AI法廷の弁護士 (ハヤカワ文庫JA)

  • 早川書房 (2024年4月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784150315696

作品紹介・あらすじ

AI裁判官が法廷を仕切るようになった日本。不敗と名高い弁護士・機島雄弁はハッキングを駆使して勝訴を掴み、事件の真実へと迫る

みんなの感想まとめ

近未来の日本を舞台に、AI裁判官が導入された法廷で繰り広げられるミステリーが描かれています。主人公の機島雄弁は、不敗のハッカー弁護士として、AIのアルゴリズムの隙間を突いて勝訴を目指します。物語は複数...

感想・レビュー・書評

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  • 決して仮想とは言えない近未来、判事はAIと言うソフトにとって変わられた。
    人々は、徐々にAI法廷を受け入れ始めていた。
    しかし、そんな中、機械と化した法廷を冷静に分析する男がいた。機島 雄弁。
    AIを騙して勝訴を勝ち取るハッカー弁護士。
    様々な依頼をこなしながら、この国の正義を巡る一大事件に挑む。

  • まったく事前情報なく書店で偶然見つけたので購入しました。本書では4つのケースが収録されていたので、最初は短編集かと思いましたが、実はすべての話がつながっていて、最後にクライマックスとして大きな謎解きがされており、それはそれで面白かったです。


    ネタバレになりますので深くは書きませんが、本書の前提として裁判官がAIになった世界が描かれています。裁判数が激増し、かつ裁決までの時間がかかるという状況で、裁判官をAIにすることでその効率化を図ったわけです。主人公は人間の弁護士ですが、本のオビにも書いてあるように、アルゴリズムの穴をついてでも(汚い手を使っても)勝訴を勝ち取るという凄腕弁護士です。


    最近公開された映画で「マーシー:AI裁判」というものがありました。これもAIが裁判官という想定でしたが、サスペンス的謎解き要素は面白かったものの、裁判官がAIである必然性があまり感じられなかった。それに反して、本書のAI裁判官は、コンピュータプログラムであることや、その作り手の人間が背後にいることなど、「AI裁判官」ならではの落とし穴がふんだんに盛り込まれていて、なるほどと思わせる箇所が多かったです。また登場人物(人間)の個性も面白かった。一番印象に残ったのは、ケース2で登場する、脳波義手を背中に10本つけている千手樟葉というキャラクターでしょうか。普通の人間を「二本腕」と格下扱いするのですが、本書の主題である「AI裁判官 vs ハッカー弁護士」とは別のところでも興味深い味付けがある印象です。

  • Amazonの紹介より
    複雑化していく訴訟社会にあって人間の代わりにAI裁判官が導入された日本。省コスト化・高速化により訴訟件数は爆増、法曹界は困惑とともにバブルに沸きながらAI法廷を受け入れ始めていた。そんななか、機械と化した法廷を冷徹に分析する男が1人――不敗弁護士、機島雄弁。AIを騙して勝訴を手にするハッカー弁護士が複雑怪奇な依頼をこなしながら、この国の正義をめぐる一大事件に挑む。気鋭のAI法廷ミステリ!



    裁判官がAIというなんともありえそうで衝撃を受けたのですが、何でも勝利へと捩じ伏せていく弁護士の破天荒ぶりが、コミカルで面白かったです。どことなくテレビドラマ「アンチヒーロー」の主人公を彷彿させるような雰囲気でしたが、
    色んな意味でニクい弁護士でした。

    もう何でもアリ⁉︎と思うくらい、どんどん裁判がひっくり返っていくので、どう着地していくのかが楽しみでした。
    それにしても、要は言葉の解釈で変わるんだなと思いました。真実はどうあれ、勝利すればいいということに何だか複雑な気持ちになりました。

    これからもしかしたら、AIの裁判官が登場するかもしれません。それに先立っての物語は近未来ながらも画期的で面白かったです。

  • まず近未来日本にAI法廷が導入される経緯が良い 凄く納得できしかもソレが伏線となり物語の主題として通して読めるのも最高

    主人公事務所に特殊能力を持った押しかけ助手が居付き というくだりは ありがちな展開だと若い女性がこの役に充てられるがそうじゃないところも気に入った

    ゲームの逆転裁判よろしく逆転に次ぐ逆転な裁判劇が連作短編で4つも読めてしかも最終話では… 
    とにかく面白かった 今年のベストはこれかな

  • AI裁判官が導入された世界線。
    その仕組みを理解することで裏を書き無罪を勝ち取り続ける主人公。
    プライド高い系かと思いきや、1話で弁護した野下君との掛け合いはテンポよく、してやられることも……。警戒していたより読みやすかったが、ラストのこの物語の根幹とも言えるシステムの謎については、正直私は1度では理解できませんでした……ちょっと理系ワードすぎるというか、言葉の羅列に分からないという意識が先立ってしまい理解できなかったので、そこだけすぐに再読し、ようやく自分なりに落とし込めました。
    そのため少し好みが分かれるかもしれないなぁと言う印象を受けたかなぁ

  • AIを使用した法廷を舞台にしている裁判劇だが、AIが弁護人の服装などを加点項目にしているところなどはそれで良いのかとは思った。ただ裁判の進み方などは相手がAIでありロボットにしか認識できない情報を利用する場面などがあり興味深かった。バックドアがあるのでは?という懸念についても話に登場するので楽しめた

  • AIが裁判官となった近未来の日本。
    そこで繰り広げられる、ハッカー弁護士の法廷魔術。
    しかしその裏には、日本にAI裁判官が導入された際の秘密が関わっていた。。。

    うん、前作に引き続き、竹田人造節とも言うべき軽妙なタッチとあくの強いキャラで繰り広げられる近未来法廷劇。なかなか楽しめた。

  • 最後に透明な証人のところあたりから一気にAI技術の話になって難しかった。
    しかしすごく読みやすくて面白かった。好き。

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