歓喜の歌 博物館惑星 III (ハヤカワ文庫JA)

  • 早川書房 (2021年4月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784150314835

作品紹介・あらすじ

博物館惑星創立50周年記念フェスティバルの夜、自警団員の兵藤健は国際的な贋作組織の摘発に臨むが――美をめぐるシリーズ大団円

みんなの感想まとめ

美術品を巡る事件を通じて、登場人物たちの成長や心の葛藤が丁寧に描かれ、読者は心地よい読後感を得られます。特に、主人公の兵藤健とその仲間たちの関係性が微笑ましく、安心感を持って物語に没入できるのが魅力で...

感想・レビュー・書評

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  • <ダイク>と健の成長と、美術品に対する接し方楽しみ方、作る側としての捉え方が様々な視点から綴られているのが自分も情動学習型データベースになった気持ちになる。ディケのダイク呼びが最後綺麗に繋がって、祝祭の晴れやかさが味わえた。
    丈次おじさん格好良いよね。

  • 好きな四字熟語は伏線回収。張り巡らされた伏線がするすると解かれて回収されていくのを読むときの快感は、なかなかほかにない。なによりも、それ伏線だったの?とこちらにも気づかないところにそっと仕掛けられたものがきれいに解かれたときの感覚は、なかなかほかでは得られない。

    博物館惑星のシリーズ3作目にして、大団円、としか言えないほどのエンディング。
    謎として残されていたものをきちんと解ききったうえで、1作目から出ていた人たちを漏らさず掬い上げて、登場させた。
    それにふさわしい舞台は、どこから仕込まれていたんだろうか。
    注意深く準備を整える詐欺師に騙されたくらいの気持ち。
    こういう騙しは、いくらでも食らいたい。

    2作目3作目で主役だった健のストーリーもひと段落を迎えて、これは次作はしばらく出ないのでは、これで終わりなのではという予感がしてしまうことだけが残念。

  • 博物館惑星のシリーズは、一作目を学生時代に読んでからずっと続刊を楽しみにしています。前作は主人公が変わったことで、ちょっとした寂しさを感じましたが、健と尚美のコンビは見ていて微笑ましく、すぐに好きになれました。今作は主人公が継続ということで、安心して?読み始めることができました。
    感想は、求めていたものをそのままお出しされた感じ。ビックリするような展開はあまりないものの、美術品を巡る事件を解決しながら、登場人物の心理を丁寧に掘り下げていく手法は、読んでいてとても心地よく、心がほっこりする読後感を得られました。
    前前作、前作と比較すると、SF要素は若干控えめに感じましたが、特に第一話の内容は読んだタイミングも相まって、考えさせられるものでした。カタルヘナ法という言葉をフィクションとリアルでほぼ同時に見ることになるとは…作者様の慧眼恐れ入ります。リアルではどうやら拡散防止に失敗してしまったようですが、今後どうなるのか注視しておこうと思います。研究室生まれの(しかも光る!)メダカが自然界で生き抜くことはかなり難しいとは思いますが、そこは生き物。某恐竜映画で言っていた「生命は道を探す」という言葉の通り、適応して生き残る系統もいるかもしれません。生物学の素養がないので、倍数体や単為生殖の方法など、知らなかったことを調べるきっかけにもなりました。
    総合して、若干のマンネリ、ご都合展開はありつつも、それは良い意味で王道ということで、私の好きなところとマッチして非常に楽しめました。尚美ちゃんの、健へのザ·ツンデレなところも一周回って新鮮ですね(笑)次があるとすれば、主人公交代なのかもですが、二人には次のシリーズにもぜひ登場して、その後どうなっているのか見せてほしいですね。

  • <ダイク>がユーモアも理解したりして、成長している。健との掛け合いも楽しいが、しかしこうなってくると<ラジェンドラ>や<キット>みたいになってきて、独自性が薄れてしまうような…。
    物語は短編集の形をとってはいるものの、アフロディーテ開設50周年記念式典に向けてそれぞれの話が微妙につながっており、最終話で一気にフィナーレを迎える。感動のレベルとしては『永遠の森』の方が勝っていた気もするが、盛り上がりはこちらの方が圧倒的。
    しかしこれで終わってしまうのは勿体ないので、一話完結で良いのでもっと書いて欲しいと思う。

  • 「不見の月」とあわせて「博物館惑星」の続編です。前作から20年近く経ってますが、物語世界も少し年月を重ねたようです。主人公はあらたに新人学芸員と警備員のコンビになりました。登場する芸術作品は、前作同様にSF要素満載の不思議な品です。いちおう大団円となってますが、まだ続編もできそうですね。学芸員をサポートするAIがこれから芸術とどう向き合っていくのか興味あります。

  • 素晴らしかった。歓喜の歌が脳内に響き渡る。この喜びをアフロディーテの皆と大団円で受け止める感覚。

  • 正に大団円
    途中ヒヤヒヤさせられたけど、歓喜の歌は、大勢の人の合唱こそふさわしい。

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著者プロフィール

1963年生まれ。SF作家。2015年、『放課後のプレアデス みなとの宇宙』のノベライズを上梓。他の著作に『おまかせハウスの人々』『プリズムの瞳』など。本作がはじめてのビジュアルブックとなる。

「2016年 『GEAR [ギア] Another Day 五色の輪舞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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