- Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150314293
作品紹介・あらすじ
「ぼくが殺しておけばよかった」同級生が刺殺された事件の取り調べで、そう告白する少年の真意とは――書き下ろしを含む6篇収録
感想・レビュー・書評
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6篇の短篇集。
ここまで人間の暗部を抉り出してくるとは…。
想像外の世界で、先入観をことごとく打ち砕いてくれる。
「ママがこわい」なんてある意味誰を指して言っているのか…ラストでまさか⁇と思わせてしまうところがもっとこわい。
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「僕が殺しておけばよかった」同級生が刺殺された事件の取り調べで、少年はそう告白した…表題作を含む六編の短編集。
どれが良かったと選べないくらい全話面白かった。櫛木理宇先生は人の無意識に?隠し持ってる悪意のようなものを書くのが上手いですよね。 -
初めましての作家さん(多分)タイムラインで見かけて気になっていた一冊です。
これはいいイヤミスを読んだ。特に「ママがこわい」がお気に入り。厭な女を描くのがお上手だ。どの話も意外な結末が用意されており、面白かった。 -
6篇からなる短編集。
1話目から、思ってたのと全然違う展開にびっくり!!
え〜!と予想の上を行きました!
どの話も毒々しくて不穏。
でもこういうの嫌いじゃない笑
櫛木さん、長編しか読んだ事なかったけど、短編もハズレなしで面白かったです!
「ママが怖い」と「その一言を」が特に面白かった。
最後の「タイトル未定」は、なんと作家の櫛木理宇さん登場!!
ほんとの話なのか、創作なのか頭ごちゃごちゃしたけど、こういう自分を作品に登場させるのって、サプライズ的で私は好きです。
そして1番驚いたのが櫛木さんの性別!!
てっきり男性かと思ってましたー
名前にミスリードされてた笑笑 -
最後のタイトル未定がよかった。
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私が櫛木理宇先生と出会うきっかけとなった作品は「侵蝕」だった。人間の醜さをこれでもかと描き切る手法と残酷な真実を織り交ぜる着想の豊かさには驚かされる。ただし今回は短編集だ。短い文章の中でいかに私達を裏切り先入観を打ち砕くのか楽しみでもあった。6篇どれも現実世界のすぐ傍の誰の中にも起こりうるものであった。最後のタイトル未定は作者は女性だったよなと思わず櫛木理宇先生のWikipedia を検索してました(^o^)
現実に起きたら怖いだろうけど櫛木理宇先生が遊んでいる感じがして面白かったです。これからも櫛木理宇先生を応援したいと思います。 -
「死んでもいい」「ママがこわい」「からたねおがたま」「その一言を」「彼女は死んだ」「タイトル未定」
6話収録の短編集。
これでもかというぐらい人間の醜さや毒が散りばめられていて不穏極まりないが、怖い物見たさで読み進めると、想像の上を行くオチにやられ、それが癖になる。
表題作の真実は誰もが予想出来ないであろう意外性を持つ。
有りえない言動を繰り返す女性に嫌悪感を抱いていると、その裏に隠された真実に驚愕する『ママがこわい』。
盗癖とストーカーを絡めた『その一言を』は深過ぎる闇に慄く。
読後は人間が持つ多面性に慄然とする。