水野瀬高校放送部の四つの声 (ハヤカワ文庫JA)

  • 早川書房 (2021年7月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784150314927

作品紹介・あらすじ

言葉はすれ違ったままにしておかないほうがいいんです――弱小放送部に集った四人の高校生の一年を綴る、声と祈りの青春群像4篇

みんなの感想まとめ

高校生活のリアルな瞬間を描いた物語で、弱小放送部に集まった4人の成長と絆が描かれています。各部員が抱える悩みや葛藤を通じて、仲間とのつながりや言葉の力を再認識する青春群像劇です。放送部としての活動に挑...

感想・レビュー・書評

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  • 高校の放送部4人それぞれの放送部での物語でした
    青春小説になるのかな
    放送部としての活動について知ることができたし
    仲間とのつながりについても感じられました
    若いっていいなぁ

  • 2021年7月ハヤカワJA文庫刊。書き下ろし。四番の背中、晴天の競馬実況、舞台袖から遠くの君へ、消えない言葉、の4つの連作短編。それぞれ高校3年生の巌泰司、2年生の南条梓、1年生赤羽涼音、1年生白瀬達彦、を主人公にした4人だけの放送部の活動を中心に据えたストーリーが展開する。各話の展開と連作の組立が上手く、4人が互いに補完し合うさまが楽しい。出来すぎ感もあるが面白く纏っている。

  • 【収録作品】 四番の背中/青天の競馬実況/舞台袖から遠くの君へ/消えない言葉
     瑞々しく、甘酸っぱい青春。未来を信じられるのは幸せだ。

  • 私は高校生のとき放送部でした。
    そんなこともあって、何年か前に書店で見つけた本書を衝動買いしましたが、積読になっていました。
    最近ハヤカワ文庫の他作品を読んでいたので、ハヤカワ文庫繋がりで本棚から本書を手に取って読み始めると、本書は予想以上にとても良かったです。

    登場人物の4人とも、訳ありな事情がありそうです。
    それぞれの事情をミステリ的に明らかにしないで話が進むことにちょっと違和感を感じましたが、それも最初の第一話の巌くんの話だけで、第二話以降は気になりませんでした。
    おそらく、巌くんが野球部を辞めた理由が私にはピンと来なかったからでしょう。こんな理由で野球部を辞めるのかなと思ってしまったからです。
    しかし、第二話以降は、どんどん話に惹き込まれていきました。
    南条さんの話も良かったですが、白瀬くんの話がとても良く、まさかの赤羽さんの話では泣いてしまいそうになりました。赤羽さんが放送部に入った理由が何だったのか、それが明らかにされることで、それまでの物語が全く違った意味合いを帯びてきました。

    言葉によってすれ違うこともあれば、言葉によって分かり合えることもある。
    言葉は呪いであり、言葉は祈りでもある。

    私は、生まれ変わっても、高校生になったら、もう一度放送部に入りたい、そう思わせてくれる小説でした。

  • 校庭に響く音に心を奪われ、放送室に入ろうと衝動的に野球部を辞めて、放送部を作った泰司。四人以上じゃないと「部」として成立しないので、放送同好会という形で、一人だけ所属した。
    4月に入り、特に宣伝していないのに二人新入部員が入ってきた。Nコン(NHK全国高校放送コンテスト)を目指したい赤羽と白瀬。さらに二年の実況が好きな南條も半ば強制で入部し、放送部として再スタートした。
    その裏では、それぞれ四人の悩みもあった。部活や友人など、あらゆる悩みと向き合いながら高校生活を送っていく青春群像劇。


    四人の部員それぞれにスポットを当てて、進行していく群像劇でしたが、あの時の高校生活を思い出させるような雰囲気や爽やかさもあって、楽しめました。

    放送部として、あらゆる「初めて」を体験していきます。校内放送、実況放送、インタビュー、ラジオドラマといったことに挑戦していくのですが、その活動に取り組む姿に心が躍りましたし、爽やかさも感じました。

    初めてだからこそ感じる戸惑い、苦悩、後悔といったものが、部員にのしかかっていきますが、それをどう乗り越えていくのか。年齢は違えども、お互いに励まし合いながら挑戦していく姿に仲間の大切さ・ありがたさを感じました。

    その中には、言葉を発信することの難しさも込められていました。大丈夫だと思って発信した情報や発言が、のちに大きな影響を与えたり、心に強く印象を与えたりと様々な「形」となって相手に伝わります。

    改めて、伝える難しさを噛み締めました。

    伝えるだけでなく、個人個人が抱える人には言えない悩みも登場します。そのあたりの心の揺れ動きも丁寧に描かれていて、共感する所もあり、いつの間にかグイグイと引き込まれていました。

    その悩みを経てのそれぞれが体験する活動でしたので、より一層、心に響くものがありました。
    一皮剥いていく四人が今後、どんな活動していくのか楽しみです。

    気温が高い状況で読みましたが、読了後ちょっと爽やかな風が吹いたような爽快感があって、良い心地になりました。

  • 去年読んだ「読書嫌いのための図書室案内」の作者のものだが、評判もまずまずだし感じ良さげだったので買ってみた。

    校庭に響いたマイクの音に心を奪われ衝動的に放送同好会を設立した巌(3年生)。
    入学早々に入部届を出してきた涼音と白瀬(1年生)に、彼らに通学中の競馬実況を聴かれて入部してきた梓(2年生)。

    素人ばかりの放送部の活動とともに4人それぞれの悩みが語られる章立てだが、一番良かったのは梓の話。
    競馬を背景に親子の情を絡められると、私の好きなものと弱いもののミックスでもうダメだな。最後のリレーの実況は熱い。

    この作者、前作でもそうだったが語り口に何となく理に落ちたところがあって、本作でも話の流れをそうしたいのだろうけど、あれをそんな風に受け取るか?というところがいくつか気になった。
    巌のウジウジも白瀬のオドオドも涼音のイジイジもそこまでの意識過剰や刷り込みや囚われにならなくても良いのではないかと思えて、だけども、まあ、そういうところが高校生ってところかも知れないけどね。

  • 読みやすく、青春に相応しい一冊。

    読了後は爽やかになる。

  • 図書館本。ゼロからスタートした放送部の話。性格も育った経歴も異なる4人が意見を交わして実績と自信を積み上げる様がいい。

  • 南条編と白瀬編が良かった

  • 『他人に期待をすること。その期待に応えようとすること。そこで生まれる齟齬。』

  • 衝動的に設立された放送同好会に所属することになった4人は、それぞれ悩みを抱えていた。その悩みを活動を通して明らかにし、解決していく物語である。一番好きな話は、競馬実況女子の梓の話である。

    彼らがこれから歩む道には困難もあるだろうが、無事に部として活動できるようになれば良いなと思う。そして、部員も増えれば尚良しなのだが。

  • 放送部の4人の高校生のそれぞれの悩みや想いを部活を通して描く連作小説。個性も状況も違う部員それぞれのエピソードに部員全員が関わっていく様はまさに青春そのもの。懐かしさ、爽やかさに溢れる素敵な物語でした。

  • やっぱし実況かなー。

  • 「もう」じゃなくて「まだ」。
    つらいときは「もう」と思いがち。
    いつでも「まだ」でやる気を出せるかも。
    リレーの実況が面白かった

  • 言葉の魔力。青春小説。

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著者プロフィール

青谷真未(あおや まみ)
『鹿乃江さんの左手』で第二回ポプラ社小説新人賞・特別賞を受賞し、同作でデビュー。
著作に『恋する弟子の節約術』『水野瀬高校放送部の四つの声』などがある。

「2022年 『今日からお店始めます! ~昭和の小さな雑貨屋さん~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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