堕天使拷問刑 (ハヤカワ文庫JA)

  • 早川書房
4.09
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本棚登録 : 449
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (912ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150315870

作品紹介・あらすじ

中学生のタクマを待ち受けていたのは、魔術崇拝者の祖父の密室死、ある一族の女三人の斬首、「月へ行きたい」と呟く謎の少女……

感想・レビュー・書評

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  • あの入手困難名作が遂に文庫化!閉鎖的村社会での主人公と不思議な雰囲気を持った少女との純愛推理小説。
    魔術崇拝、村社会、異形な因習、首切り殺人とまさに悪魔的要素がライトで端正な文章で綴られ飛鳥部小説世界に無理やり引き摺り込まれる!
    竹本健治解説も面白く、文句無しの良作!

  • ラノベかってくらい読み易い。体感400ページ。内容は実質エロゲなので新鮮味はなかった。むしろ凡庸・王道であり安心感がある。諸要素の「ごった煮」だともぜんぜん思わない。本作が好きな人は逆に00年代エロゲをいろいろ漁ったほうがいい。

    私は「純愛」アンチなのでもちろん京香さん派です!


    7000字の感想メモ→
    https://note.com/kksk/n/n3349f1272362

  • 自分が中学二年生なら恐らく心酔していた。
    一日どころか何日かは何も手につかず、ひたすらに脳内で好きなシーンとかを延々反芻してたに違いない。

    大人で良かった。

    美しい少年少女が多い。ストレートに多い。
    あらゆる中二心をくすぐるワードが出てくる。ちょっぴりむず痒い気持ちになる所もあるけど悶絶するほどではなく、イタ気持ちいくらいの塩梅。

    天使と悪魔と殺人とトリックと哲学的な会話と世界の崩壊を匂わす演出とか、すべての思春期達が惹かれる要素全部盛りって感じ。

    主人公が非常に大人びている。話の構成上そうなるんだろうな~と思いつつ、時折顔を出す年相応さが素直に可愛い。

    超自然的要素の絡まる推理小説が好きな人にはお勧めしたい。どんでん返し要素が好きな人にも。

  • 堕天使拷問刑
    #読了

    現時点で令和出版界で最大の功績は、この書物の復刊ではないか?と個人的に思う。
    それほど素晴らしい小説だった。

    ひいては白水社の『中世への旅』シリーズを皮切りに、5000部限定の復刊となった本作。
    単行本を購入してくれた方がいるから文庫が出せる。
    芳林堂書店様凄すぎる

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