさんある〉
「文字渦」は、よくわからんさすが円城塔…と思いました。嬴だけは「キングダムでみた…俑、それ皇帝」とわかりました。 -
素晴らしい作品ばかりでした。日本のSF作品はほとんど読んだことがなかったので好きな作家さんが増えてしまった。この当時のSFだとファンタジーやラノベやゲームなどと重なる要素が多いのかと思ったが、そんなことはなくてしっかりとした作品ばかりです。
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アンソロジーでは、いろいろなことがある。
読んで嫌な気分になったのは久しぶり。
受け付けないものは受け付けない。
ダメなものはダメだった。
ただ、“読んでみないとわからない”という点では、読んだことによって確認できた。
どれとは言わない。 -
2010年代SF傑作選2部作の「1」は若手編とのこと。正直、ちょっと期待してたのと違って、なかなか読む速度が上がらない収録作品が多かったけど、多様な作品が読めて、気になる作家さんが見つけられれば丸儲けかなと。
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再読が多い。
『滑車の地』上田早夕合、『アリスマ王の愛した魔物』小川一水 は安心して読めるな。
『allo,toi,toi』長谷敬司 はやっぱり衝撃的。 -
2010年代SF傑作選1(ハヤカワ文庫JA)
著作者:大森望
早川書房
2010年代ベストセラーSFアンソロジー第1弾
タイムライン
https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 -
SF傑作選ということで、どの話も興味深くて面白かった。
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《目次》
「アリスマ王の愛した魔物」小川一水
「滑車の地」上田早夕里
「怪獣惑星キンゴジ」田中啓文
「ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち」仁木稔
「大卒ポンプ」北野勇作
「鮮やかな賭け」神林長平
「テルミン嬢」津原泰水
「文字渦」円城塔
「海の指」飛浩隆
「allo, toi, toi」長谷敏司 -
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1のレヴューしてねぇじゃん。
表紙の名前を見れば満足、と云えるくらいのベスト・オブ・ベスト。1巻はベテラン勢揃いということもあって、質実剛健。現代の日本SFのメインストリームを感じることができる格好のガイドブックになっていると思います。
SF何読めばいいかなぁ? というひとは取り敢えずこれを読みましょう。そして気に入った作家の短編集へ、長編へ、誘われていくとよいですよ。さぁさぁ。
やはり一番のお気に入りは小川一水「アリスマ王の愛した魔物」。SFでありながらどこか御伽噺のような、けれど仄暗い怪しさも持っている千一夜的な、あらゆる物語の要素を持った傑作のひとつだと思っている。
上田早夕里「滑車の地」も鮮烈で、飽和しそうなくらいの世界観の中に現代と変わらぬ、変わりたくない生命を描く良作。
神林長平「鮮やかな賭け」。スピーディに入れ替わり、落着したようで展開する、まるで空戦をみているかのような筆致は神林節、と云えるのでしょう。雪風のイメージ強すぎィ。
円城塔「文字渦」は、個人的には文字“禍”の表記のほうが合っていると思っているのだけれど、ともかく表題とする短編集をレヴュしているので気になる方はそちらをどうぞ。
飛浩隆「海の指」も、モチーフこそあまりにはっきりとしているけれど、その中にこそある残した者、残された者の情感をSF的技術に依ることで繊細に書き出していて名作。これぞSFの役割、と思う部分もある。
流石さすが、と何度云っても足りないけれど、一番の流石、はこれらを一冊にまとめてくれたことだと思います。
ひとに本を貸すのが苦手なわたしのような人間には必携。何冊か持っていてもいい。
☆4.2 -
それぞれの感想です。
●アリスマ王の愛した魔物(小川一水):人が行う計算機という発想が面白く、興味深く読ませていただきました。計算機はどんどん大型で複雑になっていきます(ここは実際の計算機と違って)。
●滑車の地(上田早夕里):人が追い詰められている世界。人間が破壊した環境を泥棲生物が浄化していたり、冥海をさけて人が生活していたり、空飛んだり、少し風の谷のナウシカっぽい。読後感も◎。
●怪獣惑星キンゴジ(田中啓文):いやーなかなか斬新なストーリーです。主人公が怪獣になっちゃうし。しかし、果たして知性が高いのはどの種族なのか。ラストは、そうなるか!と思いました。面白かったです。
●ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち(仁木稔):環境破壊が齎す格差社会。他人ごとではありませんね。しかし、裁判を絡めて展開される、論破が面白い!です。
●大卒ポンプ(北野勇作):う~む。これは社会の歯車になってしまっている人の反乱のお話なのだろうか。不思議な感覚です。
●鮮やかな賭け(神林長平):今、生きている世界がリアルではなくバーチャルだったら。。。 わりとよく聞くストーリ展開ですが。長~い宇宙の旅は、やっぱりリアルでは無理かな。。最後は個人よりも集合体が優先されるんだろうか。今、生きている世界も怪しいかも!?
●テルミン嬢(津原泰水):普通と違う体質というか、世間と馴染めなくても、生きていくことに苦労しても、いや、だからこそ人を好きになる(なった気になる)のだと思いました。
●文字渦(円城塔):これはよくわかりませんでした。
●海の指(飛浩隆):ああ、「廃園の天使」の世界だなあと思いました。なんていうか、人との思い(人ではなくとも思考するモノの思い)というのが一番強いのかもしれません。
●allo, toi, toi(長谷敏司)この話は、ある意味、新鮮でした。言葉って曖昧ですね。そして、人は自身の世界でその曖昧な言葉を紡いで世界を作っている。。。 こりゃ、お互いに理解しあえない筈です。 -
どれも面白かった。田中啓文と神林長平と飛浩隆の作品がとくに面白かったかな?
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2010年代に発表されたSF作品のアンソロジーの1巻。1巻には2010年以前にデビューした作家の10作品を収録。
「滑車の地」
終焉がすぐそこに迫っているかのような世界。限られた生活圏で暮らす最後の人々を描く。諦観の中にほんの少しの希望が生まれたかのような瞬間に、襲ってくる絶望。どんな状況でも、人間は自分でなすべきことをするべき、という読後感かな。全体的に暗いのだけど、もしかしたら未来は明るいのかも、と思ってしまう。
「大卒ポンプ」
この世界の裏側にあるものを知っているか?という口上で語られそうな怪異を経験した青年の物語。世界の根幹に関わるような大きなものでないけども、個人の世界に楔を打ち込むには十分な出来事。理解できないものとの共存。それを知らない過去と、知ってしまった現在。それでも、変わりはしない日常。
不安定な気分にさせるのだけど、その連続が安定になりつつある。何かのきっかけで、踏み外しそうな安定だけど。怖さがあるけど、馴染んでいる自分もある。
不穏な気持ちになりました。そして、これが心地よい。
「海の指」
この世界観の短編は、他にもどこかで読んだ記憶がある。他のアンソロジーかなぁ。
この世界観は好き。「滑車の地」と同じく諦観と絶望があるように思えます。希望がどこにあるのかと問われたら、世界でなく人の心の中か。情がこわい世界。
どんな未来を迎えるのかはわからないが、この世界をぶっ飛ばしてしまいたい、という感情があるから好きなんだと思う。自分の中に。
2010年代ベストSFアンソロジー。収録されている「アリスマ王の愛した魔物」「ミーチャ・べリャーエフの魔物」は積読になっていました。
なんだかなぁ。欲しい本買う時って、収納や積読考えないで買うのだけど、こういった出会いをすると、考えものだなあ、と思ってしまう。
そうはいっても、見つけたら一期一会なので、買ってしまいます。読みたい時が買いたい時。見つけた時が読みたい時。 -
神林長平の作家歴が40年を越えたとは感慨深い。飛浩隆は、その最初期の作品を「SFマガジン」で読んでいるはずだが、そのあたりの記憶はまったくない。その飛浩隆の「海の指」が収録作品の中で一番印象に残った。あとは、名前だけ知っている上田早夕里と円城塔を除けば、知らない作家ばかりと思って読んでいたが、長谷敏司の「allo, toi, toi」に既視感を覚えて見直したら、「ゼロ年代SF傑作選」に収録された「地には豊穣」をつい先月読んだばかりだった。小川一水の「アリスマ王の愛した魔物」、上田早夕里の「滑車の地」、仁木稔の「ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち」も気に入った。津原泰水の「テルミン嬢」に登場する技師の名前が菊池だったので、ちょっと笑ってしまった。
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アリスマ王、鮮やかな賭け、文字渦、海の指は以前読んでいたが、全部ひっくるめて素晴らしい作品ばかり。まさにベスト級の面白さ!初読みの作家もいたので、読みたい本が増える増える。伴名練の飛浩隆でのまえがきで、「零號琴」前日譚の書き下ろし長編の2020年刊行の予告に対して、「俄かには信じがたい」の一文にはちょっと笑った。
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読みやすく、
笑えるものもあり、
SF入門として最適なように感じた。
アンソロジーの作品
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