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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784150400088
みんなの感想まとめ
テーマは、管理社会とその恐怖、そして現代社会の分断です。作品は、暗い雰囲気とバッドエンドの結末が特徴で、読み進めるのが難しいと感じる読者も少なくありません。しかし、その中には社会主義の脅威や、エリート...
感想・レビュー・書評
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読了できず・・・(涙)
知的な同僚さんに「私のイチオシです」と以前からオススメされていたのをようやく今年の夏休みに読もうと決意して借りたまま2カ月が過ぎ・・・。
遂に今週読み始めましたが60ページしか進まず、最後の100ページを斜め読みして断念。
ごめんなさい・・・。来週返却することにします。
ちなみに私がオススメしたのは、『風が強く吹いている』です!こちらは読んで感想もいただいていたのですが・・・。
彼はコンピュータやら数学の読み物やらも含めて、海外の本を愛読している模様で、これもその1冊。
何度も読み返しているそうですが、私には難しかったです。
こんな私が言うのも何ですが、
背すじがスーッと冷たくなる、不気味な世界がそこにあります。部屋に置かれたテレスクリーンなるもので、行動はつぶさに監視され、脳内にある思考や思想も相手はつかんでいると思われる。『偉大なる兄弟』を頂上にしたヒエラルキーが存在し、他の人(家族も含まれる)
により互いに監視されていて疑心暗鬼に苛まれている。
テレスクリーンに毎日決まった時間に流れるプログラムには、憎悪を増すようなものや、体操といいながらも為政者の言うがままに動く国民を養成するものが仕組まれており、視聴する側は決して意に背かず従順であることを常に証明しなければならない。
こうなってくると、自分の意志や想像、思考といったものは邪魔なものになってしまう。
繰り返される『偉大なる兄弟』の表記。
機械だけでなく、人と人が互いに監視しあう日常。
1948年頃の作ということだが、現在の情勢とあまりに似通っているように思え、不安になる。
この時代の空気感と現在が偶然同じというより、一握りの人間が圧倒的多数を支配したいという欲を持つのは、そして、そうすることが結局は全体の効率と幸せを担保すると信じていることが普遍的なことなのか。
どこかの遠い国の話と思って、恐ろしいと思いながらも自分のこととして考えられない私。
日本にだってセンサーやカメラが人の動きを掌握していて、TPP やら集団的自衛権やら世界の渦に巻き込まれて呑気にしていられないはずなのに、考えることが億劫で、すでに思考停止しているといえる。
本のこちら側にいたはずなのに、すでに本の中の住人だったのかも?
そんなことをつらつら考えただけでも、この本と出合った価値はあると思われます。
再チャレンジするか、新訳版もあるようなので改めて戦いに挑むか。
どちらにせよ、もう少し寝かせておくことにします。 -
正直に言うと、読んでいる途中で何度か挫折しそうになりました。SF小説とは思えないほど全体の作風は暗く、結末もバッドエンドで、読み終わったあとに爽快感はほとんど残りません。ただその分、社会主義の脅威や、管理社会へと進んでいく未来の恐ろしさは強く伝わってきました。
また、この作品を通して、現代社会にも通じる問題を感じました。今の社会は、エリート層と中間層の分断が進んでいるように思えます。機会は平等に与えられているはずなのに、その結果としてエリート層が固定化され、そこに届かなかった中間層が徐々に減っていく構造です。
私は、この小説で描かれる露骨な管理社会そのものよりも、社会の分断が静かに、しかし確実に進んでいく様子のほうが、なぜか強い恐怖を感じました。 -
「正気とは統計的なものじゃないんだ」
マジョリティがいつも正解ではない。
何も考えずに、
普通は、一般的に、世間的に、
なんて言ってしまうことの怖さ。それって、正気なの???
分かりやすいことは、考える機会をどんどん奪っていく。マジョリティの意見がいつも正解だと思うことって、洗脳されていることにも気づかないことって、狂気じゃない?
マジョリティの意見が洗脳された狂気であっても、それがさも正気かのように語られる世界で統計的でない正気を保つことって難しい。
1984年をディストピアとするか、ユートピアとするか。
私にとって、正気とは何か。 -
トランプさんが大統領になった昨年、アメリカでAmzon売り上げ一位に躍り出た本作。1949年に発表された有名なディストピア小説です。
第一部では、3つの超大国に分割された世界のうちの一つオセアニアが描かれます。徹底した思想統制の為に英語をベースにした新言語を作り、党を無誤謬とするために常に過去を(目標未達なら過去の目標を書き替えるような)改竄し、市民は常にテレスクリーンと呼ばれる双方向テレビジョンやマイクによって、ほぼすべての行動が当局によって監視され、町中の到る所に「ビッグ・ブラザーがあなたを見守っている」という言葉とともに彼(実在さえ不確かな独裁者)の写真が張られている。
第二部では主人公・ウィンストンのささやかな反逆が描かれます。党は離婚を否定し、女性がSEXで快楽を得ること禁じています。そんな中、実質的な離婚状態にある主人公は、若く美しい女性・ジュリアと知り合い、互いにSEXを楽しみ愛し合います。
そして第三部。逮捕された主人公が凄まじい拷問により洗脳されて行きます。
「党はただ権力の為に権力を求めている。(中略)権力は一つの手段では無い、れっきとした一つの目的なのだ。」「真の権力とは人間(の精神)を支配する力であり、相手を苦しめることによって力は誇示される。」「顔というものは踏みつけるためにある。」
一切の綺麗事・お為ごかしも無く、何とも凄まじい。70年近くも前に(スターリン時代のソ連を意識しながら)書かれたものながら、今も身近なある国を思い起こしてしまう。ただし反共産・社会主義ではありません。オーウェル自身「ゆるやかな(民主的)社会主義」を望んでおり、批判しているのは少数独裁・全体主義・管理主義です。
感想を書こうと調べているうちに面白い記事に当たりました。
この本はイギリスで「読んだと嘘をついたことのある本」として実に回答者の42%が挙げ、1位になったそうです(2009年)。逆に言えば如何に「読むべき本」と認知されているかと言うことでしょう。
「良いか悪いか」で言えば、間違いなく良い本です。ただ「好きか嫌いか」と問われればう~~ん・・・。何せ読み始めると数ページで眠くなってしまう。日頃軟弱な本ばかり読んでる私としては、余りに歯ごたえがあり過ぎました。(2009年に新薬版が出ており、こちらなら少しは読みやすいかも)
でも「一度は読むべき本」である事は間違いありません。 -
超大国3国に分断された世界。そのうちの一つオセアニア大国での統治機構に対する主人公ウィンストンの内面の戦い。24時間の徹底した監視システムは心の内面まで透視する。暗く救いようのない展開は著者の政治に対する見方が色濃く反映されている。監視する側の思想警察、この転覆を目論む実在そのものも謎に包まれる兄弟同盟という対立構図。ストーリーへの期待は見事に裏切られる。
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「戦争は平和である 自由は屈従である 無知は力である」
ずっと読みたいと思いつつ読めてなかったのだが,ようやく読了した.時はアメリカでトランプ政権となりにわかに『1984年』の売り上げが上がったそうなが,だからといって読み始めたわけじゃないよ,ホントだよ.
さて,ディストピアを描いた小説として名高い本著,この本が出版されたのは第二次世界大戦が終了してからわずか4年後の1949年であった.現在2017年,1984年は遠い昔に過ぎ去ったが,オーウェルが想像したこの管理独裁社会が既に過去のものとなったのかといえばそうではない,アメリカで再び脚光を浴びたようにいつ何時そういう世界が首をもたげてくるか未だ決して気は抜けない,いや今だからこそむしろ危ないのかもしれない.
これはなにもアメリカだけに限った話ではなく日本も笑えない状況であろう,いわゆる「ネトウヨ」と呼ばれる人たちの支持するものや言説を見ていると,あの人たちは寧ろ偉大な兄弟という自民党から管理されたがっているではないか,二重思考もものともしない思考も停止させているニュースピークも語る.doubleplusuncleverfulだわ. -
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もし世界が、共産主義になっていたのなら。あくまでも架空の話なのにどこまでもリアル。人間味のないコントロールされた世界の狂気がひしひしと伝わった。考えさせられらところも多く、怖さが残る作品だった。
図書館ですぐ借りられると思いきや予約待ちの列の長いこと!
今の世の中を煮詰めたら行き着く先はここなのか?と考えさせられた。 -
30数年振りに再読。トランプ大統領の就任で、アメリカで再び読まれている・・・・という話を聞いて。
トランプ大統領よりも、この国のことを想わずにはいられない。安倍総理はまさにニュースピークを使いこなしているし、テレスクリーンは国中に設置されている監視カメラと通信傍受法と最近の御用メディアに成れ果ててしまったテレビ局を思い起こさせるし、「党の立場からすれば、或る考えを抱く事とそれを実行に移す事事との間にはなんら区別がなかったのである」なんてのはまさにテロ防止法の仮面をかぶった共謀罪そのものである。
昔の話だったはずなのに、いま蘇る。人間の欲望なんても、そんな短い時間では変わらないものなんだということを知る。 -
「情景」というものの描写が優れていてノスタルジックに場面の一つ一つが思い描ける。それだけで思考に深く残り、日常でもふとした時にすぐ思い出せる。
内容はディストピア社会を描いたものだけど、現代に生きる私達も感じておかないければならない事が書いてあって、だから良く色褪せないなんて評価が下されているのかな。
andymoriの「1984」は関係あるのかって思ったら小山田さんの生まれた年だった。
調べたら、虚構のノスタルジーさを描きたいとインタビューで言っていたから、何か意識はしてるのかも。 -
読むのに体力がいる作品でした(笑)それでも、今だからこそ読むべき作品だと思った。この作品に出てくる様々なことがまさに今起こっていることに合致しているようで怖くなってくる。それでも、と個人は民主主義を甘受している我々は何を重んじるべきなのか、考えてしまう。私も含めて、人は愚かなのかも知れないが。
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メタルギア関連で。BIG BROTHER IS WACTHING YOU、二重思考、言語を支配することで思考も支配するという概念が出てきたり。1949に書かれた1984だがゴールドスタインの本を読んでいると現代にも通じる風刺に思える。考えさせられるSF。
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思想家から各種創作関係者、村上春樹からマトリックス、ドラえもんまで様々な分野に強い影響を与え続けている一冊。色々なところで「ディストピア(本書の中ではディス・ユートピア)」の代表著作とされ、核戦争中のオセアニア(ロンドンじゃないのか?)の一角における、思想狩りに怯える人々を描く。
内容については、知りたければ読んでみるべきとしか言いようがない。というのも、漠然とした恐怖からレジスタンスに関わっていく話、捕らえられてからという3つの舞台はあるものの、割と筋はシンプルで、「ディストピアの話」以上の説明ができないんだよね。
でまあ、本書の場合に重要なのは読み方であろう。ワタクシはSFの思考実験として読んだし、プロレタリア文学として読んだり、政治に対するアンチテーゼとして、思想書として読む人もいるだろう。
SFの思考実験として読んでいると、どうしても辛くなるのが、ゴールドスタインの著作の部分で、理屈をこねくり回して「ほら、そういう見方も出来るよね」というところ。日本SFを読んできたひねくれた目をもってすると、つい思想書のパロディーとして読んでしまうんで、多々の誤解をしたままである可能性が高い。
ただ、SF思考で読んでいって面白くなるのは第3部でありまして、レジスタンスだと思ってたところが実は体制側に作られた虚構である可能性が出てくるところ。ひょっとしたら、背景の最大のものであるところの戦争自体が虚構であるかもしれないと考えると、俄然面白くなるわけです。
それでですね、思想書であったり反体制主義として読むと、恐らくカブれるんだろうな。というか、SF的読み方よりももっと誤解する可能性がある。本書はコミュニズムの一党独裁の怖さを書いているのに対し、取りようによっては全く逆の解釈だって出来てしまう。とはいえ、読み手の事由なんだから、好きにすればよろしい。
さて、手に入ったのがハヤカワの古い版であり、訳者が大正生まれということもあって、現代の言語感覚で読もうとすると、無駄に難しいと感じるだろう。ワタクシも読み終わるのにトータルで5時間くらいかかったんじゃないかな。さらに、明らかにおかしな文章(二重否定など)が出てくるので、これから読んでみようという人は、新訳版があるようなので、そちらをおすすめしたい。
あと、地味に英語でのダジャレ的なものが訳文からもうっすらわかるところもあり、そういうのも含めて、おすすめできるのは大学生以上かな。
少なくとも"Doubleplusgoodな書"としておすすめすることはないと思いますが。
いずれ村上春樹が新訳を出しそうな予感がする…。 -
人生で出会った本のうちの最高傑作。長々と感想めいたことを書くまでもないと思う。
「戦争は平和である」「自由は屈従である」「無知は力である」
これらの言葉は現代の日本でも通用してしまっている。 -
サイコパスのアニメに出てきたのがきっかけで読みました。
あまりSFは読まないのでとても新鮮でした。
書かれたのが1948年頃だそうで、今の世界と比べて見ると同じようなところがあったりして、ぞくぞくとしました。 -
発行が古い割に邦訳が現代的でとても読みやすかった。
政治的で全体主義批判、といった形式だが、物語としても非常に面白く引きこまれる。
政治的文章を芸術に高めるというオーウェルの試みが見事に成功していると思う。
戦争は平和である。自由は屈従である。無知は力である。
「自由とは二たす二が四になると言える自由だ」 -
いちばん恐ろしいのは、自分の存在そのものも無くされてしまうということだろう。思想犯として捕まった主人公は、それでもビッグブラザーに対する嫌疑、意志を持ち続けようとするが、その個人の意志ですら完璧なまでに打ちのめされてしまう。最後には、党に対する全幅の信頼と忠誠を誓って死んで行くのだ。そこには、既に自分の存在などないに等しい。
今の日本にも情報操作があって、これと同じようなことが行われているという人もいるけれど、このような思想を持っても怒られないだけ、まだまだよいと思うのだけれど。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
ジョージ・オーウェルの作品
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感想 :

現代のコンピュータ社会の脅威としてよく引用される書...
現代のコンピュータ社会の脅威としてよく引用される書物ですが、歴史の記憶(記録かな?)としてみると読みやすいのかも知れませんね。
この物語のキーワード、私は「ニュースピーク」だと思います。
ピンチョン氏のことは、存じ上げないのですが、どうやら魅力的な人なのですね。
「ニュースピーク」ですか?
巻...
ピンチョン氏のことは、存じ上げないのですが、どうやら魅力的な人なのですね。
「ニュースピーク」ですか?
巻末に辞書(?)が載ってましたよね。
なんだかややこしく、読むのを断念してしまい、ただそこにあったとしか思い出せない不束者です。