裏世界ピクニック 6 Tは寺生まれのT (ハヤカワ文庫JA)

  • 早川書房 (2021年3月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784150314767

作品紹介・あらすじ

紙越空魚と仁科鳥子が裏世界で初めて出逢ってから、もうすぐ1年。大学でゼミに入った空魚は、謎の寺生まれの青年と出逢い――?

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ初の長編。今回は「怖いと見せかけて笑える話」がベースにあったようで、たしかに今までとは少し毛色が違う話だったように感じた。舞台も表世界と中間領域が中心になっていることもあって尚更そう感じたのかもしれない。後半はなんだかアタッカー2人+バフ持ちキャラパーティーによる特殊必殺持ちボスアタックみたいな展開になってて、やはり今までと少し違う物語を楽しんだ気分。しかし、空魚に対する感情が高まり過ぎてキャラ変したかのように狼狽える鳥子が可愛すぎる。

    「Tは寺生まれのT」
    大学3年生になった空魚、ある日鳥子や茜理に話しかけられるが空魚はその2人のことを知らない。そのままゼミに出席するが、担当教授から先週と違うことを言っているがどうしたのか?と問われる。空魚自身もどこかおかしいと感じながら、ゼミにいた男子生徒が自分は寺生まれだと言っていたことだけ思い当たる。その後また鳥子に詰め寄られ、空魚は記憶喪失なのではないかと言われる。

    最初はこのように始まり、何か異変が起きていることだけ分かる。回復後は茜理が今まで以上に巻き込まれて(自らの部分もあるが)いったり、DS研のことや意味深な終わり方などこの先が気になる状況になっている。裏世界からの干渉も気になるので次巻以降に期待。

  • 今回は長編(作者後書き曰く「劇場版」)で、扱うネタもいつもとはちょっと毛色が違うが、話の作りとしてはいつもの短編がそのまま長編ボリュームになったような感じ。物語の起伏はあるのだがそれをあまり感じさせない、ある種日常系のような読み味は長編でも実現できるのかと妙なところに感心してしまった。今回は前巻からの刊行期間が短かったので、この勢いで次も期待したいところ。

  • シリーズ6巻目は、1冊丸ごとの長編です。
    異常な認識に陥っているのに、それをそのまま誰も気が付かないのが、少し怖いです。
    それでも全体的に怖さは少な目です。

    今回はあまり裏世界に行かなかったので、次巻に期待です。

  • 今回ほどハラハラしたことないよー、裏世界ピクニック!
    寺生まれのTさん、怖すぎるし笑
    とにかくワタシは空魚ちゃんがいちばんやばいとは思っているのでそこが読みたい!
    アニメは終わっちゃったけど⑦楽しみにしてます!

  • シリーズ初長編。
    裏世界にはあまり行かずに、小桜と茜理も巻き込んで怪異に挑む。
    個人的な好みとしては、裏世界を冒険してほしい。
    読みやすく、毎回楽しく読めるのはさすが。

  • 安定の面白さ。続きが楽しみ。

  •  開幕から空魚の記憶喪失から始まり、瀬戸茜理を巻き込みつつTさんへ対峙していくという、普段とは違った長編となってました。
     今巻は怖さが薄めで裏世界へもあまり行かず、瀬戸茜理や小桜さんも出てきてと、此方側の世界に寄った話の様に感じました。また、空魚が鳥子との事や、後輩の瀬戸茜理の事などへ意識を向けている巻でもあったのだと思います。

     前巻で拾った?女の子もチラチラと出て来たり、潤巳るな様と交流したりと、段々と空魚が関わる人間が増えてきて、鳥子と2人だけではいられなくなってきている感じが見られ、空魚が今後、どう他の人間と関わっていくのか楽しみにしています。

  • 2021年3月ハヤカワJA文庫刊。書下ろし。シリーズ6作目。長編。いつもながら、裏世界の構築が緻密で、楽しめる。登場人物たちの行動と思いに、わくわく感がもの凄くあって、面白い。始まりの空魚の記憶喪失や、島子、小桜、茜理の動きに緊張感があり長編の持つメリットと相まって強く心に残ります。素晴らしい。

  •  軽快なやりとりが小気味良い。前巻は、露骨にいちゃついてる感じが、求めていたものではない気がしたが、なんか馴染んで来たというか。距離を詰めてきた鳥子に、ちゃんと応えてあげなきゃな、と前巻で決意した結果、今回はかなり努力しているのに加えて、人との接し方が自然と変化してきているのが良かった。人を通じて、自己の解像度を高めていく感じも良い。
     少しずつ変わっていく二人の関係と、空魚の在り方。4巻までのように、劇的なポイントが設けられている訳ではないけど、一冊通じて「今の二人」を堪能できる。
     裏世界の設定も、もう一段踏み込み初めているし、前巻でちらとしか出なかった話も、きちんと描かれている。こんなに長く続くとは思わなかったけど、続きも楽しみだ。

  • ネタ枠かと思ったら一巻まるごとTさんで驚き。
    概念としての組み込み方が面白い。
    オチよく分からなかった感あるけど、元ネタもオチが無茶苦茶だしなと妙に納得した。

  • 今回も面白かった。最初のパートの、視点がおもしろすぎる。

  • 南海のカツカレー、空魚ちゃんは辛いの大丈夫なのね。
    つか、ヒラメの盛り合わせを完食した鳥子の方がスゴイのか…

  • まさか寺生まれのTさんみたいなギャグ文脈の存在が、ここまで脅威として立ちふさがるとは…… 現代怪談をベースとしつつもそれがいびつな形で変容して現れるという本シリーズの怪異設定が見事にハマった感じ。とても緊張感があって良かった。

  • 「Tは寺生まれのT」
    記憶を失ってしまう。
    どこから現れるかも分からない状態で、突然やられたら対応しきれないだろうし避けれないだろう。

  • 空魚の記憶喪失から始まる六巻。実家のことが無ければこんなにぼんやりした子だったのかも知れないと思うと複雑な気持になる。恐怖や狂気を通して接触を図ろうとする裏世界を書いてきたシリーズの中ではコミカルな印象の強い巻だった。とても怖がりなのに大人としての責任を果たそうとしている小桜が健気で好きだ。

  • 間延びして来たぞ。大丈夫か。アンケート結果で止めされらない、人気なくなるまでのばされる。ラノベって、漫画週刊誌から前に戻って行くのか。

    面白いんだけど。

    次だ、次。

  • 『大長編 裏世界ピクニック・そら魚と寺生まれのTさん』という感じです。もともと《Tさん》はネタ枠なためか、いつもより恐怖成分は少なめ。準レギュラーとなったカラテカ茜理も参戦し、裏世界と表世界を行ったり来たりしながら進む冒険譚というテイストで、今まで一番エンターテインメント性が高く楽しい回でした。また《Tさん》の行動原理や『破ぁ!』についての考察が興味深く、なるほどと思いました。未だ明らかにならない裏世界の真意だけでなく、名前を与えられた”少女”が今後物語にどう絡んでくるか気になる。続きがとても楽しみです。

  • 二人の裏世界探索奇譚ももう六巻。いつも短編や中編の集まりたけれともこれは丸々一冊が「Tさん」に纏わる怪異という長編になっている。
    相変わらず読みやすくて面白かった。
    最初紙魚が記憶喪失になったあたりとか、全然噛み合っていない会話をしているのに通常進行していくところとかはなかなか気持ち悪くてよかったけれど、Tさん何度も出てきて「破ァ!」するので段々面白くなってきてしまった。
    過去作に出てきた彼女も出てくる。彼女、わたしはわりと好きなので和解は無理でもなんかもうちょい仲良く(???)なれるか、さもなくばまたこっぴどい裏切りとかしてくれないかなあとわくわくしてしまう。
    ものすごいパンチがある感じではなかったけれど読みやすくて面白い話だった。最後の小桜の様子も気になる。

  • シリーズ第6弾!
    今作はTは寺生まれのTの1本構成の、シリーズ初長編

    Tさん日常生活に紛れ込んでたり、初っ端空魚ちゃんの記憶が無くなってたり…Tさん怖っ
    名前が分からない寺生まれのTさん…「破ぁ!!」の破壊力が凄すぎる笑
    良い人なのか…裏世界らしくやばい人なのか………
    悩ましいタイプの怪談
    怖すぎないゾワゾワ感で面白い
    そして裏世界で出会った少女
    一体何者なのだろうか、7巻をこれから読むのが楽しみ

    実際はどんなネット怪談なのかなーって調べてみるとTさんは結構面白く描かれてて、人気な人なのかなぁと思ったり

  • 裏世界ピクニックシリーズ6。
    今回初めて長編となり、「寺生まれのTさん」が中心となってる。
    「破ァ!」という一言で異世界のものを吹き飛ばすTさんが空魚の敵となる。「破ァ!」を受けると異世界に繋がる記憶が封印されてしまったり、中間領域に飛ばされたりと苦戦する。
    ネットロアでは救世主というか全てを吹き飛ばすオメデたいオチに使われるようだが、敵として現れると神出鬼没で恐ろしい。
    ドタバタ感とナンジャコリャ感はいつもより倍増してるが、楽しく読むことが出来た。

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著者プロフィール

小説家。代表作に『裏世界ピクニック』(ハヤカワ文庫JA)、『そいねドリーマー』(早川書房)など

「2019年 『迷宮キングダム 特殊部隊SASのおっさんの異世界ダンジョンサバイバルマニュアル!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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