走馬灯のセトリは考えておいて (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 208
感想 : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150315375
#SF

作品紹介・あらすじ

文化人類学、SF、バーチャルアイドル――《信仰》をテーマに繋がる柴田勝家の真骨頂。「クランツマンの秘仏」ほか全7篇の短篇集

感想・レビュー・書評

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  • 宗教とか生と死とに関連するSF短編集。
    「火星環境における宗教性原虫の適応と分布」は宗教の伝播を原虫に繁殖になぞらえて論じています。固い文章でもっともらしく書いていますが、こういった遊びがいかにもSFです。
    表題作である「走馬灯のセトリは考えておいて」は、ライフログや日記などから、死後にその人の人格(もしくは人格を模倣するもの)をAIとして残せるようになった世界を描いています。死後に人格が残るお話はほかにもいろいろあるし、いつか実現しそうな技術ですが、現実としてはどうなんだろうとか思ってしまいます。でも作家死後にAIが続きを書いてくれるとかはいいかもと思ってしまったり。

  • 最新科学技術と人々の繋がり、想いが描かれていくような短編集。噛み合わせの悪そうな題材がどこまでもエモい。バランス感覚が本当にすごい。
    表題作は死後データベース化される世界でのVtuberのリバイバル。タイトルやばない?

  • 「絶滅の作法」と「走馬灯のセトリは考えておいて」が出色。

  • 913-S
    新着図書コーナー

  • 「オンライン福男」 年末年始に読むにはぴったり。福男のニュース観ながら、銀河系規模じゃなくてよかったねえ、ゴールに簡単にたどり着けてよかったねえ、と思った。
    「クランツマンの秘仏」あるのかないのか。異常論文のアレ。異常論文って要するに壮大なホラ話だよね。クランツマン哀れ。
    「火星環境下における宗教性原虫の適応と分布」も異常論文。
    「姫日記」はっ?!武将作家誕生秘話か!
    「走馬灯のセトリは考えておいて」
    かつてのヴァーチャルアイドルがAIで甦り自分の葬式としてのラストコンサートのステージに立つ。
    その中の人は。

  • 絶滅の作法は面白かった

    表題作について
    面白かった。解説も含めて、アバターを被ったアイドルであるブイチューバー、また一般のアイドル、推し活について考えを深めることになった。50年後はどうなるんだろう。

  • SF短編集。いずれの短編も良いが、特に表題作が面白かった。文化人類学とオタクカルチャーを掛け合わせることで、死者と生者の境を取り払うビジョンが素晴らしい。Vtuberやアイマスに造詣が深い作者がノリノリで書いているのが伝わる「いま」のSF。

  • そこで一つの名前を手に入れる

  • Vtuberを題材にした文学や議論もかなり増えてきて、技術も日進月歩。もはやSFとの境目が曖昧になってきたけど、やっぱり魂の所在についてはずっと考えてしまう。全部同じ人が書いてんの?ってなるくらい雰囲気がバラエティ豊かで面白い。表題作と届木ウカさんの解説目当てだったけど、クランツマンの秘仏が骨太でかなり刺さった。仏像、大好きだからな。

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著者プロフィール

SF作家。ペンネームは戦国武将の柴田勝家にちなんだもの。1987年、東京都生まれ。成城大学大学院(文学研究科日本常民文化専攻)在学中にハヤカワSFコンテスト・大賞を受賞し、『ニルヤの島』で2014年にデビュー。このほか著作に、『ワールド・インシュランス』(星海社FICTIONS)、星雲賞日本短編部門を受賞した表題作を収録する『アメリカン・ブッダ』(ハヤカワ文庫JA)などがある。

「2022年 『メイド喫茶探偵黒苺フガシの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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