突然炎のごとく (ハヤカワ文庫NV)

  • 早川書房 (1972年6月24日発売)
3.00
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 12
感想 : 1
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784150400194

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ジャンヌ・モローのアンニュイな艶っぽさが好き…
    監督ルイ・マルが撮った「死刑台のエレベーター」「恋人たち」も
    捨て難いけど…彼女の出演作を唯一残すとしたら、
    やっぱりトリュフォーの「突然炎のごとく」だなぁ~

    この映画の原作が文庫になっていたと知り読んでみました!
    ラストシーンにつながる登場人物の心の変遷が、
    文章としてどうあらわされているかが気になったのです…
    う~む…やはり謎なのです…

    作中にこんな一節がありました…
    ―カートは「愛は一瞬しか続かないわ」と言っていたが、
     その一瞬はつねに繰り返されるのだ。
     「愛とは人間があたがいに課し合う制裁なのだ」とは
     ジュールの言葉だったが。

    相対しながら反目し続けることこそが、
    男女間の愛なのでしょうか…? いや、そうした胸の炎を
    抱えつつ…やはり、自分の心も、相手の気持ちも
    そうして二人の未来さえも…

    制御しようとする錯乱が、最後の場面につながった…
    そんなふうにも思えたのです。 小説にも映画にも
    色濃く見られる、暗澹たる陰影は、
    死を見据えて、つかの間に燃え盛る炎のよう…

    著者は、本作を74歳にしてものにしたといいます…
    恋愛のディティールを、その歳にして描いた著者の心中には、
    やはり、いくつになっても変わることのない人の心の
    普遍の性があるのでしょう。 枯れながらきらびやかな逸品です!

全1件中 1 - 1件を表示

伊東守男の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×