人工知能で10億ゲットする完全犯罪マニュアル (ハヤカワ文庫JA)
- 早川書房 (2020年11月19日発売)
本棚登録 : 301人
感想 : 22件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784150314576
作品紹介・あらすじ
首都圏ビッグデータ保安システムが導入された近未来。AI技術者の三ノ瀬と映画マニアの五嶋が、自動運転現金輸送車の誘拐に挑む。
感想・レビュー・書評
-
とっても楽しい小説。
AI のエンジニアが、やくざ、カジノ王、天才エンジニアを相手に10億円を奪いに行く話。
何度も「成功した!」と思ったとたんに失敗するこの繰り返し。
それでも諦めない、諦められない性格がいいのか悪いのか。読者にとってはいいんだけど。
面白くてさくさく読めました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
SF風味エンタメ。AIを理解したいエンジニア・三ノ瀬と堅気でない映画フリーク・五嶋のバディもの。敵役が上から目線で劣等感を煽るほどに、相手の余裕が失われる瞬間はスカッとする。これが海外ドラマなら、もうちょっと友情が芽生えていただろうね。なんやかやで気に入ったから助けたんだろうし、呆れる五嶋の気持ちもわかるが、私は三ノ瀬の空気を読まない発言や、合理的思考が言動に反映できない性質に面白味を感じた。
-
まず誰もが言いたくなるだろうけどこのタイトルよ。どうしてこうなった。ラノベでもこんなヘボいタイトル付けないでしょうよ。1周遅れてカッコいいと思ったの? ハヤカワさんよぉ。そういうとこやぞ。
だいたい完全犯罪でもないしマニュアルでもないし。なんか事情でもあるんですかねぇ。
まぁ中身。
AIによる犯罪抑止とカジノが実現しているという架空の世界をリアリティを持たせて構築し、けっこう高度な機械学習の知識を動員して物語を成立させている点は非常に高評価。小気味のいいやり取りも軽快だぞ。
なにより。某国民的怪盗アニメの初代19話の爆笑名シーンを、50年の時を経てデジタルで仮想的に再現したシーンはまさに爆笑かつ感動もの。意識して作ったのなら感動だし、無意識だとしたらさらに感動。これだけで☆5個の価値はある。思わずネトフリで見返したよ。
本作は第8回ハヤカワSFコンテストの優秀賞受賞作で、あとがきで選者がラストの主人公の行動についていろいろと否定的なこと言ってますけど、そこについては正直あまりピンと来なかったかな。まぁ読む人の99パーは機械学習なんてそんな詳しくないだろうし、それはそれでいいのかもしれないけど。 -
自分は読みづらかったです。思ったより時間かかってしまい、こういうSF苦手なのかもしれない…と感じました。
-
ちゃんとSFしていて、ちゃんとエンタメしている。話の構成に無駄がなく、伏線が綺麗に回収される。
そして話を読み終われば、90分の映画を一本見たような満足感を手にしている。
読んでいて気持ちがいい、お手本のような良作エンタメSF小説でした。 -
めちゃくちゃ面白かった。
軽快な会話劇、派手なアクション、魅力的なキャラクター、王道バディものエンタメで一気に読んじゃいました。
SFか?というと評価は分かれそうな気もしますが、面白さの点ではめちゃくちゃおすすめです。
出版にあたり改題したそうなのですが、個人的には改題後のほうが好きです。 -
研究よりの背景があるのかかなり詳細でイメージしやすかった。テンポもよく大きなお金が絡むスリルもありとても面白かった
-
技術をある程度わかってベースにしているからありそうで面白い。
現実は計算能力と判断基準が追いついていないのだろうけど。 -
淑徳大学OPACリンク
https://x.gd/0DJVG -
-
普通に楽しめる。AIが勝手に人を殺すわけでなし、無難なまとまり方はいかにも日本らしい。今後に期待。
-
キャラクタがわかりやすく会話も軽妙で、ストーリーも痛快。いい読後感でした。ただ、何故か長く感じました。主人公が思いを馳せる、AIが何を考えてるか、をもうちょっとAI側から書き込んでもらったほうが、平坦にならなかったかもしれません。
-
人工知能が勝手に悪さをしてるわけではなかった。
-
竹田人造「人工知能で10億ゲットする完全犯罪マニュアル」読了。
予想外に、テンポ良く進む展開に、途中散りばめられた人工知能に関する蘊蓄も小気味良く、読んでいて楽しかった。
SFのクライム映画のような世界観は好きなので、次回作にも期待したいな。 -
第8回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作。AIを題材とした犯罪小説。
内気な技術者の主人公と軽薄で行動力のある相棒っていう凸凹バディ感が、漫画『王様たちのヴァイキング』や『トリリオンゲーム』を彷彿とさせる。
相棒が映画好きの設定で映画ネタが多いのも個人的に好み。映画ネタを連発する部分も含めて、全体的に既視感があり斬新さはないものの、素人でも理解できるレベルのAIなどの弱点を突いて悪を欺く展開は痛快で、エンタメ小説として面白かった。 -
ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作だったので手に取った。人工知能に関するギミックが、これでもかというぐらい詰め込まれて食傷気味になる。メインのストーリーがぼやけるぐらいなので、ちょっとバランスが悪いかな。
-
参考文献リストでarXivとかIEEEの論文を引っ張ってくる"小説"は見たことが無い。
なんなんだこれは、うける。
初期伊坂幸太郎作品のようなキャラ立ちとテンポの良さがあってよい。
タイトルは変だけど内容がわかるのだけれど、もうちょっと何とかならんかったかという思いがある。 -
913-T
文庫 -
AI技術者と犯罪カウンセラー?的な2人コンビによる、現金強奪劇。
自分には合わず、飛ばし読みでした。 -
だいたいの人はそこそこ高評価のようだが。
煩雑な描写、ありきたりなSF機械、、ルパン三世ぽい感じのコメディタッチドタバタアニメ的な世界観。
竹田人造の作品
