ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA)

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  • 早川書房 (2020年3月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784150314217

作品紹介・あらすじ

ガス惑星FBBで行われている宇宙船漁業。そこで女性同士のペアで異例の漁獲をあげるテラとダイ、ふたりの出逢いと活躍を描く!

感想・レビュー・書評

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  • 遂に小川一水さん初読みです!

    前々から気になる作家さんだったんですよ
    SF好きなら一度は読まないと!っていうね

    SF設定のほうは「ほほう」って感じ
    上手い!と思いました

    まぁ、漁です
    ガチ漁です
    お船に乗って漁をするんですが、捕まえるのが魚じゃなくて、魚の(ような)生態の「資源」なんですね
    まぁ僅か三行では説明しきれないので、そこはもう捨て置きます

    で、そこの肝となるSF設定はエグいんですが、その他の部分が男子中高生が大喜びしそうな設定で、おじさんちょっと肌に合わない
    そしてまず間違いなく男子中高生に向けて書いているので、たぶん百点

    これぞまさに合わなかった〜ってやつやな

    シリーズものみたいなんですが、次はないかな〜

    小川一水さんの他の作品もこんな感じなのかな〜?
    もう一冊くらい読んで要確認やな

    • 1Q84O1さん
      ギャグ炸裂!
      オヤジギャグ炸裂!
      やっぱりひま師匠はオヤジっすね
      ギャグ炸裂!
      オヤジギャグ炸裂!
      やっぱりひま師匠はオヤジっすね
      2024/12/06
    • yukimisakeさん
      師匠のオヤジギャグを聞くと、明日も頑張ろうって思います。
      師匠のオヤジギャグを聞くと、明日も頑張ろうって思います。
      2024/12/07
    • ひまわりめろんさん
      明日への活力ひまめろレビュー
      照れます(*´ω`*)
      明日への活力ひまめろレビュー
      照れます(*´ω`*)
      2024/12/07
  • めっちゃ評価が高かったので、期待して読んだ。やっぱり天冥の標の作者だけあって、SF部分のディテールがすごい。
    登場人物たちの動機や位置付けなんかも絶妙で、これから大きなスケールの物語に発展していきそうな勢いを感じる。
    ただ、この作者の恋愛感というか、人情の部分、なんか私とは違う感性なんだよなぁ。
    このストーリーが愛をベースに描かれてると思うので、そこがズレてるからどうしても最終的にはなんかしっくりこない。
    続刊を読むかは、もう少し時間を置いて咀嚼してからにしたい。

  • >──303年前に、汎銀河往来圏から惑星ファット・ビーチ・ボールへと移住した人々は、まだ生きていた。
    >残存総人口は30万4900名である。


    今からだいたい6500年後くらいの、銀河辺境のガスジャイアント(木星型惑星)軌道上で、漁をして暮らす社会が舞台のバディ物百合ハードSF。

    生活するための資源を惑星大気を泳ぐ魚(のようなもの)を捕ることで補わなければいけないという社会設定で人がどのように暮らしているかという考察は、SF読んでる〜って感じでもう、楽しくて仕方ないです。

    「礎柱船の燃料でありエンジンであり、電池であり電線であるほかに、翼と耐圧装甲になるという素敵な材料」全質量可換粘土で造られた船で、船の形を変幻自在に変えながら大気に潜って漁をする…楽しい…。

    で、広がりの少ない宇宙船で300年も暮らして、はじめ50万人いたのが30万人になってたり、24あった氏族が16に減ってたりしてたら、男女の役割ががっちり決められて船は男女の夫婦で動かすもの、氏族によっては女は三歩下がって影踏まずみたいなことになっていると。

    そういうところで、独創的すぎる創船で男にモテない巨女テラと、男側の役割である操縦士をやりたい超絶技巧パイロット家出娘ダイがバディになって、今まで誰もできなかったようなことをやってのけまくる爽快SFなわけです。

    核心のお話的には、ダイがじりじりとテラを落とそうとするラブコメでございます。お互い探り探り距離を縮めていく感じ好きですよ。


              デッキドレス
    漁に臨む正装である「船用盛装」が、「白金色で軽快な三十五世紀シリウス宮廷妖精風テンプルガードル姿」とか「ヴィクトリアン型ロングドレス」とか「銀と黒のスキンスーツ型」で、これはイラストで見たい!!

          クアングアンファン
    超光速航法の「光貫環」が、「星と星との等重力ポテンシャルを結んだトンネル」で、これは導きの星の慣性系同調航法ですねえ。こういうのファン大喜び。

    あー面白かった。

  • 巨大ガス惑星、大気を泳ぐ巨大な昏魚、自在に変型する宇宙船で漁をして暮らす人々。
    …という世界の設定だけでもわくわく。
    そして、夫婦で操船するルールの中で、異例の女性ペアで船を操る、テラとダイオードのぶっ飛びまくりの活躍。


    ぷはー、面白かった。
    ストーリーとしては、あらすじを書くこともできないんだけど、とにかくどっぷり濃いSFな世界と、シャイなんだかエッチなんだかピュアなんだか、ド可愛い女子ふたりのやりとりに、気持ちよく溺れるべし。


    続編あるんだ。
    そりゃ、外宇宙へ行くんだよね???

    小川一水さん、いつか読みたいと思いつつも、代表作「天冥の標」シリーズに挑まずに、つまみ食いしております。

  • いまから6500年ほどの未来、太陽系を脱出した人類は巨大なガス惑星FBBへ移住
    軌道上に数百隻の宇宙船を浮かべ船でガス雲海を駆けて漁をする、疾走感のあるSF
    初めは、デコンプ?ツイスタ?AMC粘土?慣れない用語にとまどいつつもSF魂をくすぐられ、世界観ルールになじんできた頃に百合の香りがほのめく
    ただ作品の射程としてはもう少し先、社会システムや風習が押しつけてくる婚姻制度に対する異議申し立て、世の中がなにを言ってこようがありのままの自分を発揮し個人の幸せを追求すべきだと言っていると思う
    小川一水作品の注釈多めな世界設定だけでもマニア好みな味わいがある
    好きなシーンはダイオードがジーオンにタンカを切るところと、ラストの窮地でテラとダイオードが言いあうところ

  • コミックスを読んで、原作が気になったので、積読から取り出しました。
    巨大ガス惑星を周回する氏族船で、"漁船"の継承者のテラは夫となり漁船の操縦者(ツイスタ)を求めているが、なかなか良縁に巡り合えない。そんな折、ダイオードと名乗る少女が、本来男性しか認められないツイスタに名乗りを上げて・・・

    昏魚(ベッシュ)漁をはじめ、テラとダイの操船やら漁やらが面白い。でっかいテラとちっさいダイの百合もよい。続きを読む。

  • ガス惑星ファット・ビーチ・ボールで、「昏魚」を獲る漁師SF。可塑性漁船「礎柱船」、氏族の因習、FBBの謎。ハイテンションパワープレイでぐいぐい読ませるし、アイデアやギミックが面白く、爽快なお話なんですが、その裏には生存のための模索と試行が積み重なっていて、それを思うとちょっとしんみり。百合SFアンソロでいちばん好みだったので、長編化は嬉しい。
    「百合SF」と銘打つことで広く売れたら商業的にはOKなのかもしれないけど、そうやってラベリングする……というか、枠組みをデコンプしてゆく力と勢いを感じたりもしました。(※デコンプ言いたかっただけ)

  • 宇宙を泳ぐ魚や自由自在に形を変える粘土の船ってアイデアが面白い。
    主人公ふたりのキャラ付けも最高!控えめなようで実は結構思いきるときは大胆なテラも、虚勢を張りながら強気に活躍するダイオードも可愛い。

    世界観や「なぜその役割分担が固定化したのか?」のあたりはまだまだ1巻時点では語られてない謎や歴史がありそう。

  • 男女がペアになって宇宙船に乗り、漁をする風習がある世界。漁は長期にわたることから男女はほぼ夫婦とされる設定。
    女性2人のペアがめざましい成果をあげる。
    百合である必然性があると思った。
    未来とはいえ家父長制の色濃い世界で、もし男性2人のペアだったら勿論なにか言われはするだろうけどここまで立場悪くならないんだろうと思うから

  • 遠い遠い未来を描いているSF。こういう設定を作るのが本当にうまい。
    記憶も記録も失われていて、技法も技術も違うけど、やってることは現代の漁業と変わらないのが面白い。船のギミックも面白いし、アニメで観たいなぁ。

  • 2020年3月ハヤカワJA文庫刊。書き下ろし。6000年後の世界の百合な二人の冒険譚というようなアップテンポな物語。用意された仕掛けの全てが楽しいし、世界観もしっかりしていて面白い。

  • 小川一水のライトSF。ガス惑星を泳ぐ魚を捕る女漁師ペアのおはなし。
    ゆるゆりじゃないよ、ガチゆりだぁ!

  • ツイスタとデコンパというシステム、それを取り巻く社会の状況に腹が立つ部分もあるのですがとても楽しく読めました。このあとの二人が素敵に生きていってくれるといいな。

  • 最高しかない

  •  凄く面白く読んだが、結末はあまり好みではなかった。
     もう少し長くあって欲しかった、と思うのは、欲張りだろうか。きちんと許可を受けて、(たとえそれがストーリーを進行させる上で要請されるシーンでなくとも)漁をするシーンはもっと見たかったし、二人の結末が描き切られていたか、というとちょっと落ち着くには足りない感じがした。今後の展開は示してあるから想像はつくけど、一番盛り上がるところで終わってるような気がする。
     ダイオードが過去の記録を漁っていたのは、合法的に結婚するためではないかと思いながら読んでいたのだが、結局「想いが通じ合っていれば」とか「世界なんて関係ない」みたいな、百合だとありがちな結論を出してしまっている気がして、そこが少し釈然としなかった。
     が、百合SFとしてだめか、というと全くそうではない。台詞回しがちょっと軽すぎるかなーと思う箇所はあれど、キャラクター造型は魅力的だし、彼女らの織りなす関係性は素敵だ。慣習に縛られながらも溶け込めないテラと、少女らしい美しさを持ちながら、芯の強さと荒々しさを秘めたダイオード。彼女らが正体を探り探り、お互いを必要としながらも、どこまで距離を詰めて良いのか戸惑いつつ、少しずつ心を通わせて行きーーかと思えば、一気に行き着く思い切りのよさ。緩急の効いた良い進展のさせ方だったと思う。
     また、設定の扱いが硬すぎず、雑すぎず、SFとしては非常に好みな塩梅だった。とりあえず固有名詞ぶん投げても、然るべきタイミングできちんと説明がある。お陰でくどくなり過ぎず、勢いが削がれることなく、徐々に世界設定の霧が払われて行く感じがあって、楽しく読めた。個人的な難点こそあれど、それでも本作は百合にもSFにも妥協なく、一粒で二度美味しい傑作であると、言えるだろう。

    • ヤヌスさん
       2022年11月3日、再読。初読のときと同じ気持ちもあれば、結構違った部分もあったので、折角なのでコメントという形で残しておきたい。ネタバ...
       2022年11月3日、再読。初読のときと同じ気持ちもあれば、結構違った部分もあったので、折角なのでコメントという形で残しておきたい。ネタバレも含むと思うので、注意されたし。

       まず、一回読んだこともあるので、ちょこちょこ読んでいこうと思っていたのだけれど、気づいたらずーっと読んでいて、一息に読み終えてしまった。決してビジュアル的に想起しやすい世界を描いている訳ではないのに、するする読めてしまう。読む上でストレスがない作りになっているのかも。
       そういう無意識に作用する部分とは別に、読んでいて改めて思ったのは、とにかくテンポが良い話だということ。どんどん状況が変わっていくのは、間違いなく読み続けさせられた理由の一つだと思う。素晴らしい点である反面、ここに関しては、初めて読んだときと同じで、もう少し漁を営むことを認められた時間や、一緒に過ごすうちでの二人の心境などをじっくり読みたかった気持ちもある。

       SF的には、最後の一捻りが本当に素晴らしかった。あんまり記憶に残っていなかったのだけれど、キャラクターの関係性や個人の物語が語られるだけではなく、世界の謎にきちっと迫るところ、より長期的・大きな視点からの目的なんかも提示されて、正直震えた。アイアンボールと共存しながら、その思惑に乗っかっていればいずれはエダを救出できるかも知れない、という個人的な感情にも接続されているところも含めて素晴らしい。

       また、再読時にとりわけ強く感じたのは、ダイオードを個人的に結構好きかも知れないな、ということだった。口が悪くて、見栄っ張りだけど自信を持てなかったり、卑下すると怒って来たり、キレながら褒めたり、表面的な苛烈さでは覆いきれない素直さを秘めているのが、凄く魅力的なキャラクターだな、と感じた。
       キャラが立っているのは彼女に限ったことではなくて、視点人物のテラをはじめ、個性的なキャラクターは多い。かなりフィクション寄りに造形されているので、良し悪しというか、好き好きではあると思うけれど。様式美的なやりとりは、読んでいて少し合わないところもあった。

       最後に、少し気になった箇所を。
       小さな疑問としては、他の氏族を敵に回し、危険を犯してまで、ゲンドー氏がダイオードに「本気の追手」を差し向ける理由が良く分からなかったこと。これは見逃してしまった可能性も大いにある。
       もう一つは、ステレオタイプの権化みたいな「やられ役」的なキャラクターが出てくること。規範でガッチガチな世界だというのは重々承知だけど、族長に関わらず、端々でストレスを与えるための描写とかキャラクターが見られる。そこから脱却する話だから仕方ないと言えばそうだし、舞台装置と呼べるほど浅い描写では決してなかったけれど...。ここは初読でも気になった記憶がある。
       また、結婚したくないのだ、ということをダイオードに打ち明けることで初めて自覚するシーンは、ダイオードに触れられるのは嫌じゃないし、むしろそうやって触れ合うような時間こそを欲していたのだ、みたいな気づきを得るところまで含めて凄く良いシーンだと思う。一方で、テラが男性に対する恐怖(というほどはっきりしたものじゃないとしても)を感じていて、ダイオードがそれに対して憤りを感じるような話になっているのなら、描写でもそういう価値観を徹底した方が良いように思った。
       特にテラの身体的特徴を描写するときの表現に、少し引っかかりを感じたというか。胸とかお尻に言及するなと言いたいわけではないし、そういう描写を全面的に否定したい訳ではなく、語る内容と語り方に少しずれを感じたというか。それは僕がそう受け取っただけかも知れないし、ダイオードが魅力を感じるものとしてあえてやった描写なのかも知れないけれど。
       感想を書きながら思ったのは、批判というより願望として、FBBにたどり着いた初期では比較的自由な家族関係を許していたようなのに、ここまで男性優位でイエを重視する社会が復活した背景みたいなものも読みたかったかも知れない。後者はなんとなくわかるけど、特に前者について。

       色々書いたけど、記憶に残っていた以上に、とにかく楽しめた作品であったことは断言するし、書き残しておきたい。
      2022/11/04
  • アステリズムに花束を、で短編版を読了済みだとやや物足りないかも。お話としては好きです。
    短編が短編としてコンパクトに収まっていた分、冗長な感じ?
    続編あるといいなあ。

  •  僕たちには
     物語、しか
     ない。



     ひとことで云えば、気持ちの良いSF。
     元々が百合アンソロジーの短編なので、それはもちろんそうで、
     長編とするにあたって、それがそうであるから出てくる問題、というか社会的な部分に、触れるか触れないか。
     それは見て見ぬふりをするかしないか、ということなのかも知れないけれど…
     むしろそれ自体を推進剤としているようにさえ感じて、素直にぐっときました。
     風穴を開けるドリルのコアチップというか。
     物語の要石というか。
     こういう書き方もある、なんて偉そうだけれど。
     開けっぴろげで、
     わざとらしくなくて。

     そう。
     ここには感じるべき物語しか、ない。

  • 待望の新刊、だったけど、個人的な評価はイマイチ。

    ユリアンの元ネタからどう膨らませたのかと思っていたら、まんまブローアップで拍子抜け。
    おまけに、ボリュームアップした割りに、なんか雑な感じがする。

    とりあえず、次回作に期待、かな…

  • 小川一水の展開力、世界を読ませる力みたいなものには脱帽。

  • エダさんとマギリさんの時代はみんなで楽しそうに船に乗ってたのに、テラさんたちの時代は男尊女卑のガチガチルールになっちゃっててつらみ
    これが狩猟採集社会と定住農耕社会(漁だけど)の違い…!この本の前によんだ「未来」のテーマがまだ繋がってる感じで不思議 女性について描くとこのテーマになるのか?

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著者プロフィール

’75年岐阜県生まれ。’96年、河出智紀名義『まずは一報ポプラパレスより』でデビュー。’04年『第六大陸』で、’14年『コロロギ岳から木星トロヤへ』で星雲賞日本長編部門、’06年「漂った男」で、’11年「アリスマ王の愛した魔物」で星雲賞日本短編部門、’20年『天冥の標』で日本SF大賞を受賞。最新作は『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2』。

「2022年 『ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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