マルドゥック・アノニマス (5) (ハヤカワ文庫JA)

  • 早川書房 (2020年5月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784150314347

作品紹介・あらすじ

ウフコックと再会したバロットは、ガス室から救出を試みる。一方〈クインテット〉は、ハンター不在という異常事態に当惑していた

みんなの感想まとめ

物語は、ウフコックの救出劇を中心に展開し、登場人物たちの成長と過去のエピソードが交錯する深みのあるストーリーです。特に、ルーンの存在感や戦闘シーンは圧巻で、彼女が学生生活を送りながらウフコックの手がか...

感想・レビュー・書評

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  • ルーンを筆頭にしたイースター・ファミリー総出演のウフコック救出劇はまだまだ続く。敵となるエンハンサーも新手が続々登場し、いくらなんでもと……思わなくもない。
    本巻では、間に挟まれる過去のエピソードも敵側のものが多くなり、重層的に現在へとつながってくる。が、やはりルーンだ。戦闘中の彼女も素晴らしいが、学生生活を送りながらウフコックの手がかりを求め、アビーの庇護者として存在感を示す。
    そして20歳の誕生日をはさんで、過去の事件で失われたものを取り戻す。このシーンは感動的だ。

  • 前巻から引き続きのウフコック&バロットの脱出戦の様子とそれまでのバロットの経験の話。レイとの師弟関係が増えたりと前巻までにチラッと出てきた話が本格化してきた感じ。
    また、バロットがストリートでの経験を前向きな意味で自分の強みとして昇華できたのも今後の活躍につながる感がしてワクワクした。
    ハンターの過去が少しずつ判明されてきているが、決定的な話は次巻になるのだろうか、楽しみ。

  • 不覚にも2回ぐらい泣いてしまいました。未だに自分の中ではマルドゥック・スクランブルのカジノのシーンの描写が小説体験としてベストですが、アノニマスでは人物、会話、独白で心が揺さぶられます。ベル・ウィングとレイ・ヒューズの大人の魅力。まだ終わらないのがもどかしいようなうれしいような、早く次巻が読みたい。

  • 待ちに待った最新刊
    もう少しバロットの華麗なる戦いが見られるかと思ったけど、それは次巻にとっておこう。
    ウフコック救出中の現在と、救出前の話が交互に進んでいきます。マルドゥックスクランブルで全てを奪われたバロットが成長します。シリーズファンならジーンとくるはず。
    いよいよ話も佳境かな?次が楽しみです。

  • 様々に展開を迎えるシーンがあって、読んでいて楽しい。

    バロットとバジルの交渉が終わり、vs.ガンズが始まる。
    ライムの指揮。とそれに反発を覚えるバロット。

    ハンターの過去、そのギフトのルーツ=シザースにたどり着くバロット。

    ハンターvs.シザース(シザース狩り)が始まる。
    劣勢のハンター。

    バロットは、レイ・ヒューズという最高のメンターを得て、その交通整理と銃の扱いを学び始める。

    2つのバックグラウンドによる強み。
    バロットの過去との和解。

    バロットの20歳の誕生日。バロットは声を取り戻す。
    ハンターはバロットを己の鏡とすべく、
    バロットはウフコックの手がかりを掴むべく、
    2人の再びの対決の始まりとなる電話。

  • 4,5巻はまとめて読んだので。
    アビーが良い子だなぁと思う。

  • バロットの成長に胸を打たれる巻。バロット宅での食事のシーンにはじーんときた(アビーの心の氷が解けていく様が好き)。バロットに懐くアビーとお姉さんになったバロットが可愛くて和む。ずっと守られる側だったバロットが守る側になるとは、本当に大人になったんだなぁとしみじみと思う(良い友達もできたし)。敵であっても理性的な交渉で落としどころを探る姿勢が良い(バジルが意外に話せる人で驚いた)。レイ・ヒューズの「交通整理」の手腕に舌を巻いた。シザースからの攻撃にハンターが感づいたのは大きい。ここからどうなる?

  • 遂に最強のパートナーとのコンビ復活と思いきや、そうだよな。
    そう簡単にはいかないし、行ってもらいたくもない。
    そう、まだまだ終われない物語は続きます。
    次号はきっとクライマックス!
    楽しみ!!

  • クインテットの変化を詳細に描く。

  • 主にバロット周りの過去編。
    今後の敵になるであろうキャラクターがどんどん出てきて、準備の巻という印象。
    次巻を読む頃には忘れてしまいそうなキャラもちらほら。
    大きな戦闘は無く、戦闘描写が好きな人は物足りないかも。

    この巻の主なテーマは「交渉」であり、言葉による応酬がメイン。
    バロットはもちろん、ライム、ベル、レイ・ヒューズ、ハンター、バジルと、それぞれのキャラクターが、それぞれの流儀・手法で交渉を進めていくのが凄く面白い。
    マルドゥック・スクランブルの頃からそうだけど、やはりこの人の描く独特の交渉の空気感が好きだなあ。

  • マルドゥックシリーズの最新作。
    物語は複雑になり、登場人物が多すぎで混乱するけど、思い出しながら、遡りながら読み進める。

    それは至高の時間

  • 『マルドゥック・アノニマス3』を読んだとき、“ようやくガス室での再会に追いついた”と思った。
    あれから2年。まだ、本当の意味で追いついてはいなかった。そこへ追いつくのは、おそらく次巻になるのではないだろうか?

    この『5』の主役はバロットだ。
    少しさみしいことに、ウフコックはほとんど喋らない。

    『マルドゥック・スクランブル』は、バロットというひとりの少女がウフコックと出会い、殻を破り成長する物語だった。少し哀しい結末を迎えるが、それはバロットの心を描いていたからだ。

    その意味で、『5』は正統な続編だ。
    まだまだバロットは成長する。ウフコックが不在の間に、ウフコックが不在だから、大人になる。

    もちろん、バロットとウフコックの二人を見ていたい。
    けれども今は、次巻、バロットがどう対峙するのか楽しみでならないのだ。

    そう。これはガス室までのミッシングリンクなのだ。

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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