入れ子の水は月に轢かれ (ハヤカワ文庫JA)

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  • 早川書房 (2022年4月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (512ページ) / ISBN・EAN: 9784150315160

作品紹介・あらすじ

戦後のどさくさでできた那覇の店舗群。そこで駿が見たのは米軍やCIAが絡む沖縄の闇だった。沖縄本土復帰50年の節目に文庫化!

感想・レビュー・書評

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  • 序盤のみ読んで、それから長らく積読にしてて数年越しにようやく読み終えた。

    沖縄の歴史とそれに纏わる個人の話が何重にも重なって、謎が解けていく過程に来ると一気に読み進められた。

    暗渠に迷い込むことを考えるとゾッとする。木製のマンホールの蓋とか恐ろしい…。

  • デビュー作ということで詰め込み過ぎだったり風呂敷の広げ過ぎも感じられたけれど無事に読了。駿くんさんが自分と家族と向き合う部分がよかった。

  •  日本復帰前、ベトナム戦争の時期の沖縄の歴史をテーマに据えた作と聞いて、さっそく読んでみた。第8回アガサ・クリスティー賞受賞作、第5回沖縄書店大賞準大賞受賞作。著者にとっては本格的なデビュー作とのことで、語りや展開には粗さも目についたが、ガープ川の暗渠をめぐって次々と起こった変死事件の謎が、闇の中に押し込められていたベトナム戦争時代の負の記憶と結びつけられていく展開は力強く、読みごたえもあった。
     米軍占領下の人々の複雑な生の軌跡と、ベトナム戦争時の沖縄の複雑な立ち位置とが、一方ではカネのためには何でもしてしまう男を育て、他方では後ろめたい記憶を抱え込んだまま他者とのコミュニケーションを拒む男を作り出してしまった。沖縄がたどった歴史には無知だけれど、彼自身も家族との関わりで鬱屈を抱え込んだ駿と、元行政官僚で沖縄の歴史には詳しいくせに、自分の思いばかりを優先し他者を省みない健との息の合わないバディ関係も、韓国映画のようで楽しめた。

  • えっこれ普通に天才登場じゃない?それが言い過ぎなら最大限譲歩したとしても若手の超新星。なんでもっと話題になってないんだろ?
    空間的なスケールも小さな島にとどまるかと思いきやはるか海を越えるし、時間的なスケールも戦後から70年代に飛んで現代。壮大すぎるでしょ。
    鍵になる沖縄史の生き字引的な存在を都合よく出しているので普通ならわざとらしくなると思うんだけど、生き字引が最も個性的なので全然気にならない。沖縄の人ってみんなこんな感じなの?まさかね?
    小さな個人の短い歴史の物語が大きな物語に対置されていて、立派に対峙している。包含されたりせずに独立しているので、個人の歴史は土地の歴史に引けをとるようなものではないなーと思った。

  • 終戦後からのガーブ川やその周辺の歴史を面白く読みました。雰囲気もいいです。会話がみんな沖縄のイントネーションで聞こえてくるのは流石だと思います。
    キャンデスについては、ウチナーンチュの誰一人として思いつかないのが不自然です。ナイチャーの私にも最初から分かっていました。
    名探偵が出てくる訳ではないので、解明に手間取るのはしょうがないのでしょうが、少し整理してほしい場面もありました。

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