裏世界ピクニック あり得るすべての怪談 (10) (ハヤカワ文庫JA)

  • 早川書房 (2025年3月19日発売)
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感想 : 8
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784150315900

作品紹介・あらすじ

この現実と異なる謎だらけの危険な裏世界、その開拓を進めていく空魚と鳥子。ふたりが出逢う新たな怪異とは? SFホラー最新巻

感想・レビュー・書評

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  • 2025年3月ハヤカワJA文庫刊。書き下ろし。シリーズ10作目。裏膝枕って知ってる?、あり得るすべての怪談、アンダーグラウンド・ピープル、の3つの連作短編。裏世界が小桜の怪談クラフトに反応している?!なんという興味深い展開!!。空魚と鳥子ファミリーの活躍は超弩級だ。空魚と鳥子だけの裏世界探検もあり、豪勢な展開はとても満足。

  • あーやっぱり面白いわー。
    なんでこんなに面白いの?
    空魚と鳥子のコンビが裏世界を冒険するはなしがいちばん好き。
    今回は最後の「アンダーグラウンド・ピープル」が最高に面白かった。
    あらゆる怪異が裏世界に通じるとしたら、中間領域ももはや安全なんかではなくて、2人だけがこの世界にいるわけでもないだろうし、この先どんなヤバいことに巻き込まれるのか考えたらワクワクが止まらない。
    鵺を狩りにやってくる狩人のはなしも楽しみだし、1年に1回はきつい。2回新刊出して欲しい!!

  • 面白いことがわかっている程度には面白い。
    巻数が長くなる小説は苦手なのだ。間延びして。おじさんには恋愛関係のところは、本当に興味引かないし。散々昔悩んだしなあ。

    最近いいのは、魔術師が似非でないところ。
    なんとなくでっぷりしたおばさんだと思っていたら、イラストがスッキリダイナマイト美人だったのでちょっとビビった。

    そろそろ本質に踏み込まないかなあ。

  • 前回最後の鳥子のおっかない一言「膝枕って、なに?」の続きから始まる今回。鳥子が示す嫉妬への罪悪感でこんな恐ろしい怪異に遭遇する空魚にちょっと同情しますね。さて今回は、前回蒔かれた種が育ってきたことを確認する回でもあって、特に<カイダンクラフト>の使われ方が興味深い。それに加えて裏世界寄り中間領域への対応も新たに見出されて、これらが今後の展開にどう活かされていくのかが楽しみです。続編をお待ちしております(次も1年後かな…)。

  • 閏間冴月の遺したリンフォンと辻によって表世界と裏世界の間に在る中間領域での危険の対処法が分かった。辻にとっては煙草。空魚にとっては鳥子。私にとっては珈琲だろうか。恋愛と怪談の類似性についての空魚の持論も興味深かった。何となく空魚は主体性を奪われることに酷く敏感な気がする。それは彼女の過酷な過去のためか。今の彼女は本来の人格なのだろうかという疑問も未だ残る。

  • 閏間冴月が残した地雷は脅威でしかないですが、それをただのタバコ1本で解決できるとは。しかも空魚や鳥子、るなのようにわかりやすい裏世界由来の技術ではない手段で。これは裏世界側への新たな対抗手段になり得るかもしれません。

  • 6月15日読了。購入。

  • 「紙越さん、泣いてたじゃないですか。私の膝枕で」
     潤巳るなの言ったその一言が引き金になったのか、今回は膝枕の怪談に振り回されました。鳥子が度々口にする裏膝枕、気が付くと乗せられている電車内、徐々に近づいてくる〈猿夢〉。段々とヤバくなってくるのは分かるのに、その中心にあるのは膝枕で何かおかしいし、何をされそうになっているのかが分からないのが殊更恐怖を煽っている様に感じました。最後に喫茶店で目覚めてからも、本当に膝枕の呪縛から逃れられたのか、いまいち確信が持てなく恐怖が後を引いている感じがしました。

     後半の話では戸館さんの話に出ていた熊が登場。怪談の怖さとは違う、野生動物と対峙した時の怖さが出ていました。
     熊から逃げた先では〈かたす駅〉が登場。数の差もあり今までで1番の窮地に陥りましたが、鵼になる事で中間領域の様相を変える事に。窮地に陥った空魚は毎回、斜め上の解答を出してくるので驚かされます。

     最後に出てきた熊の死体やホーンドマンが次回の話になると思いますし、楽しみにしております。

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著者プロフィール

小説家。代表作に『裏世界ピクニック』(ハヤカワ文庫JA)、『そいねドリーマー』(早川書房)など

「2019年 『迷宮キングダム 特殊部隊SASのおっさんの異世界ダンジョンサバイバルマニュアル!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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