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Amazon.co.jp ・本 (640ページ) / ISBN・EAN: 9784150315221
作品紹介・あらすじ
2084年の世界を舞台にしたSFが23篇。『ポストコロナのSF』に続く日本SF作家クラブ編の書き下ろしアンソロジー第2弾。
感想・レビュー・書評
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日本SF作家クラブ編集である。2084年を舞台にした、23人の作家の短編を集めた書下ろしアンソロジー。
ディストピア小説の傑作「1984年」から100年後を予言する? いや、作家は予言者ではない。己の想像力を吐き出しているのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読みごたえ抜群のSF短編集。
23人の作家さんが描く、
2084年の世界。
未来すぎてついていけないお話も
ありましたけど笑
なんだかとんでもない世界に
突入するのかしら、これから…
男性が冷凍される世界や、
人類が陸から海で生きるようになる世界…
未来が
楽しみなような、
恐ろしいような。
衝撃たっぷり味わえる一冊でした♪ -
少し不思議系からハードSFまで、今の日本のSF界の充実ぶりが伝わる一冊
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日本SF作家協会によるアンソロジー第二弾、『2084年のSF』読了。昨年の『ポストコロナのSF』に続き、年刊にしていくんでしょうか…
空木春宵「R__R__」が秀逸。これはいい百合SF。
しかしながら他にはあまりグッとくる作品がなかったなぁ。。個別には好きな作家もちらほらいたのだけれども、オーウェルに引っ張られてか想像力が制約されたのか、もっと自由なアンソロジーであってほしかったような。 -
『ポストコロナのSF』に続く日本SF作家クラブによるアンソロジー。オーウェルの『1984年』の100年後、というお題で書かれた23編。『ポストコロナ』もだいぶ面白かったがよりぶっ飛んだ設定が多くて大変良かった。『1984年』をどこまで意識したりオマージュするかもそれぞれで、想像力を解放してくれればどちらでもいいんだけど、それでもやっぱり『R___R___』の二重思考をあれだけ表現した筆致は凄すぎてニヤけた。あとは短編だからこそではあるんだけど『男性撤廃』は長編にするか『女性撤廃』との二本立てで楽しんでみたくなった。
事実が小説より奇なりなんて、ぶっ飛ばせ。 -
寝る前に一つずつ読んだ。難し過ぎず設定を味わえて、私にはちょうど良く楽しく読めた。
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ジョージ・オーウェルのディストピアSF小説「1984年」の100年後の世界の話を、比較的若手のSF作家に執筆してもらったアンソロジー。日本SF作家クラブ池澤会長が「ポストコロナのSF」の第2弾として打ち放ったもの。ここのところ最近のSF作家について積極的に情報収集・作品の読了を進めていることもあり、全23人の半数以上には覚えがあり、実際に作品を読んでいる。これまで各種アンソロジーに触発されて、積極的に読み始めた作家も何人かいて、その点に於いてはアンソロジーという企画にはとても感謝している。長編を読む機会は幾分下がったが、それを以ってしても見返りは大きいと考えられる。今後も継続企画を予定しているとの情報もあり、大いに期待する次第である。
ただ、企画の壮大さに対して、各作品がやや小粒だったのが気にかかる。設定が62年後の世界との緩やかな縛りというのは、ポストコロナと同じ様な縛りに思え、2084年の世界にどれだけ迫れているかは何とも言えない。テクノロジーの革新にもムラがあり、社会性の変化がどれほど変質しているのかは予測不可能な面がある。ここはその設定が単なる努力目標に過ぎないと自分を納得させれば気持ちも軽くなるし、作者の皆さんも2084年の世界を予測することに拘っている方はあまり多くはいないようだ。
本書は7つのカテゴリーに大別されており、読む際にはそのカテゴリーを事前に頭に入れておくと比較的読み進めやすいと思われる。アンソロジーの書評なので各作品に対してコメントしたいところだが、23人についてここで述べるのは正直しんどい。それで、気になった作家・作品のみ提示するのに留める。
〇 タイスケヒトリソラノナカ:福田和代
VR+αのアイディア
〇 Alisa:青木和
AI依存性社会
〇 目覚めよ、眠れ:逢坂冬馬
躁鬱病の決定的な治療薬がない現在に対し、睡眠をコントロールするという脳に直接関与する薬が62年後開発されていることは別に不思議ではないだろうと思っていたら、なんと挫折したようだ。やはり薬と副作用は切っても切れないものなのだ。
〇 男性撤廃:久永実木彦
何故、人間は男女に分かれているのか、生殖をしなければ生き延びられないのか、その様な基本的な科学的事実・前提を理解していれば普通の与太話に見えてくる。しかし、AIのお陰で男性が弾圧されるとは・・・このAIを作ったのはカルトな女性だな。
〇 カーテン:麦原遼
脳に損傷を受けて長期間に亘って眠り続け、ある日突然意識を回復したら・・・という前提の話はこれまでにも沢山ありすぎて、よほどインパクトが無い限り、新規性が無い限り、人々にすぐに忘れ去られてしまうだろう。残念でした。
〇 見守りカメラis watching you:竹田人造
嫌な話
〇 フリーフォール:安野貴博
62年後だって、炭素とケイ素とでは決定的な差は改善されることはないだろう。炭素化合物というのはそのようなもの。つまり、意識のスピードはコントロールできるけど物理的なスピードはアンタッチャブル。
〇 春、マザーレイクで:櫻木みわ
進撃の巨人だと、壁の中の王都周辺で平和に一生暮らす人達でしょうか。
〇 The Plastic World:揚羽はな
使い古されたアイディア。習作?
〇 黄金のさくらんぼ:粕谷知世
これも習作?
〇 BTTF葬送:斜線堂有紀
あ~あ、生まれ育った街の映画館に行きたくなった。薄暗くて汚れていた入口付近が思い出される。
〇 未来への言葉:高野史緒
ライトSFだけどちょっと感動した。久々に心温まる話で幸せな気分になった。
〇 混沌を搔き回す:春暮康一
春暮康一らしい作品。ストーリーの安定感が半端無い。こんな超短編でも手抜きをしない。話は逸れるが、リュウグウからサンプルを持ち帰ったJAXAのはやぶさ2のことを春暮康一はどの様に受け止めているのだろうか?
選外
〇 自分の墓で泣いてください:三方行成
〇 R_R_:空木春宵
〇 情動の棺:門田充宏
〇 祖母の揺籠:池澤春菜
〇 至聖所:十三不塔
〇 移動遊園地の幽霊たち:坂永雄一
〇 上弦の中獄:吉田親司
〇 星の恋バナ:人間六度
〇 かえるのからだのかたち:草野原々
〇 火星のザッカーバーグ:倉田タカシ -
ジョージ・オーウェル『1984』の100年後をコンセプトにしたアンソロジー。企画は楽しいけどコンセプトのせいかどの作品もディストピアになっている。科学技術が進歩しても楽しそうな未来になっていない。
能天気に未来を礼賛する作品も読みたかったなぁ。 -
「1984年」のオマージュとして企画された23人の作家によるSFアンソロジー。ディストピア小説のオマージュだからか、暗いというかなんというか。
2084年という未来を描いた物語であるのに、未来は無限で輝かしい、みたいなキラキラした物語はないように思いました。拡大する世界、進歩する科学、それらの速度に追いつけない個人の精神世界。その乖離を埋めるための科学が、さらに隙間を広げてゆく、かのような。
知らないうちに、世界と社会とのずれが生まれていて、小さいものが無視できないほどの存在感を持ち出してしまって、押しつぶされそうになってしまった、という恐怖がある。そんな読後感です。
自分と他人、自分以外のものとは決して相容れないということが目視できてしまった、ということかなぁ。それを埋めるための科学技術が、断絶をより際立たせるという結果になってしまった。
全体的にそんな印象になってしまった「2084年のSF」です。ただ『R__R__』だけが、不安や閉塞感をぶっ飛ばそうとしてくれる。抑えきれない衝動と、それに突き動かされる情念。いい。
「1984年」オマージュであることを思えば、「2084年のSF」という本自身に閉塞感を感じても仕方のないことか。その状況をぶっ壊す兆しになるのが、自分にとっては『R__R__』だったのかもしれない。 -
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様々な方向の作品が読めて良い。特に気に入ったのは、斜線堂有紀「BTTF葬送」。未来の話なのに大変ノスタルジックな筆致で描かれるのが新鮮。遠い未来の主人公と現代の読み手との感情のシンクロさせるような仕組みが素晴らしい。竹田人造「見守りカメラ is watching you」もよい。リズミカルにユーモラスに描かれるが、その実、近い将来の問題を描き出してて、笑いながら読んで、読み終えてどきっとする。十三否塔「至聖所」も、オーソドックスではあるが、だからこそ未来のお話なのに足のついた物語としてのギミックがよい。春暮康一「混沌を掻き回す」も、テラフォーミングという大掛かりな装置を巡る世界の動向を、確かにそのような事態が起きてしまいそうだという、ミステリチックなお話で積み上げる。ご都合主義、そのようなもの、とされているところの裏に踏み込むことで、現実的な質感のある物語になっている。
こういうアンソロジーなので、方向性がバラバラなのは仕方ないとしても、もう少し並べ方を工夫するとか、テーマ絞るとかできなかったのかな?というのは正直なところ。読んでて単調に感じたり、人絞ってもう少しページ数割り当てた方が良いのでは?とか思ったり。 -
日本SF作家クラブによるアンソロジー。前作「ポストコロナのSF」の執筆陣がリアルタイム・オールスターみたいな陣容だったのに比べると、ニューフェイス寄りの人選。他にも、逢坂冬馬氏がSFを書くことを、恥ずかしながら迂生はここで始めて知った。そのせいか、作品の傾向もバラバラ、出来の方も玉石混交とまでは言わないが、かなりばらつきがある。SFの濃度(?)も、普段SFを読まない読者に配慮したような作から、尖りすぎて、ほとんど何が書いてあるのかさえ、理解できないようなのまである。とりあえずは、この幅の広さを楽しんで、趣味があった作を愛でればいいと思う。個人的に気に入ったのは「至聖所」、「移動遊園地の幽霊たち」、「男性撤廃」辺り。
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《目次》
「タイスケヒトリソラノナカ」福田和代
「Alisa」青木和
「自分の墓で泣いてください」三方行成
「目覚めよ、眠れ」逢坂冬馬
「男性撤廃」久永実木彦
「R__R__」空木春宵
「情動の棺」門田充宏
「カーテン」麦原遼
「見守りカメラ is watching you」竹田人造
「フリーフォール」安野貴博
「春、マザーレイクで」櫻木みわ
「The Plastic World」揚羽はな
「祖母の揺籠」池澤春菜
「黄金のさくらんぼ」粕谷知世
「至聖所」十三不塔
「移動遊園地の幽霊たち」坂永雄一
「BTTF葬送」斜線堂有紀
「未来への言葉」高野史緒
「上弦の中獄」吉田親司
「星の恋バナ」人間六度
「かえるのからだのかたち」草野原々
「混沌を掻き回す」春暮康一
「火星のザッカーバーグ」倉田タカシ
「SF大賞の夜」榎木洋子 -
都知事候補の作家のだけを読む。天才すぎて難しい。
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桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1311032 -
玉石混交
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残念ながら,突飛な予想だにしない未来予想図を描いた作品はない.現実は小説よりも奇なり,恐らく本当の2084年は,現在の延長線上には存在せず,何らかの革新があるか,あるいは絶滅があるか….
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『ポストコロナのSF』もおもしろそう。
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●サプライズニンジャ
●無眠社会→生産性至上主義→安楽死
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その昔、星新一を読んでた頃はもっと単純にSFは面白かったと思う。今、NHKでその星新一のドラマをやってるが、なんか意味を持たせようとすると単純には面白がれないんだよな。そしてこの本。タイトルも装丁も興味を引いたから借りて読んでみたけど、まぁ23編あって面白いなと思えたのは片手あるかないかだった。
近未来、なるほどこうなる可能性はあるよなって思えた話はまずまずだったけど、火星の話とかになるともう、何言ってんだかよくわからなくなって、ページをめくる手だけが早くなった。
最後の話が一番つまらなかったな。
日本SF作家クラブの作品
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